デジモンアドベンチャー第42話感想


デジモンアドベンチャー第42話「沈黙の海底ホエーモン」感想

脚本:大和屋暁 演出:今村隆寛 作画監督:八島善孝(原画も八島さんお一人) 美術:飯島由樹子

ファイル島の海でメタルシードラモンに追い詰められ絶体絶命の子どもたちを、助けてくれたのはホエーモンであった。
シルエットは上方にハンギョモンが散ったあとホエーモン、タイトルコールはホエーモン。

●太一:メタルシードラモンに勝てるのか、リーダーながら不安を隠せない。ヒカリやホエーモンに励まされ、光子郎に助け舟を出され、そう、一人ではないのだ。ハンギョモンの増援に、ホエーモンの体内にいる限り安全ではあるが、交戦は不可能というジレンマ。

●光子郎:ウォーグレイモンの両腕の「ドラモンキラー」がドラモン系に非常に有効との情報をもたらすが、「期待したものの使われなかった」と最初は解釈してしまった。ではなく「ブレイブトルネード」が両腕のそれを使った技ってことらしい。だとしたらちょっと言葉足らずかも。ホエーモンの視覚情報をパソコンを経由させ閲覧可能にしたり、ヒカリのホイッスルに着想を得て抜け道を探索したり、パソで大活躍。

●ヒカリ:敏感で、最初に耳への水圧を感じる。直ぐホエーモンに礼を言うのもヒカリらしい。ホイッスルを吹くその一連の動作はコミカルで闊達、いつもの神秘性と異なり、年相応の元気さかわいさを体現したのは意外であった。これが02で言う「そもそもは明るく元気」なヒカリということか。

●ミミとパルモン:ホエーモンの体内にて、お気楽な言動。

●ウォーグレイモン:メタルシードラモンに海中へ引き込まれ苦戦。とどめを刺されようとしたその時、ホエーモンが体当たりし援護。ウォーグレイモンのブレイブトルネードがメタルシードラモンのアルティメットストリームを破り体幹を引き裂いた!ホエーモンの援護あっての究極体への勝利であった。

●ホエーモン:デジモンワールドは変化し支配されたが、その理由やダークマスターズについて、ホエーモンは多くを知る由もなかった模様。ただ、最期に「選ばれし子ども」という表現を使っているから、レオモンが言っていた言い伝えは知っていたと思われる。その背中は大きく、晴れやかな空と潮風が気持ちよかった。ただ、デジモンでなくカモメたちが普通に飛んでいたのには違和感を覚える。釣りで魚が採れるように、デジモンでない生き物も存在しているのかという違和感。そんなことで興ざめさせてスミマセン;子どもらの「耳キン」に、やさしく水圧を調整。深い亀裂へ潜り、追手ハンギョモンを水圧で撃退するという頭脳プレー。長いこと深海に棲むだけある。横穴へ向かうに、ウミホタル(海蛍)が美しい、女子たち騒然。しかしながら、ウミホタルは甲殻類の一種で日本の太平洋沿岸に生息し、3~4mmで、夜行性で青く発光する。なので作中で黄色く発光するからウミホタルとは別物なのだろうか??

深海のメタルシードラモンをやっと振り切って辿り着いた入江、心地よい風。しかし実は、メタルシードラモンに追い詰められていた。巨大な大津波「タイダルウェイブ」で応戦するも、ウォーグレイモンへの超進化で避難を勧められて。一同の勝利の喜びも束の間、致命傷を負い、「選ばれし子どもたちよ、この世界を、頼みます」と言い残し落命。流れるのは「涙の行方」。頼りがいのあったやさしいホエーモン、またしてもとても悲しい犠牲。データは流れていく、はじまりの街へと?

●魚採り:テイルモンの刃物なしでの魚さばきはお見事。そんな調理技術、ヴァンデモン配下で学び使う機会あったのだろうか。それとも猫だからお手の物?パルモンはポイズンアイビーで大型魚を採るが、大きすぎて潰されてしまう、笑。アグモンは魚を頭から丸呑み、爆食、笑。ゴマモンを釣る丈、笑。どうでもいいことですが、濡れた髪の丈も素敵v←変態、笑。

●メタルシードラモン:さすが海の王、子どもたちがどこへ逃げようと、エリアを番号で把握し、全ては手の内という子どもらには絶望的な情勢。「狩りは始まったばかりだ」、「せいぜい潜水艦ごっこを楽しむがいい」と余裕の遊び心。敗れ去ると、そのデータはスパイラルマウンテンの頂上へ流れ、大きな揺れと共に海のエリアは消えていった。

●ハンギョモン:ウェットス―ツを着た半魚人のような姿の水棲獣人型の完全体。必殺技は、愛用のモリで敵を刺す「ストライクフィッシング」。ディープセイバーズ所属。深海での活動には適さない。CVは菊池正美さん、櫻井孝宏さん、竹内順子さん。軍団の中では完全体として有能でホエーモンの潜伏を発見するお手柄。けれど、深海に誘導されて酸素ボンベが壊れ退却を余儀なくされる。個人的には菊池さんと竹順の演技に注目v

ピエモン「ごらんよ、海が消えてくよ」仲間の敗北に少々感傷的?ピノッキモン「それじゃあ、僕の出番て訳だね、へッ」やる気満々、怖~。

※ホエーモン、木村雅史さんについては14話感想を閲覧のこと。

次回予告:次の刺客は非情なピノッキモン。タケルとパタモンはその命がけのゲームに巻き込まれ…

2025.5.24. 記

          戻る