デジモンアドベンチャー:第35話「煌くエンジェウーモン」感想
脚本:古怒田健志 絵コンテ:大地丙太郎 演出:武藤公春 総作画監督:仲條久美 作画監督:荏原裕子
●全体を見て:録画のタイトルには「▼闇を照らす光」と追加されている。
闇に組み込まれ進化を恐れるテイルモンが怒りと恨みから一度は暗黒進化しかけて、ヒカリの力によって聖なる完全体に進化するというのがメインの流れ。前回に続いて2人の絆がよく描かれ見応えあり、涙を誘った。ええ、泣きました。しかし結局一体だけ成長期でなく成熟期な理由は示されず、光子郎図鑑のコメントも無し、そこは不満だ。海の中でも溺れないのはマリンエンジェモンの助力のおかげとは、無理のない設定で子どもたちの活躍の仕方も幅が広がった。
●ヒカリ:全くぶれずにテイルモンを支えた。信じ抜く心、さすがに肝が据わっています。ヒカリ、それはテイルモンの心の闇を照らす光。じんときました。
●テイルモン:「私を閉じ込めていた殻、それでもダークナイトモンは私であり私はダークナイトモンだった」スカルナイトモンに捕まっていたのでなく自身だったことが改めて示され、正直戸惑いを覚える。どう見ても捕まっていたように思うので。ただ、ダークナイトモンにセリフが無かった理由は察しが付いた。
●エンジェウーモン:無印でキリスト教圏からは、天使つまり神の使いであるからエンジェウーモンのキャラデザはセクシーすぎるという声が上がったという曰く付き。一般の日本人は美しいと思いはしてもあまり抵抗は無いようだ。タイトルは、テイルモンがエンジェウーモンに進化する無印第37話「完全体総攻撃!きらめくエンジェウーモン」に由来するものか。
●アグモン:前半で完全体まで進化しグソクモンを倒すも、後半はテイルモンに華を譲った形に。
●パタモン~ぺガスモン:マリンエンジェモンに言及したり、闇のエネルギーの発生源とのセリフがあったり、地味に聖なるデジモン感を担っている。やはりなぜかエンジェモンでなくぺガスモンが定番化。
●エビドラモン:ドラモン系の海老型という見てのとおりの成熟期。
●グソクモン:具足とは日本の甲冑の意。深海に棲む、わずかなエネルギーで長期の生命活動が可能な長寿の甲殻類型の完全体。
●マリンデビモン:デビモンの亜種だが、孤独な深海の生活から、憎悪以外の感情を無くしてしまったという水棲獣人型の完全体。ミレ二アモンの欠片から生まれた闇デジモン。セリフは無いし、テイルモンとヒカリの対話の間がかなり時間があるのに攻撃は無く、エンジェウーモンにもろくに反撃せず倒されてしまうというちょっと情けないメインの敵キャラ。
●アナウンサー:声は田中章貴(としき)さん、神奈川県出身、青二プロダクション所属、鬼太郎などに出られた方。
●管制官:声は權内隆介(ごんないりゅうすけ)さん、珍しい苗字ですね、神奈川県出身、青二プロダクション所属の期待の新人さんとの事。
●フライトディレクター:声は上杉華子さん、東京都出身、青二プロダクション所属。
●次回予告:作戦参謀でなく髪を振り乱しての光子郎の実戦は珍しく、期待大。しかしヤマト、丈、ミミの立場と言えば…。タケヒカがちょびっとあるみたいで楽しみ。