デジモンアドベンチャー:第50話感想

デジモンアドベンチャー:第50話「終結 究極の聖戦」感想

脚本:古怒田健志 演出:大塚隆史 総作画監督:浅沼昭弘 作画監督:澤木巳登理、北野幸広

●全体を見て:録画のタイトルには「祈りが生み出した奇跡」と追加されている。
爆発から復活したいきさつに何の説明もない太一たち。さらに、ミレ二アモンから見れば大きさが「点」でしかないウォーグレイモンが挑んでやられ、落ちた水中から皆の声で再び復活、あの~気合いさえあればどんなダメージでも復活できちゃうの?!それに太アグだけのボス戦はもういいよ!オメガモンとまでは言わないが、二大戦力のはずのメタルガルルモンと共にじゃダメなのかなあ…
紫色(太一は黒と言っている)の玉、子どもたちがどうやってこれに捕えられたのか、よくわからない。前回、そんな描写あったっけ?確認したが特に描写はない。その後ホーリードラモンはピンクの玉にヒカリ、太一、空、光子郎を入れ、ゴッドドラモンは黄色い玉にタケル、ヤマト、ミミ、丈を入れている。
ゴッドドラモンとホーリードラモン、聖人から竜という獣への変貌がなまめかしく、とてもカッコイイ。ミレ二アモンに引けを取らない大きさも良い。そうこなくっちゃな戦いぶりが素晴らしい。終盤にきての大物、見応えがあります。モンに乗ってこそいないものの、タケルとヒカリも凛々しくて勇ましくカッコイイ!しかし、総力戦も期待はしていたのよね…結局しまいには2体して太アグに力を注ぐ形に。
皆の力でボスを倒すのは無印、02の王道。ヒーローだけじゃなくみんなでね、ここはいい!ただ、なぜ太一のもとだけに希望の力が集結したのかは疑問。8人の冒険じゃないの?何としても今作は太アグ推しなのね~;結果としてガイアフォースでかっ!威力は十分伝わった。
挿入歌のタイミングはグッド。特に主題歌は歌そのものが良いから、終盤の盛り上がりにふさわしかった。デジコロ見てきてよかったと感慨。けどこれ、最終話前話じゃないんだよね…まだなんかあるみたいです;
大塚隆史(たかし)さんは、元は東映アニメにいらした今はフリーのアニメ監督、演出家、映画監督。プリキュアシリーズやワンピースの演出、監督等をされた方。

●ヤマト:「太一があきらめない限り」と言ってるけど、なぜ言い切れる?通信不可なのに。そうあってほしいという願望?実際、水中の太一に「絶対あきらめるな」とヤマトの声が聞かれる。ヤマト本人が、「自分は二大戦力」という認識がないのが残念。というかヤマトが悪いんじゃなく、そういう筋書きが残念。

●丈:太一の事も君付け。学校でさほど親しくなかったからか。でもノヘモンの一件もあったし。そういう生真面目な流儀なのだろう。上級生なんだから呼び捨てでもいいのに、そこは丈先輩。

●ホーリーエンジェモン、エンジェウーモン:唐突に、紋章の記された帯をまとっている。次回への伏線か。

●ゴッドドラモン:6枚の硬質化した羽を持ち、腕にホーリーリングをはめ、体は黄金色の聖竜型のの究極体。ホーリードラモン、チンロンモン、メギドラモンとともに四大竜と呼ばれる。必殺技は、聖なる気を炸裂させて全方位にいる相手をなぎ倒す「ゴッドフレイム」。図鑑に載っていないので私には詳細は不明だが、「ゴッドフィスト」という技も使っている。

●ホーリードラモン:聖竜型の究極体。必殺技は全ての正義の光エネルギーをぶつける「ホーリーフレイム」。とどめの「アポカリプス」は、実は通常技という設定。

●ミレ二アモン:私はゲームやカードをやらないのでネタ元が不明だが、ミレ二アモンの最終形態・解析不能モンは、「ズィードミレ二アモン」と呼ぶらしい。倒したと思ったらまた別ものになって復活という今作の悪い癖そのもの。すぐにやられてくれたからよしとするが。あれだけ引っ張って、セリフなしのボスキャラなのはすごく残念。やはり無印終盤のピエモンやアポカリモンの存在感を期待してしまう。声はボルケーノ太田さんとクレジットがあるが、セリフないよな…唸り声?

●ロップモン:「これが、世界の終わりか」などと、穏やかでない。が、DWの大地が、皆が、選ばれし子どもたちと共に戦おうとしていると指摘。

●シャオモン:「知ってるよ。あの時と同じ光、希望の光だ!」ちょっと出で何気にいいこと言ってます。第41話の遊園地の個体と思われる。

●次回予告:ミレ二アモンが「終結」と思ったら、今度は何やらピンクのでっかいのが。一体何話で終わるんだろうか。ワイズモンについては今敢えて調べず期待しよう。紋章について故意にであろう触れてこなかった今作が、まさか51話になって紋章を持ちだすなんて予想外。今さらどう扱うのか、期待と不安。

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