デジモンアドベンチャー第43話

第43話「危険な遊戯!ピノッキモン」
脚本:吉村元希 演出:芝田浩樹 作監:信実節子

メタルシードラモンを倒し海のエリアが解放され、暗黒の力の一端が取り除かれたものの、犠牲に胸を痛める子供たち。傷心のミミはホエーモン、ピッコロモン、チューモン、ウィザーモンの墓を作る。彼らのためにも戦おうと言う太一。ミミは戦うなんてもう嫌と言い、時には留まって考えたいのにと言うヤマトとケンカしてしまう「正しいだけじゃ人の気持ちは整理がつかない事もあるんだよ!」。とりなす空と丈。

とりあえず森へ隠れるが、皆の心は揺れる。ヒカリは何か声を聞くが、気のせいだったのか。地面を動かすいたずらをするピノッキモン。44マグナムとダムダム弾(本物の銃)を出して待ちわびる。だが、子供たちがいなくなる。木の上に避難していたのだが、今度は瞬間移動させられる。ヤマトはタケルを守ると言うが、ぼくだって一緒に戦ってきたんだよと反論され頼れる兄としての立場を失ってしまう。ヤマトは弟を守ることに自分の存在意義を見ていたから、タケルの自立を喜べなかったのだろう。

ピノッキモンが子供たちにそっくりの人形を使って地図の上で瞬間移動させていた。人の痛みや苦しみを見るのが面白くて仕方ない残虐な性格。一番いじめやすそうだからとタケルのもとへ。実弾の入った銃をタケルに渡し、戦争ごっこするのだと誘う。ほんとに死んじゃうから面白いんだ、死んじゃうとつまらないからすぐには殺さない、と。ヤマトを殺すと脅して無理やりタケルを連れていく。自分の手下のマッシュモン(天神有海さん)とブロッサモン(荒木香恵さん)をいとも簡単に殺してしまう恐ろしいデジモン。

みんなは偶然合流するが、タケルが連れていかれたのがわかり、敵へと向かおうとし、成熟期・キウイモンと戦う。タケルを探すパタモンは、ピノッキモンの館に入りおかしなリモコンと人形を発見する。タケルは知恵を働かせ「君ってさ、意外と退屈な子なんだね」、ピノッキモンに友達を連れてくるよう言い、その隙にパタモンに会って地図とリモコンを破壊する。

ヤマトは、キウイモンと戦うよりタケルの居場所を聞き出すんだと主張しガブモンを進化させようとするが、紋章が光らない。第23話と同じく、仲間のことよりタケルのことだけ心配したからだろうか。ピヨモンがバードラモンに進化してキウイモンを倒した。

がらくたで作った「友達」をピノッキモンは持ってくるが、タケルはすでに逃げていた。自分一人で身を守ったタケルをみんなは褒めるが、ヤマトだけはさっと表情を変えて姿を消す。ガブモンが追い、丈はふと気が付くが・・(丈だというのがまた深い。)

「僕と遊ぶのがいやなんだ。そうかよ、わかったよ!」何がわかったんでしょう、恐ろしや。残されたピノッキモンは怒りに満ちていた。

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