デジモンアドベンチャー:第23話「闇の使者デビモン」
脚本:山口宏 絵コンテ:西田章二 演出:武藤公春 総作画監督:仲條久美 作画監督:荏原裕子
●全体を見て:録画のタイトルには「▼タンカー激突危機一髪」とある、そっちかい…。ナレーションで「激しい戦いはデビモンの城を崩壊に導く」と言っていたけれど、戦いというよりポヨモンの誕生の聖なる光が城を崩したと私は思ったんだけど違うのかな。さあ黒幕のデビモン戦。離れてても一緒に戦っていると言うけれど、やっぱり7人でボス戦してほしかった。敵を倒したらまた進化されって、このパターンも区切りが無くてやきもきする。この起承転結の無さ、デジコロになってからずっと感じている。
西田章二さんは、おじゃる丸の絵コンテ・演出や遊戯王等の演出をなさった方。
●太一・ヤマト組:さすがに二組でボス戦はきついよな。やられっぱなしで見ていて辛い。ウォーグレイモンもオメガモンも出ないんだね。それどころかメタルグレイモンがアルタラウスモードを発現すらしない、なぜ?ここまでやられてもこの黒幕を倒して世界を救うんだという太一の使命感はすごい。
●光子郎・空・丈・ミミ組:結局DWにはいかず平和なRWから言葉と意気込みだけで参戦。こんなの冒険じゃないしちょっとがっかり。丈先輩がまたもギャグキャラ扱いなのは個人的に微妙。
●アトラーカブテリモン:進化の時歌舞伎のような拍子木が鳴るけれども、以前も歌舞伎めいたシーンがあり、あくまでそういうキャラ付けなんだろうか。
●タケル:「やめろ!お兄ちゃんたちをいじめるな!」デビモンに直接対峙して文句を言う勇気がすごい。直接の戦力にはならないが、トコモンへの進化で聖なる光が瘴気を葬り去った。
●デビモン:「我が痛み、分け与えん」「何ゆえ闇を、我を拒むか」と、含みのあるセリフが多いが、意味不明。キッズにゃわからんよ。一帯を瘴気で満たし自由に操っていたが、トコモンへの進化でブチ切れ、ネオデビモンに超進化。ちなみにここで出てくるデジ文字はリストにないものがあり解読不能。
●ネオデビモン:完全体との明言はなく、「何者かによって、強化されたデビモンの進化形態。人為的に強化され、個体の意志も完全に制御された人造デジモン。マスクはパワーと意思を制御している」という。図鑑にそう載っているからには、進化させた人物がいるということ。それは人間?デジモン?まともなセリフは無く、旧知の友だ救済だというデビモンの謎の言葉がどっかに行っちゃったよ。さらに強くなったとはいえ、ビジュアルも今一つ弱く次に復活するまでのつなぎ役みたいなもので扱いは軽い;大物を倒したのにまた復活って、いい加減何度繰り返すんだろう。
●カルマ―ラモン:完全体に進化したパートナーデジモンに倒され、塔オブジェも破壊され、タンカーは操舵可能に。この回でやっと濃い顔の船長の松山鷹志さんが数回しゃべります。操舵手の声は以前にも出た青二プロダクションの浅野良介さん。結局セリフは無し、ぽっと出て、なぜカルマ―ラモンがその立ち位置だったかも不明、残念。
●ダークナイトモン:死んではいなかったと判明。ネオデビモンの倒された場所から謎の水晶を回収し何やら呪いの言葉をかけると、ネオデビモンの顔右半分が割れて黒い地肌に黄色い目のデジモンに進化…
●大図鑑:リリモンは進化前の面影が無いという。ビジュアルイメージの落差を感じるのはミミだけではなかったということ。でも、パルモン本人は全部美しいというセルフイメージなんだけどね。落差と言えば、シャッコウモンもそうかも。
●次回予告:太一が赤い目…メイン中のメインキャラが死んじゃうの??あり得ない!!太一はtri.でもがれきに埋もれ生死不明だったけれど。元がデータであるデジモンならともかく、人間が一度死んで奇跡の復活なんてちょっと設定に無理があるのでは。それと関連してメタルグレイモンが暗黒進化するという予想も。無印と同じくスカルグレイモンなのか、この時期ちょうどプラモが発売となるムゲンドラモンなのか。ネオデビモンの進化後ダンデビモンはいかなるデジモン?今のところ究極体というナレーション以外に公式の発表もない初登場のデジモン。