デジモンアドベンチャー：第２８話「子供たちのサバイバル」感想
脚本：冨岡淳宏 演出：佐々木憲世 総作画監督：浅沼昭弘 作画監督：直井正博
●全体を見て：録画のタイトルには「▼集結せよ！子供達」と追加されている。「たち」と「達」、一貫性がない。よく使う言葉だから余計に、統一してほしい。
せっかく８人揃ってさあ活躍と思いきや、集結も何もまた散り散りにって展開には首をかしげる。別れた以上は、個々のエピソードを深めてほしいのだが、今回はそこまで描かれておらず、以降に期待。
●ヤマト：自身が重度ブラコンだけに、太一に妹を守れと助言。君もな。
●タケル：ダークナイトモン相手に強気だが、今までエンジェモンとの絆が十分描かれていないので、強気の裏付けがないのが残念。
●ヒカリ：遠くの何かが見えているのは以前からと、根っからの電波ちゃん。神秘性がキャラとはいえスカルナイトモンにさらわれるが怖がりもせず無言でついていってしまう、ここはセリフがほしいところ。なぜついていくのかが謎すぎる。
●丈：おお～全裸のサービスショット！尺も長くて大サービスだけど、ちょっとハズイかも。無印第８話のデビモンホテルを思い出す。他の子の危機の合間にちょっと息抜き、いいよね温泉。何気に勉強もしているのもいい。
●ミミとパルモン：敵に追われているのにルビーの原石？を見つけて浮かれる、美しいものへの関心は高い。
●メタルグレイモン：ヴォルクモン戦にて「二人とも落ちるなよ」と、デジモンで初めて乗せている子供への気遣いの言葉を口にした。いや、今までが何だったの？ずいぶん危険だったぞ。危機に際し、ヒカリの聖なる力も手伝ってか究極体に進化、しかしその姿はなぜか光のベールに包まれて。このタイミングで究極体に進化するとは意外。
●パタモン：力を使い果たしてか、うまく飛べない姿がかわいい。
●エンジェモン：白い羽根を広げての全力、その美しさは十分に感じられた。皆を「退避させた」というか、離散の引き金になってない？
●ダークナイトモン：タケルからデジタマを奪ったかと思ったら、エンジェモンに用は無いと明言、ヒカリに手を伸ばす、謎！覚醒する前に捕えないとだめということか？完全体に加え黒い稲妻でパワーチャージ、成熟期のエンジェモンではかなわない。ヒカリに何を伝えたのか全く不明で残念。
●フライモン：flyは蠅のこと。空たちの飛ばされた場所に多数。尻尾に毒針があるなど戦闘的な昆虫型成熟期。
●モノクロモン：ヤマトたちが飛ばされた場所にいたダイヤモンド級の固い角を持つ成熟期。比較的おとなしいが、怒らせるとその重戦車のような体で猛反撃してくるという。
●デッカードラモン：光子郎たちが飛ばされた場所にいた、クロスウォーズにも登場したサイボーグ型成熟期。deckerの意味は調べたが不明。恐るべきは背中に搭載された「デッカードランチャー」でいかなる飛行型デジモンも撃墜するという。
●サイバードラモン：同じく光子郎たちの飛ばされた場所にいた、竜人系のサイボーグ型の完全体。
●ゴーレモン：ほぼ岩石のデータでできている鉱物型の成熟期。命令されないと動かない感情の無いデジモンというが、ミミたちを追いかけてきた。
●ナニモン：全裸の丈に対峙して、ノーリアクションがかえって怖い汚物系の成熟期。無印第２８話「闇の城ヴァンデモン」でヴァンデモン城にて兵隊たちの教官をしていた。正体不明の流れ者で、おやじとのあだ名を持つという。
●ヴォルクドラモン：volcano火山からの命名と思われる竜型の完全体。ＤＷに点在する活火山のマグマ層に生息している。まるで火山そのものの熱い威容が伝わってきた。
●次回予告：またも新出デジモン多数、ちょいインフレ気味。それともこれもファンサービスの一環？主役は太一のようだが、ヒカリはどうなったのか、追わずにいるのか。太一が戦うばかりで、他のキャラにも見せ場がほしい。
