デジモンアドベンチャー:第30話感想

デジモンアドベンチャー:第30話「究極体ウォーグレイモン」感想

脚本:山口宏 絵コンテ:八島善孝 演出:ひろしまひでき 総作画監督:浅沼昭弘 作画監督:澤木巳登理、北野幸広

●全体を見て:録画のタイトルには「▼伝説の戦士復活」と追加されている。
バトル中心なのは確かだが、太一とアグモンの絆に関して掘り下げがあったのは大変うれしかった。また、ウォーグレイモン進化シーンとその前後は新挿入歌と相まって見応えが十分にあって良かった。新挿入歌「Break the chain」は谷本孝義さんの作詞作曲。パワフルでメロディーも良い歌だったと思う。ただ、光子郎と空以外は見せ場が無かったのは残念なところ。尺として仕方なかったのだろうか。もう後半なのだから子どもたち全員をもっと描いてほしい。

●太一たち:デビモン戦でも今回でも、互いにたましいが呼び合うような体験をしたのが描かれ、胸アツだった。だから再び立ち上がり、前へ進むのだ。ただ、ウォーグレイモンになってからの対クロスモン戦は、バカでかいガイアフォースであっけなく決まってしまった。もう少し技を披露してもよかったのでは。

●空たち:もはや太一とまさに戦友。恋愛の気配などみじんもない(笑

●ヒカリ:ダークナイトモンに問いかけるも返事なく、進展は無し。

●パロットモン:対グレイモン戦は、明らかに旧作劇場版のオマージュ、来たかという感じの完全体。

●クロスモン:公募でデザインされた、クロンデジゾイド性の黄金の装甲の究極体。必殺技は硬い装甲で体当たりするカイザーフェニックス、敵を灰にする白い光線ミスティックブレイク。ギガデストロイヤーが届きさえしない強さっぷりだが、パロットモンとして急に現れたのでそのキャラ性は不明のまま。

●ベジーモン:ウツボカズラが元ネタであろうデザインの、食虫植物型の成熟期。目が赤いのはもともとで、操られているのではない。成熟期なのにアロモンをけしかけていた様子が謎。新出デジモンを多数出すのは、やはり意図的なファンサービスの一環だったと先日の公式のツイートで明らかになった。今回のベジーモンのように、ただ数を出すのでなく表情が豊かだと人柄や個性が出て良いと思うのだが。敵だって命あるキャラだもの。

●ロップモン:またもセリフなしだが、思わせぶりなカットはやはり複数ある。三大天使の一人に進化するから、今後の伏線だろう。

●管制官:声は既出の佐藤悠雅さん、浅野良介さん。

●次回予告:ミレ二アモンの詳細は次回感想にて。私はゲームをしないのでわからないのだが、かなり凶悪なボスだとは感じる。子どもたちの「真の使命」と闇の動きがいよいよ、すごく楽しみ~

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