デジモンアドベンチャー:第51話感想

デジモンアドベンチャー:第51話「紋章に隠された謎」

脚本:冨岡淳宏 絵コンテ:志田直俊 演出:山本隆太 作画監督:飯塚葉子、松本勝次、竹内昭、向山裕治、Xie Yumeng、Zhu Yashi、Tang Junyue、Jussi 総作画監督:仲條久美

●全体を見て:録画のタイトルには「新たな使命とは!?」と追加されている。
作監がまたも多数、原画マンも合わせて外国名が多い。現場の事情やいかに。お一人ずつ調べる気が起きん。
最終回前話のような盛り上がりの後で、「新章突入」なんだそうです。まだまだ続くという、うれしいやら気が抜けるやら。紋章の謎をやっと解明する回と期待していたら、紋章の謎を今から解きに行ってねというお話で、謎は謎のまま、脱力した~;「君たちはこれから起こる巨大な破滅を打ち破る唯一の可能性なのだ」という大事なセリフ、なのにワイズモンと丈先輩しか映ってないよ;皆を映して~!

●紋章:「今この世界の異変の回避にこれらの紋章が大きく意味を持っている」「君たちと紋章は大きな関わりを持っている」、これは大ごと。しかし光子郎は「デジヴァイスの持ち主を示すアイコン程度の認識」と言ってるけど、ええ、そういう描き方でしたもの!何を今さら感が否めない。紋章に触れたらすぐにば~ぷモンが襲ってきたからには、敵に先読みされている?矢印が指し示す方角に紋章の答えがあるという。で、また離散?!

●太一:当初まだコサージュを付けてます。千羽鶴でなくがんばったご褒美だったのね。
「まだ冒険ができるんだ、俺はやる」って、2回も死にかけた身で、どんだけメンタル強いんだ…強すぎて失笑;使命だからじゃなく、アグモンやデジモンが好きだから戦うという。使命感を超える動機としては何だかな。今まで使命感だからこそきつさに耐えてきたんじゃないの?皆もうなづいてるけど、それでいいの??太っ腹というかずいぶん強くなったのね。
太一だけ示す方向が定まらない、全員を見届けろってこと?

●丈:ワイズモンと仲良くなれるのではというゴマモンに、「どうだろう…。」と。それはそう、丈は光子郎のように知識が好きなのではなく、親の意向・受験という重荷で勉強しているからね。
テイルモンとパタモンを癒すために温泉行を提案、さすが医者の卵。テイルモンが「リーダー」と認めてくれた、良かったあ。

●ガーベモン:よく連絡をくれました。意味ある再登場。情報の大樹(テレビがたくさん置かれておりシュール)に「招かれて」たどり着き、ワイズモンに出会ったのは単なる偶然?挨拶もそこそこにワイズモンを紹介、気が早っていたんだね。光子郎の肩を抱くなんて、らぶらぶですなあ。テントモンにツッコミまくられはご愛敬。細かいことだけど、ば~ぷモンに吸い込まれる前はゴミ箱に蓋は無かったのに、吐き出されたら蓋がありました。

●ワイズモン:wiseは賢い、賢明なという意。すべてが謎の魔人型の完全体。本を通じてあらゆる時間と空間に出現できる。本を依り代とし、本が繋がる時空間のどこにでも姿形を変え出没するため、本体は別次元に存在するのではと言われている。こんな大事なキャラが、一応ガーベモン繋がりとはいえ出てくるのが唐突に感じた。DWの知恵の集大成的な存在で、キーパーソン。本が拠り所なのでか、体がすごく小さい。声は速水奨(はやみしょう)さん、兵庫県出身、Rush Style代表・所属の本家イケボな大御所さん。クロスウォーズにも出演されたらしい。最近ではダイの大冒険にバラン役等で出演。アフレコでの立ち居振る舞いがすごくカッコよかったと、高見さん情報。

●プッチ―モン赤:緑と違いワクチン種。声は大和田仁美(ひとみ)さん、青二プロダクション所属、神奈川県出身、日大芸術学部を経て専門学校へ。SHIROBAKOの今井みどり役などされた方。

●プッチ―モン緑:優しさのデジメンタルで進化した妖精型のアーマー体、データ種。緑色のは個体数がとても少ない。力は強くないが、相手を和ませる不思議な能力を持っているという。(株)ウィズが企画しバンダイから発売された人形型ぬいぐるみ「プリモプエル」をモチーフに作られた。一つ毒を吐くなら、脈絡もなくアーマー体を出さないで欲しい、紋章の説明すらまだなんだし重ね重ね。声は橋本栞里(しおり)さん、ピアレスガーベラ所属、エウレカセブンハイエボリューションなどに出演された方。

●ば~ぷモン:ば~ぷの意味は調べたが不明。突然変異型で、レベルは不明。どのレベルからでも、育成時に食べさせすぎるとば~ぷモンになるという。どれだけ食べても満腹にならず、何でも口に入れてしまう。敵の攻撃技さえも食べてしまい大きくなるという厄介者。全てを吸い込むさまは某ピンク玉のようだが、あちらと違って一度に食べられる量は上限があり、また一応味の好みもある。クズデータを食べさせられパンクし、撃破された。
太一達がいた最深部の部屋の壁に穴をあけ侵入する様は、『マックイーンの絶対の危機』の名シーンが元ネタという。それはアメリカのSF映画で、スティーブ・マックイーンが初主演。ビデオ発売時のタイトルは『スティーブ・マックイーンの人喰いアメーバの恐怖』。
ひらがな表記なのは私の知る限り、もんざえモンとワルもんざえモンとこれのみ。
声は堀越真己(まみ)さん、福島県出身、青二プロダクション所属、明治大学文学部演劇専攻卒業。経歴は長く、死去した高橋和枝さんや遠藤晴さんから持ち役を引き継いでいる方。お二人とも存じ上げないが、引き継ぐというのは相応の実績があってこそ。

●ボコモン:フロンティアではメインキャラだったのに、今回の扱いはネ―モンよりも軽く、セリフなくその他大勢の一人なのは個人的に淋しい。でも、名前は全てはわからないが様々なデジモンが暮らしているのは楽しい。

●メカノリモン:移動手段としてパーティーの再度離散を促した一因。いくら通信ができるからって、また離散の展開には不安を覚える。

●大きな目:サウンドバードモンに囲まれて。これが悪しき意思を持つラスボスか。

●次回予告:紋章に触れたと思ったら節操もなく、あまりに分かりやすくピヨモンの究極進化の回。このペースであと3体も究極進化するとしたら、それで回を消化するので、最終回はだいぶ伸びるよう。不確定な情報として、全話66回とも聞く。ピヨモンが空の前で落ち込んでる様子から、それがきっかけで進化するのだろうか。

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