デジモンアドベンチャー:第27話感想

デジモンアドベンチャー:第27話「新大陸へ」

脚本:冨岡淳宏 演出:セトウケンジ 総作画監督:仲條久美 作画監督:井口忠一、原憲一

●全体を見て:録画のタイトルには「▼ヒカリとの再会!」と追加されているが、それって太一だけのことじゃない?光子郎たちとの合流の方がトピックなのでは。
全員で戦うシーンが見られて良かった。弱肉強食が理由で襲ってくるデジモンと、闇の背景があって襲ってくるデジモンがあり、敵が多くて大変。敵が闇のだけじゃダメなの?トータモンは成熟期だからいいとして、完全体6体がかかって辛勝とは、完全体グラウンドラモンて強すぎデカすぎ。進化段階と強さの関連性のなさはここでも気になる。この大陸に同様の強さのデジモンがあと何体もいるとまたストーリーがまた混乱するのでは。『敵の進化段階に応じてこちらも進化して勝利して一段落』という流れになぜいつもならないのか、理由がわからない。それが今作だと言ってしまえばそれまでだが。新しい視聴者にはどう映るのか聞いてみたい。

●太一:ヒカリとの再会を意外とあっさり受け止めてしまう、掘り下げないのね。パートナーデジモンもデジヴァイスもないのに。グラウンドラモンの口に攻撃を絞る作戦。だけどそこに居たら味方の攻撃が当たっちゃうのでは。

●ヒカリ:誰に呼ばれたか「わかんない」と言うも別に疑問や恐れを抱く様子もなく微笑。自分の背丈ほどある恐竜型のアグモンのことも驚かず可愛いという。黒い大陸も淡々と眺めている。肝の据わった不思議ちゃん。タケルとパタモンに見入るのが印象的、同じ天使型デジモンのパートナーであることが暗示される。タケヒカな雰囲気、そうこなくっちゃ。デジヴァイスはまだ持っていないが、無印ではテイルモンが持っていた…

●ヤマト:タケルのことを、聖なるデジモンのパートナーとして呼ばれたと言ってるけど、安定様に呼ばれたというより闇に捕えられてたんじゃ?空にタケルのことを聞かれるが、別居している背景などには話は広がらず残念。

●丈:最年長でリーダーとしつこく自称する自信はどこから出てくるのか不明。最年長なのにリーダーシップの無さの自責の念から決心し覚醒した無印第7話「咆哮!イッカクモン」が念頭にある旧作ファンとしては、浮ついていて誠実さに欠けるようで不満。どうもギャグキャラ扱いの多い丈先輩の誠実さを今作で今後どう描いていくのかに注目したい。

●ミミ:喜怒哀楽の激しさは健在。

●グレイモン:「食われるなよ」「そっちこそ」と、ガルルモンと軽口をたたいていた。やはり旧知の友らしいが、匂わせるだけで具体的な説明は今だ無い。

●ズドモン:新しい技なのか、ハンマーブーメランは公式大図鑑に載っていません。

●レオモンたち:別れたはずじゃなかったの?それとも危機に戻ってきたのか釈然としない。エルドラディモンとともに消えるが、再登場有りそうで期待。

●トータモン:爬虫類型の成熟期。甲羅のブレードをミサイルのように発射するシェルファランクスが必殺技。子どもたちの敵というよりグラウンドラモンのエサという扱い。グラウンドラモンの強さを知っていたようで、即逃げ出したが間に合わない者はガンガン食われちゃった;

●グラウンドラゴン:普段は地中にいる背中に大きな腕を持つ地竜型の非常に凶暴な完全体。鱗にファンロン鉱(クロンデジゾイドメタルの基礎となった鉱石で、絶対硬度を誇る仮想鉱石)の成分を含み、ファンロン鉱はファンロン鉱でしか傷を付けられないほど最も硬い。完全体たちの攻撃が無力で、攻撃力もすさまじく、技の名は不明だが皆を吹き飛ばしてしまう。メタルガルルモンの作戦で体内に砲撃しやっと勝てた。と思ったらまた別の…

●ダークナイトモン:子どもたちの上陸を予想して待っていたのだろう、最後に現れた完全体。まだ聖なるデジモンを狙っているのか。でも、アグモンたちはグラウンドラモン戦で退化してしまっている。それでタケルとパタモンが闘志を燃やすが、エンジェモンの登場としては筋は通っているけどあっけないかも。

●ED:EDの原画は篠塚超さん、検索したがヒットせず、詳細は不明。ムサコでロケハンしたらしく、複数の聖地の名が載っている。グランツリー武蔵小杉、京浜伏見稲荷神社、丸子橋バッティングセンター、武蔵小杉駅前通り商店街、川崎市中原区。暖かそうな冬服バージョンなのもいいし、パートナーと過ごすRWでの平和なのんびりした日常の描写もいい。曲は「Mind game」、歌と作曲はMaica_nさん、作詞はFaith,Maica_nさん。マイカさんは、佐賀県で生まれ徳島県で育った18歳のシンガーソングライター。ギタリストの父親の影響で幼い頃からビートルズなどのロック・ポップスに親しみ、ギターを弾いたのは小学生の時という。英語を交えた歌詞の意味は訳しても正直全然わかんないのが残念だが、今どきこういうのが流行り?歌いづらいし…。明るく軽やかな曲調で絵と合っていると思う。

●次回予告:合流したのにまた離散ですか!RWの危機も続いているし、非常にやきもきします。離散したからには各キャラの性格や家族背景の掘り下げをぜひとも。エンジェモンとダークナイトモンがどうなるのか、ヤマトの敵はモノクロモン、ナニモンの顔がアップ、そして紫色の水晶…読み取れたのはそれだけ。

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