デジモンアドベンチャー:第46話感想

デジモンアドベンチャー:第46話「希望の聖剣(つるぎ)」感想

脚本:山口宏 絵コンテ:志田直俊 演出:西健太 総作画監督:浅沼昭弘、仲條久美 作画監督:小澤和則、吉田肇、向山祐治、森悦史、桜井正明、山崎展義、竹内昭、浪上悠里、永田正美、斉藤香織、小松太樹

●全体を見て:録画のタイトルには「デビモンの脅威、再び!」と追加されている。無印第13話「エンジェモン覚醒!」ではシンプルで衝撃的な展開が感動を呼んだ。一方今作ではデビモンが第23話でネオデビモン、第24話でダンデビモン(究極体)に進化して太一・ヤマトと散々死闘を繰り広げたのに、なぜかまたも登場。それなら初めから対エンジェモン戦でよかったのでは。今回はエンジェモン戦がメインだが、何だか理屈が難しくてバトルの攻防も複雑。デビモンが複数体で襲ってきたり、エンジェモンがネオデビモン?になりかけたり、エグい描写も多い。タケルのエンジェモンを信じる心で事態を打開したのは良かったが、デビモンがホーリーエンジェモンに倒されるのでなく、ホーリーエンジェモンがセフィロトモンを倒しただけというのももったいない気がする。それらをどうしても無印と比べてしまい、いろいろ惜しく感じる。
作監が11人もいるってどういうこと?現場の事情が知りたい。西さんは調べたが同姓同名の方しかわからず。

●タケル:第23,24話では活躍に乏しかった。デビモン戦でやっと出番が。デビモンを「お前」ではなく「君」と呼ぶところにうぶな育ちの良さを感じる。

●エンジェモン:何の説明もなくぺガスモンに進化していたのが、またも説明なくなぜかエンジェモンに通常進化する、その真意を測りかねる。

●ホーリーエンジェモン:大天使型の究極体。DWでの使命は法の執行官であり天使型デジモンを監視監督する役目。DWの秩序を保とうとする光の意識の代弁者であるという。今作でパートナーデジモン最後の究極体進化だ。なぜかデビモンを倒してから登場。「聖剣」とは右腕に装備したエクスキャリバーのこと、セフィロトモンをばっさり切り捨てる。存在感の大きい大変魅力的なデジモンだから、もう少し働きがあってもよかったのでは。夕暮れの中、未来を信じることすなわち希望に満ちて、タケルとともに決意を新たにする。

●テイルモン:経験豊富な様子はいつものよう、セフィロトモンの習性や目的をなぜか詳しく知っており、解説の役割を。

●ベーダモン:vadeの語源は調べたが不明。宇宙人型の完全体。突如闇の勢力の中枢と思しき空間つまりはファーガが現れ、ベーダモンが多数いる。ミレ二アモンの姿はなし。あのベーダモンがここの主とは思えず、もっと大物が仕切っていそうだが。

●セフィロトモン:セフィロトの木とは、生命の樹。ユダヤ教のカバラで宇宙万物を解析するための象徴図表に位置付けられている。伝説の十闘士の力を宿した、鋼の能力を持つハイブリッド体。感情を排除し敵を瞬時に分析して弱点を突く。10個の球体はおのおの他の十闘士と同じ属性を持ち、同属性の攻撃をしたり同属性の攻撃を吸収できるという。子どもたちの前に突如現れたのはNo.6の個体。とても不気味なヴィジュアルのデジモン。倒されたものの結果的にはNo.1と思しき個体にデータをすっかり回収されてしまう。今後への伏線となるか。

●デビモン:エンジェモンを「古き友」と呼んだ理由が判明。表裏一体のエンジェモンの影すなわちもう一人のエンジェモンだということ。進化こそしなかったが影分身の如く複数体が現われエンジェモンを襲う。こんな技あったっけ?

●セフィロトモン内部で出てきたデジモンたち:スナイモン、シーラモン、ドクグモン、タンクモン、ティロモン、アルゴモン、タスクモン、ドリモゲモン、ゲソモン、オーガモン、?(これに向けてメタルグレイモンに超進化)、?(ワーガルルモンで対応)、?(カブテリモンで対応)、?(アトラーカブテリモンで対応)、オロチモン、アンドロモン、マメモン、ビッグマメモン、メガドラモン、クワガーモン、?、?(ワーガルルモンサジタリウスモードが対応)、スミマセン知らないのが多くて;数を出すのがある種のファンサービスという今作の方針は認めますが、それにしてもやたら多いなあ;

●次回予告:この回に及んで太一とノヘモン二人って何事?またもファーガはお預けですかい?

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