デジモンアドベンチャー第41話感想

デジモンアドベンチャー第41話「荒ぶる海の王!メタルシードラモン」感想
脚本:浦沢義雄 演出:川田武範 作画監督:清山滋崇 美術:清水哲弘

ダークマスターズの力に圧倒される子どもたち。ピッコロモンの命と引き換えに生き延びたが…。8人揃ったのに、何が足りないのか。

タイトルコールとシルエットはメタルシードラモン。丈とミミで浦沢脚本となると、どんな可笑しさが盛り込まれてるかと。前回の情勢が厳しかっただけに、少し息抜きになった。

砂、潮の香り、浜辺、壊れた電話ボックス…そこはファイル島の海岸、初めてデジモンと出会い旅を始めた場所であった。ここへ戻ったのには何か意味が?この伏線、シェルモンに勝ったことで回収?

●太一:ピッコロモンの言葉が気になっていた、8人揃っただけではまだ勝てないと。パートナーデジモンが強くなったなら勝てるのではないか。

●空:「大丈夫じゃないわよ、皆疲れ切ってる」お姉さんとして、皆のダメージを代弁。

●ヒカリ:選ばれし子どもに入ったばかりだからまだまだ、とあの強いテイルモンへの手厳しい評価、ヒカリの言葉にあからさまにしょげるテイルモン、なかなか見られない。でもアグモンのフォローにすぐ気を取り直す。さすが打たれ強い。

●光子郎:テントモンへの評価は「まあぼちぼちやな」と関西弁、笑。ほめてもらえずコケるテントモン;

●丈:ミミの靴を踏んでしまう、相変わらずドジっ子な先輩。しかし災い転じてなんとやら。

●ゴマモン~ズドモン:マーチングフィッシーズでカヌーを進ませる時の「へぇ、へぇ、みんなガンバガンバ、おいしょおいしょ」と喋ってるのめちゃかわいくて何度も聴いちゃう。竹順ラブ~v空腹で、「探せばあるある!」海岸の二枚貝で短時間にばっちりとパワーチャージ。完全体・アノマロカリモン相手に、イッカクモンとトゲモン2体で対するも苦戦、完全体に超進化したら勝てた。丈や太一が分析するにそれはすなわち、究極体・メタルシードラモン相手ではまだまだ力不足という証左であった。それこそが足りない何かであると気付く太一「まだデジモンたちの成長・進化が足りないってことか」。メタルシードラモンのアルティメットストリームを一身に食らう。ゴマモンへ退化し丈の顔面に直撃、笑。

●パルモン~リリモン:草食系ということか、二枚貝は食べず海藻を食糧に。可憐な完全体ながら、メタルシードラモン相手に善戦。

●海の家:ファイル島にあるそれは、蜃気楼ではなかった。子どもらがまず思い浮かぶのは海の家グルメ!ラーメン、カレーライス、焼きそば、おでん、かき氷、ハンバーガー、ソフトクリーム…(ん?デジモンも海の家って知ってるんだね?)。駆け出す一同、おいしそうで楽しい気分になる。が、それはアノマロカリモンの罠、死の家であった。砂シャワーで力を奪われる一同。難を逃れた丈とミミ、ゴマとパル。見つからないよう、互いの口をふさぐ仕草がかわいくも可笑しい。そのあとも、同じ仕草が繰り返された。

●シェルモン:軟体型の成熟期。2話で戦った個体と思われるが、ディープセイバーズの配下になっていた。カヌーなんて都合のいいものを用意したのも罠か。今度は喋れるようになっており(声はどなた?)、溺れたふりをして子どもたち襲いかかったが、成長期4体によって撃退。以前は成熟期グレイモンに進化しようやく勝ったから、太一の言う通りパートナーデジモンは確実に強くなっていると考えられた。

●アノマロカリモン:古代生物アノマロカリスがモチーフ。古代生物の研究所のデータにウイルスが感染し、古代生物のデータを取り込み進化した、古代甲殻類型の完全体。食物連鎖の頂点にいた生物同様、旺盛な食欲と高い捕食能力がある。必殺技は触手をクロスさせ放つ「スティンガーサプライズ」。人語を操るが、某モンスターアニメの如く、自分の名前を鳴き声のように叫ぶ癖を持っている笑。CVは櫻井孝宏さん。

死の家作戦でメタルシードラモンに褒められるが、褒美が地位や勲章でなく二枚貝の現物支給というのが現金でアホ臭い、笑。まだとどめを刺してないのにエサに夢中になってしまうわ、せっかく丈たちを追い詰めたのに進化するスキを与えるわ、海の家で自分が焼かれるわ、お仕置きを受けるわ、なんともおマヌケなキャラ。小学生の駆け足といい勝負なので、陸上移動は苦手な模様。

●メタルシードラモン:自分の縄張りである海にて、子どもらの命はもらったと自信満々。「ディープセイバーズ暗黒軍団」とは、ずいぶん大仰なネーミング、笑。選ばれし子どもが2人足りないことに気付くだけの知力はあるが、部下にはあまり恵まれてない模様。2人を確保できないため残りの6人を焼き殺そうと方針転換。「ファイヤー!」って、そんな技ありましたっけ?それも叶わず、アノマロカリモンを高所から落としお仕置き。海もイケるが空も自由に飛べるというそんなのアリかよな能力。リリモンで陽動したまでは良かったが、同じ海獣系のズドモンで退路を確保しようというのは失策であった。ホエーモンが来なければどうなっていたことか。ただ、皆溺れてしまい泳げる者はいなかったのかは疑問(丈とタケルが泳げないのは36話で確認済)。泳いで逃げる精神的余裕がなかったということか。

●ピエモン:天体望遠鏡で前回はRW(天に映っているそれ?)を見ていたが、今度はファイル島の子どもたちを監視。どっちにもフォーカスできる,何やら高価そうなたいそうな代物。

●ホエーモン:メタルシードラモンに体当たりして、子どもらを体内へ避難させ逃走。以前も助けてくれた個体のようだが、深海にいたため、ダークマスターズの手にかからずにいたのか。ピッコロモンと同様に突如助けに現れたのは、偶然ではないであろう。選ばれし子どもの言い伝えと彼らの帰還を知っていて、救う機会をうかがっていたということではないか。ところで、口から入っちゃうとまた胃に送られてしまわないか;登場時の壮大で優雅なオケ編成の曲は「歌と音楽集」に未収録。なので未収録曲集の発売を繰り返し熱望する。

次回予告:ホエーモンによって助けられた子どもたちは深海へ。しかし追手は執拗で、海の王から逃れることはできなかった…

2025.5.20. 記

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