デジモンアドベンチャー:第36話感想

デジモンアドベンチャー:第36話「衛生狙撃作戦」感想

脚本:十川誠志 絵コンテ:八島善孝 演出:内山まな 総作画監督:浅沼昭弘 作画監督:八島善孝(原画も彼お一人)

●全体を見て:録画のタイトルには「▼一度きりの狙撃チャンス!」と追加されている。さすがに珍しくもキッズ向けに「狙撃」の意味が説明されている。採用するのは説明の要らない語彙でありますように、何度でもお願いする。せっかく合流したけれど、どうやって連絡取り合い合流できたかの描写は無し。太光派さんにはラブラブでおいしいものの、バトル中心で全体に単調な感じ。せっかくアグモンの新究極体も出たのに格下相手の対戦にあまりインパクトが無かったし。光子郎の独白にしても掘り下げは浅く、なぜ彼が今まで一人を好んでいたのか、友人に敬語なのか理由がわからずじまいで、怪しげな家庭環境への言及も全くなかったのはすごく残念。

●光子郎:作戦参謀が今回は最前線の賭けに出るということで期待しましたが、20分後に光の柱の頂上へ到達し狙撃に成功するという予定調和な流れでそんなに危機感・達成感は感じられなかった。国際宇宙ステーションの危機、散々長く引っ張ってきたのに。「みんなのために僕がやるんだ」独りじゃないと言うけれど、離散しちゃって仲間言うほど一緒にいないしね、そこも残念。宇宙に浮く姿は、無印第24話「撃破!アトラーカブテリモン」でベーダモンにだまされたエピソードを思い起こさせる。

●太一:光子郎の知識に寄せる信頼は絶大。無印第28話「追撃!日本へ急げ」でカードを選ぶエピソードが思い起こされる。けれど、初見の視聴者にはその信頼が絶大すぎて違和感あるかも。

●空:出番は続けてあるものの、脇役ばかりで存在感が薄いのは悲しい。

●ヒカリ:グレイモンでなくタケルのぺガスモンに同乗していて、何気にタケヒカです、いいぞv

●ブリッツグレイモン:この環境に適応した偶発的な進化の様子。進化バンクは省略されちゃった。ガブモンの究極体がまだ出ていないのに、アグモンだけバリエーションが多いとはいかに。その威容はすてきで立派でした。でも、主役はあくまで光子郎…。

●テイルモン:尻尾とホーリーリングで危険や伏兵を感知できる模様。ネコキックやネコスクラッチなんて技もあるんですね、初めて知った。成熟期で強い理由の説明は今だ無し。

●ブレイドクワガーモン:bladeは①草や麦などの葉②刀などの刃。全身がクロンデジゾイド化された昆虫タイプのマシーン型の成熟期。昆虫タイプというけれど、個体は凶器そのもので、多数で攻撃されれば究極体すら絶命に追い込み得るという。ミレ二アモンの影響というより、縄張りに入った者を見境なく攻撃してきた感じ。けれどメタリフェクワガーモンが現われるとそれに支配されている感じも。

●メタリフェクワガーモン:体長の半分以上に達する雄の長大な大あごが特徴のメタリフェルホソアカクワガタが語源と思われる、クワガーモンの亜種、完全体。人型のため格闘能力に優れているというが、クワガタの面影やいずこ、これも「環境に適応した」から?

●管制官:声は尾高慶安(おたかよしやす)さん、岡山県出身、青二プロダクション所属。「FD」は調べたが何の略称か不明。こういう点もキッズに不親切だ。
●モスクワFD:声は片貝直生(かたがいなお)さん、東京都出身、青二プロダクション所属。
●ヒューストンFD:声は既出の寺崎千波也さん。
●つくばFD:声は既出の上杉華子さん。

●次回予告:やっとお鉢が回ってきたミミ。まだゴツモン、ゴーレモンと一緒なんですね。その経緯やいかに。タイトルに不安しか覚えない、ここまで来てこんな基本的なことを言いたくはないが、ちゃんと純真の紋章にちなんだストーリーでありますように。

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