デジモンアドベンチャー：第５６話「三日月の金狼」感想
脚本：古怒田健志 絵コンテ：八島善孝 演出：内山まな 総作画監督：浅沼昭弘 作画監督：八島善孝 (2021/7/11放映)
●全体を見て：録画のタイトルには「謎の亡霊を倒せ！」と追加されている。敵が亡霊とはびっくり。こちらが攻撃しても効かないのにそちらからの攻撃は効くという随分な設定。実体はないというが、消える時にはちゃんと量子崩壊していたよ？それにガブモンの見る不思議な夢も、古代の戦士がガブモンを呼ぶ夢だった。デジタルな世界なのにこの回って嫌に非科学的な設定ばかりではないか。これもクーレスガルルモンをガブモンが甦らせる布石ということ。そして、私はゲームやカードの世界は疎いので「オメガモンAlterS」なるものの布石でもあるかもしれないこと。そうかアグガブが二番目の究極進化をする必要があってのこの回か。で、巨大な破滅はどうなってるの？！ほっといていいのかなあ。
ストラビモンの言う「信じ合う力、恐れない強さ。剣士の魂は、だから応えてくれたんだ」が友情の紋章の証ってこと？？ちっとも友情の紋章のエピソードに感じないんですけど。「やると決めたらやる。それが俺たちさ」とヤマト言ってるけど、そんな絆いつ育んだんですか。何となくそうなのかなとは思うけど、具体的に場面がさっぱり浮かんでこない。無印５１話の闇の洞窟でのヤマガブのやりとりみたいな決定的な絆とか…。
●太アグ：ザンバモン戦で一時はウォーグレに進化してたし、出番の必然性は前回よりはあったと思う。しかし、一組だけあちこちに顔を出すのって動線的に可能なのか相変わらず疑問。ミミと合流したはずなのにミミ組が不在なのはいかに。
●光子郎：まだ大樹のもとにいて、太古の戦についての有用な情報を提供はさすが。けど、光子郎の紋章の謎はまだ解かずにいいんですか。
●クーレスガルルモン：二足歩行のワーガルからメタガルは四足歩行に戻ってしまうけど。クーレスならワーガルのイメージを受け継いでる感じが強いかも。金色がまぶしいけど、元はアグが金、ガブが銀ていうイメージを持っていたので、どうしてくれよう。もとは太古にガブモンとは別の個体が進化したものだろう。その魂がガブモンを呼んだ。必殺技は「黄獣えん（変換できませんでした）月刀」。これにはザンバモンも無念の敗退。
●ザンバモン：入賞したファンアートであり、ムシャモン軍団の将軍である騎馬武者姿の魔人型の究極体。将軍でありながら軍団の先頭に立ち切り込んでいく戦い方を好むという。必殺技は、右手の巨大な斬馬刀「龍斬丸」を使った「打首獄門」と、左手の妖刀で相手を十字に切り裂く「十文字斬り」。デジタルな世界に怨霊って、ちょっと待ってほしい；それと、メインの敵がセリフなしはほんとやめてほしい。感情移入しづらい。
●ストラビモン：storabiの意味は調べたが不明。ヴォルフモンのパワーが半減し、半獣半人の姿になってしまったが、闘争本能は失われておらず、見た目は成長期だが成熟期並みに手が付けられないほど狂暴になることがあるという。必殺技は両手の光る爪で相手を切り裂く「リヒト・ナーゲル」。声はフロンティアで輝二・ヴォルフモンを演じた神谷浩史さん。デジモンでブレイクされた声優さんの一人としてはずせない方。１９年ぶりのまさかの登場（喜）！
●モジャモン：雪山の奥地に棲みめったに見られない珍獣型の成熟期。のんびり屋だが、縄張りを守る意識は強いという。成熟期とはいえ集落の長老的な存在であったろう。声は田中亮一さん、東京都出身、青二プロダクション所属の７４歳の大ベテランさん。デビルマン・不動明を演じられたというが、私にその声と演技の記憶はない。
●グリズモン：grizzly(図鑑ではgryzzとなっているが)北米産の巨大な灰色グマからの命名だろう。大きな体、殺傷能力を秘めた牙と爪、見た目は凶暴だが正々堂々とした武闘家の精神を持つという獣型の成熟期。ストラビモンに後を任せることになるのは重々承知していたよう。声はボルケーノ太田さん。
●ハヌモン：hanuとは古代インドの叙情詩「ラーマーヤナ」に登場する猿神・ハヌマーンが由来と思われる。中央アジアのネットワーク圏で目撃される黄金の体毛の希少な獣人型の成熟期。必殺技は金属質の体毛をさらに硬化させ打ち出す「怒髪天」。声は田邊幸輔さん、東京都出身、青二プロダクション所属（ジュニア枠です）、鬼太郎・ワンピ・フルバなどいろいろされてる方。もとは警察官だったというから驚き。
●集落のデジモンたち：他にコテモン、コエモン、クネモン、ギザモン、ガジモン、名前のわからない幼年期。上記を見ても、ずいぶんいろんな住処から追われて集まったと思われる。
●次回予告：アルゴモンが登場。大きな目玉の配下と思われるので、目玉にも動きがあるか。ロゼモン、クーレスガルルモンときたので次はヴァイクモンかヘラクルカブテリモンかと思いきや。また太アグで大丈夫なのかなあ；
（2021/7/13 記） もどる
