デジモンアドベンチャー第5話

第5話「電光!カブテリモン」

脚本:まさきひろ 演出:芝田浩樹 作画監督:直井正博

光子郎とテントモンをフューチャーした回、タイトルコールはテントモンでなくカブテリモン。また、完全体相手に成熟期複数体が進化する見応えのある回でもある。パートナーとの絆がデジモンの進化に関係していると推測する子どもたち。一方黒い歯車の凶行は、まだ始まったばかりだった。

光子郎のパソコンは、バッテリーがゼロなのに起動し始める。黒煙の正体は、巨大な工場だった。「あの工場は『電気を通す』と言う概念が組み上がっている場所」「だから僻地のファイル島では、あの周辺でのみパソコンが使える」「後のサーバ大陸は成熟した土地なので、どこでもパソコンを使える」と角銅氏。了解です。

●光子郎:動力室にお化け電池とモーターを発見し、好奇心のままに他の子を差し置いて調べ始めてしまう。
電池は中が部屋になっておりデジモン文字、英語と数字、漢字、ハングル文字が壁に書かれている。漢字は臨、兵、闘、者、皆、陣、烈、在、前、など。➡ウィキペディアから引用すると「『九字護身法』(くじごしんぼう)は、日本密教の依経の一つ『大日経』の実践法である『胎蔵界法』における「成身辟除結界護身法」が誤った形で民間に流布し、もとは印契の符牒(隠語)であった文字が、道教を源とする「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」の9文字から成る呪文「九字」に変化し、それに陰陽道の事相である『六甲霊壇法』が組み合わされて、今日に知られるような「四縦五横」の九字切り等の所作を成立させて、発展したとされる日本の民間呪術である」➡ハイ、よくわかりませんが、意味のない文字の羅列でないことはわかりました。凝ってるなあ。
壁の文字がプログラムとして発電していること、この世界ではデータやプログラムといった情報が実体化していることを明かす。あの特徴的な曲「光子郎のテーマ」普通版とテンポの速い版が、雰囲気を盛り上げる。消したプログラムを書き直すのにペンを持っており用意がいい。
生き生きした光子郎に理由を聞いたテントモンの何気ない「ここがどこで自分が何者かなんてうちさっぱり興味おまへんなあ、光子郎はんは自分が何者かなんて興味ありまっか?」が光子郎のトラウマに触れる。両親(菊池正美さん、この回のみ水谷優子さんで他は荒木香恵さん)のあの会話、気遣いが裏目に出て実子でないことを知ってしまい大きなショック、それを幼い身で一人抱えて生きてきた、どれだけ辛いだろうか。ここに光子郎というキャラの造形の深さが感じられる。
タケルに言われてパタモンの進化を試みるが、しばらくするとパソコンの電源は切れてしまうのだった。この世界の謎を解くのは、まだ先のことになる。

●テントモン:デジモン文字を知らないみたいだけど、そうかなあ?知識の紋章なのに。古代文字だから知らないのか、光子郎と出会ってからいろいろ調べるようになったのか。
突然パソコンの画面が勝手に動き出し、後に知ることになるファイル島の三次元の形が出てくる。するとテントモンの体が熱くなり、デジヴァイスが点滅を始める。苦しむテントモンに仕方なくパソコンの電源を落とすと、治まった。それは、進化の前兆だったのだろう。光子郎とテントモンが決意しパソコンの電源を入れると、カブテリモンに進化。光子郎のピンチでなく、能動的に進化に挑んだのは他のパートナーと違っていた。もし何かが起こってもという信頼関係があったからこそ、テントモンは進化に身を委ねたのだろう。

●アンドロモン:梁田清之・やなだきよゆきさん。完全体、本来は知性的紳士的で人気も高い良いデジモンだが、機械に入った黒い歯車を取ろうとして失敗する。子どもたちを侵入者として検知、襲ってくる。グレイモン、ガルルモンの成熟期2体を相手に軽々と優勢で強いが、飛行するカブテリモンの右足への攻撃で黒い歯車が取れ「邪心が落ちた」。謝罪し、子どもたちが異世界から来たことも理解し、幸運を祈り、地下水道の存在を案内してくれる。デジタルワールドに来て初めてと言っていい、ホントに知的でいいデジモン。
●太一:起動しない光子郎のパソコンや意識のないアンドロモンを叩いて直そうとするガサツな面が。アグモンも同様。アンドロモンの攻撃から、機転を利かせて身を守るのはさすが。「立て込んでるんだから」のシーンや、ガトリングミサイルに襲われるシーンはコミカルで面白い。

●空:機械に挟まれたアンドロモンを助けようと申し出たり、太一とアグモンに機械を叩くなんてと忠告するなどお姉さんぶりを発揮。

●丈:工場に人間がいるのではとまた主張し、頭の固さを見せる。アンドロモンを助けようという提案にビビってしまうなど、情けない。がんばれ!

●ヤマト:工場が結局何も作っていないと結論付ける。光子郎の役割のようだが、忙しいのでお鉢が回ってきたか。

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