デジモンアドベンチャー:第42話感想

デジモンアドベンチャー第42話「発明王ガーベモン」感想

脚本:十川誠志 絵コンテ:貝澤幸男 演出:山本隆太 作画監督:永田正美、飯塚葉子、松本勝次、向山祐治、Dong Hong Lin、Zhou Long、Li Dongle Yi、他4名は中国系の方か?文字を変換できず。総作画監督:浅沼昭弘

●全体を見て:録画のタイトルには「ゴミ捨て場に住む天才」と追加されている。
ようやくファーガには触れたが、またも直接ミレ二アモンは登場しない回。冒険の旅がなかなか進まない。しかも、思いきり光子郎がメインなのにもかかわらず、予想通り光子郎の内面(なぜ知識に没入するようになったのか、なぜ敬語を使うのか、いわくつきの家庭)の描写はなく、非常に残念。ガーベモンの復讐心について自分も思い当たることがあるかのような口ぶりも謎。そうした過去の話よりも、ガーベモンへの敬意、レアレアモンの攻略法を思いつくなど、現在の知識のフル稼働が今回の光子郎のはつらつとした見せ場。過去を掘り下げる方針はスタッフにないのだろうか。なぜと聞きたくなってしまうのは、旧作ファンの悪いくせ?
作画監督が異様に多いが、何なんだろう。作画の出来は特筆すべきことはなし。

●光子郎:偵察に出たのが光子郎でなかったら全然成り立たないストーリーで、これが偶然というのは少し寂しい。私は何か説得力のある必然がほしいのだが。ゴミの中に廃油処理剤が存在し、それが後で光子郎の作戦に役立つのも、少々ご都合主義に思える。他にも、必然の感じられない箇所があって残念。
丈先輩と同じく瞳の構造が簡単なので、研究所と聞いて瞳を輝かせたシーンは良かった。
ゴミから発明品を生み出すガーベモンを「天才」と認めた。知識に関することにおいては光子郎、大興奮。
荷物の中から何とバイタルブレスのDiMカードとそっくりのが出てきたが、宣伝目的?ファンサービス?

●太一、アグモン:光子郎の指示で動いただけで主に脇役。

●アトラーカブテリモン:光子郎を信じていると明言、かっこいい。

●ガーベモン:gerbeの意味は調べたが不明。デスクトップ上のゴミ箱が生命を得て進化したミュータント系の突然変異型の完全体。データのカスが突然変異したスカモンと違い、ゴミ自体がこのデジモンという。ポリバケツに入り、左肩にゴキブリの模様、頭にバナナの皮を乗せている汚物系。図鑑に特に「知識」に関する記述は無く、なぜ今回「発明王」として登場したのかは全くもって不明。あえて言うと、必然性が感じられない起用だ。
ミレ二アモンの闇の動きについては知らず、選ばれし子どもについては噂で知っていた。光子郎のことをこちらも認め、君付けで呼んでいるのがかわいい。
多くのチューモンをレアモンに食われたことを泣くほど恨んでおり、独りで復讐を誓う。チューモンたちの遺品であるカップを捨てずにいるなど、情が厚い。汚物系にしてはダイレクトにう○ちの描写もなくセリフもいいこと言うから旧作の扱いと違って不思議。
声は龍田直樹さん、和歌山県出身、青二プロダクション所属、大ベテランさんで、ドラゴンボールのウーロン等々を演じている方。

●チューモン:獣型の成長期。小心者だが悪知恵だけは得意で、危なくなるとすたこらさっさと逃げるという。普段はスカモンとつるんでいるので、なぜ今回ガーベモンの部下として働いていたかはこれも不明。鳴き声だけでセリフはないが意思疎通は可能で、忠誠的で働き者でかわいげがある。

●サーチモン:知識のデジメンタルで進化した昆虫型のアーマー体。なぜ獣型から昆虫型に進化したのかは不明。知りたがる習性があり、廃部にあるレーダーでどんな小さな音や振動からも情報の収集と索敵を行うという。光子郎を見習おうとして、進化できたとはガーベモンの弁。そういう進化もあり?

●チョロモン:光センサーになっている赤い目を持つ超小型のマシーン型の幼年期Ⅰ。ちょこっと出ただけでストーリーには関係なし。これってファンサービスって言えるのかなあ。

●レアモン:無印第31話「レアモン!東京湾襲撃」にて光子郎と戦った相手。rareは稀なという意の単語と、生焼けの意の単語があるが、前者か。アンデッド型の成熟期。全身の筋肉が腐り落ちた体を機械化しようとして失敗したが機械による生命があるので死ねずに醜い姿のまま生きながらえている。そのため攻撃力や知力は弱く本能のまま行動するという。知性はないが普通に攻撃しても効かない厄介な敵。ガーベモンの冷却バズーカが効いたが、黒い稲妻でレアレアモンに進化してしまう。

●レアレアモン:今回が初登場今作オリジナルキャラの型不明の完全体。体内に大量の油を含んでいると気付かれたのが敗因。倒されても消えずに固まったままだった。

●次回予告:無印でボスキャラだったエテモンと、ボルケーモンという大物相手にパルモンがどうかかわるのか。ミミ回の消化でまたもファーガに関する進展はないのだろうか…そこは不安。

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