デジモンアドベンチャー:第19話「吠えよ獣王拳」
脚本:十川誠志 絵コンテ:茉田哲明 演出:佐藤道拓 総作画監督:仲條久美 作画監督:Noh Gil-bo
●全体を見て:録画のタイトルには「▼敵のお宝を奪いだせ!」と追加されているが、‘お宝’を‘奪う’ような不正義な話ではないんじゃと疑問。
6人揃ったところで7人目を迎えるのが順当なのに、空たちそっちのけが前回に続き、太アグとヤマガブだけがアピールされるのってデジモンらしくない。各キャラに光を当てるって言ってたじゃん!丈さんまたギャグ担当だし。そこがちょっと残念。完全体バルブモンの予後は不明だが、成熟期のバトルが充実、レオモンの登場が存在感あって良かった。
佐藤道拓さんは、「東映アニメ」で検索するとわずかにヒットしたが遊戯王関係?詳細は不明な方。
●太一とヤマトたち:空たちの無事を確認し、自分らは聖なるデジモン探しに戻る。ブルモン対戦の時の太一とヤマトのアイコンタクトがナイス!共闘でブルモンを倒す。太一、丈を「先輩」付で呼んでいる。ヤマト、空には苦言を呈していたが、ネ―モンたちの事をやはり心配していた様子、実はやさしいんだから。
●空、光子郎、丈、ミミ:ピヨモンたちとはぐれてしまう。駅から数分だから、とりあえずミミの自宅へ行って休んだら?
●タケル:「聖なるデジモンに関する」荷物とは、何とタケルだった!溶液に浸され、いったいどうやってRWから連れてこられたのか、まさかの登場の仕方。自分の意志でなく闇デジモンに引きずり込まれたのか。そしてパタモンはまだ登場せず、なぜか緊縛されたエンジェモンの姿が。聖なるデジモンて、エンジェモンの事だったと旧作ファンには判明。
●太一の母:空たちにネコとヒカリを託して行ってしまう。おいおい;行動力はあるが相手に配慮する慎重さはない様子。
●イッカクモン:光子郎図鑑で、ハープーンバルカンは「連続発射も可能」と明言。ということは、逆に今までで1発ごとに威力の大きいのを撃っていた回も設定違いではないということ。無印では連続発射しかしていなかったけどどうなのそのへん?ゴマ好きだから気になってしまう。爪で弁当温めるって、レンジじゃないんだから;
●レオモン:声はデジモンの良心・平田広明さんでほっとした。ネ―モンが言っていた通り、闇デジモン・デビモンに対抗する部隊を組んでいた。バルブモンの壁面をざっくり斬る、まるで五右衛門の斬鉄剣。成熟期ながら堂々たる戦力。ミノタルモンとの対戦では「決着は己の拳で」と剣を仕舞い正々堂々の啖呵、それに応えるミノタルモン!二人ともカッコいい!ミノタルモンの発言から、獣王拳はデジモンの間で語り草になっていたよう。新技「真・獣王拳」でミノタルモンを撃破。選ばれし子どもの存在をある程度知っていたから、今作でもDWに選ばれし子の伝説が流布していたよう。旧作で散々死んできたレオモン、今のところ死ぬ展開は見えないが、大いなる味方として最後まで残ってほしい。
●スパーダモン、ファルコモン:白と黒が対照的な成長期、ぱっと出てセリフもなくあとで不在に。レオモンの部隊の一員と思われ、今後の活躍に期待。ファルコンFalconは英語でハヤブサのこと。スパーダSpadaはイタリア語で剣のこと。
●ペックモン:レオモンたちの乗り物になっていた成熟期。走ったり飛んだり、しかし戦いには参加せず。ペックpeckはくちばしでつつく、ついばむという意味の英語。
●バルブモン:バルブvalve(本来はヴァルヴモンと表記すべき)は①機械の弁②真空管のこと。中に40体ものデジモンを乗せて運べるという巨大な輸送系マシーン型、完全体。いや、40体以上いたんじゃ?目をやられたが局所は機械なのでトループモンが修復していた。要塞系のキャノンビーモンといい、人格のない超大型のデジモン、いずれも今作で初めて見るが、同じく一つの命と考えると違和感を禁じ得ない。敵は悪を行う理由のある人間味のあるデジモンであって欲しい。
●トループモン:ゴムの体の中に他のデジモンから奪ったエネルギーを詰め込んで造られたアンデッド型の人造デジモン、成熟期。ということは、造った悪意ある存在がいるということ。トループtroopは軍隊、兵員のこと。1体ごとは戦力は弱い。
●ミノタルモン:バルブモンの中の部隊長、獣人型の成熟期。元となるミノタウロスは、ギリシャ神話に登場する牛頭人身の怪物。黒い瘴気を吐いていないので、自身の意志でデビモンに加担している様子。対戦相手レオモンに正攻法で戦いを挑むなど、戦いを楽しんでいるよう。「お前たち程度ではこの先は超えられはしまい」と言い残す。どんな困難が待っているのか、デビモンの思惑とは何か。声はワンピのジンベエ役などベテランの宝亀克寿(ほうきかつひさ)さん、青二プロダクション所属。
●ブルモン:検索しても、お菓子のブルボンしかヒットせず(笑。図鑑に載ってない新デジモンか。レオモンに対するミノタルモンが、太一・ヤマトへの対応にあてがったデジモン。瘴気を放ってはいなかったが、牛つながりでミノタルモンの部下なのだろう。ブルbullは①雄牛②大きな獣の雄。グレイモン、ガルルモン2体を相手に善戦するもメガフレイムにて敗戦。
●デビモン:「ニーズへッグモンその誕生と死滅は礎となり、進化の果てへと至る道は成就の時を迎える」って、進化した相手を倒すとまた進化し再生ってアレですか?もう勘弁…。そしてチラ見えする怪鳥とガタイのいいデジモンは誰?
●次回予告:怪鳥はベルグモン、巨鳥型のハイブリッド体。ハイブリッド体って何すか。緊縛されたエンジェモン、そしてタケルのもとに来るデジタマ、まさか無印第13話「エンジェモン覚醒!」と同じ展開?でも命を懸けるのはヤマトなんだよね??