デジモンアドベンチャー:第55話感想

デジモンアドベンチャー:第55話「狙われたデジモン学校」感想

脚本:山口宏 絵コンテ:貝澤幸男、志田直俊 演出:西健太 総作画監督:仲條久美 作画監督:吉田肇、向山祐治、森悦史、竹内昭、浪土悠里、wuxiaowei、youxi、chenqi、Jiang yong

●全体を見て:録画のタイトルには「強いデジモンとは」と追加されている。
ミミとパルモンの言動を中心に明るく楽しかった回。もう55話だということを除けばのんびり気楽に見られた。
ミミのデジヴァイスに紋章の形が映されているだけで謎は全く解かれていないのに、光子郎は進歩だと言っている。しかも「強く正しく美しい」の校訓は純真の紋章とニュアンスが全然違う。何をもって純真が発動したというのか強く疑問に思う。

●ミミ:元王国が紋章の謎を解く鍵だったのなら、なぜ当時何も発動しなかったのかは不可解。ミミ王国は自然崩壊しそのあと学校ができた模様。契約書に記入って、デジモン文字書けるのか。通訳なしでデジモンと話せるのだから、DWに来ると自然とデジ文字も書けるのだろうか。条件が揃えば読めるんだし。ちなみに書類には「ばばもんじじもん せいとぼしゆうちゆう」とあり、以下はインチキのデジ文字が混ざっており意味をなさない。作画さん途中まで頑張ったんだから、全部正しいデジ文字を描いてほしかった!今回に限らず。障害物競走のゴールも偽デジ文字; 
ミミモン呼ばわりされてめげるが、ついには自称。特訓の成果をパルモンとともに見せつけてバンチョーマメモンからババモンを守った。

●太一:「たまたま寄った」と言ってるけど、デジヴァイスの矢印に従ったのではないのか??これ大事なことのように思うんだが。でないとここに登場する意味がわからない。大したバトル成果なく、ジジモンが「手伝う」と言ってたけど、グレイモンで参戦ではジジモンの方が活躍したのでは。

●パルモン~トゲモン~リリモン:とげもフラウカノンもババモンにかかればセラピーの一環、恐れ入った。ミミとリリモンのランニングはレアショット。

●ロゼモン:「今こそ特訓の成果を見せるわよ」「強く正しく美しく」とミミとパルモンの勢いだけでなぜか究極体に進化。そんなのアリ?ミミだからこそアリ??カワイイ系のリリモンから、キレイ系のお姉さまに変化。進化シーンはちょっとセクシー。
なぜかミミ、ロゼモンの肩でなく頭の上に乗っている。しかしロゼモン、デカいなあ;
胸元には愛と美のシンボルが刻まれた宝玉「ティファレト」を身に着けている(ババモンも着けている。)。ティファレトを持つ者は永遠の美しさと強さを約束されるという。必殺技は電気を帯びた棘の鞭で凶暴な物を手なずける「ソーンウィップ」、鞭の切っ先で敵を仕留める「ローゼスレイピア」、そして禁断の誘惑「フォービドンテンプテイション」を受けたデジモンは、バラの花に包まれ美しくデータ破壊されるという。なのだが、今回のそれは邪気を払うようなものだったのでは。
ロゼモンでなくバンチョーリリモンに進化するのではという予測がネットでちらほら。
図鑑では光子郎を一発で受にしています。

●ジジモン:DWができた時代より存在するという物知りの長老デジモン、エンシェント型(ancientとは古代の、古びた、の意)の究極体。ババモンと一緒に学校を運営し、ババモンの過去のトラウマにも言及するなど、やはり:でも夫婦なんだろうか?単なるコンビ?マメモン、ビッグマメモンを退治。声はテイマーズと同じ木村雅史さん、無印のホエーモンの方。

●ババモン:おばあさんの姿のエンシェント型の究極体。噂では、ロゼモンが呪いをかけられてこの姿になったという。魔法のホウキを一振りし悪いウィルスを消す「エンプレスヘイズ」が必殺技。入学したら態度が変わり、スパルタ教育で、現在の教育界では違法の体罰とパワハラを連発。まあDWだからいいんですけどキッズアニメとしてはどうかな。これじゃバンチョーマメモンもそりゃグレるわな。
敵に見立てた的がグレイモンのシルエットなのはご愛敬。
声はテイマーズと同じ尾小平志津香さんなのがうれしい。

●ララモン:ミミとの再会がよほどうれしかったらしく、進化できたこともあったろう、涙ぐんで喜んでいる。そこはミミの人徳か。声は3人。まず祖山桃子さん、埼玉県出身、青二プロダクション所属、大阪芸術大学の放送学科声優コースの第1期生という方、鬼太郎、ワンピ等に脇役で出られた方。次に厚地彩花(あつちあやか)さん、長崎県出身、青二プロダクション所属、ワンピなど脇役で出られた方。川口桜さん、福岡県出身、青二プロダクション所属、鬼太郎、ワンピ等出られた方。

●バンチョーマメモン:突然変異型の究極体。小柄ながらにケンカが強く、男気溢れ情に厚い性格で、7体の「バンチョー」の称号を持つうちの1体。DWの規律になじめず反抗し、独立して生活している。孤立したデジモンに手を差し伸べ生活を共にするうちに「豆門連合」という集団に拡大したという。必殺技は使い込んだ棍棒「黄金罰斗」(おうごんばっと)で敵を殴る「護王流伝羅守」(ごーるでんらっしゅ)、鎖を利用して突進する特攻漢弾(ぶっこみおとこだま)、舎弟であるブラックヒッキーズをバットで打ち出す「千本爆砕」(せんぼんどっかーん)である。技の漢字と読み方のすごいこと。
卒業証書などなくとも自分の意志で卒業する、教わることはもうないという。ならお礼参りなんか必要ないはず。完全体マメモンらを大勢引き連れて難癖付けに来ただけみたいです。ミミとロゼモンの強さに、独りよがりな強さを改めることに。つーか、バンチョーマメモンてそういうキャラでいいの?「バンチョー」の称号で選ばれた番長的な誇りはないの?ババモンと和解、一応めでたし。
漢字の当て字は番長というより単なる不良。我がサイトが豆豆門なので、落書きの「豆門連合参上」にはドキッとしたが、‘マメモン’がサイト名の由来ではない。私のあだ名「おまめちゃん」の‘豆’と、デジタルゲートの‘門’から取った。マメモン系が好きというのもなくはない。
声は石川英郎(ひでお)さん、兵庫県出身、青二プロダクション所属、声楽学科でオペラを学んだが声優に転身された方。「NARUTO」のうちはイタチなど演じた方。

●メカノリモン:一体のデジモンではなく単なる移動手段として描かれてまたも残念。

●その他の生徒達:タネモン、スナイモン、タスクモン、ドリモゲモン、シーラモン?、あと名前を知らないのが1体。

●ED:私は韓流には一切興味が無いというか超苦手なので、それと聞いて愕然。単にAiMさんのEDがいずれもよかったというのもあるし、:ではそれと違ったことをやろうという意図はわかる。けど、あのバキバキにイっちゃってる娘といい、今度は無名の韓流といい、一貫性が無く冒険が過ぎるように思う。もっと普通のいい歌じゃダメなのかなあ。ショックでまともに聴けない。とにかく嫌です。ファンの方すみません、老害と嘲笑って下さい。
映像はというと。始めの究極体の登場はいい。けど後半の成熟期の存在感は今更。あと、太アグとヤマガブを対比させてるけど今までのそれの無さから、大丈夫か心配。太ヒカもある様子だが、変にこじらせないでねと願うばかり。太一、ヤマト、ヒカリ以外はあまり見せ場がなく、内容が薄くて日常のあるいは冒険の描写もなく、残念。

●次回予告:ザンバモンて知らないので次回を見てから調べよう。ガブモンは究極進化済みなので、どうなるのだろうと思ったら、あれクーレスガルルモンと言うそうです。予告ではヤマトしか出てこないが、また太一も顔を出すのかな。毎回出なきゃいけない理由は何?

(2021/7/5 記)          もどる