デジモンゴーストゲーム第16話感想

デジモンゴーストゲーム第16話「人喰ノ森」感想

脚本:佐藤寿昭 絵コンテ:西森章 演出:鹿島典夫 総作画監督:西野文那 作画監督:李少雷、仁井宏隆、舘直樹、金久保典江、桜井木ノ実、服部益美、あとお二人は中国語?で変換不能でした。 (2022/1/30 放映)

<あらすじ:公式サイトより引用>
ガンマモンを連れて趣味のソロキャンプに来た宙は、キャンプ場の管理人たちから「最近、神隠しのように料金を払わず帰ってしまうお客さんがいる」という話を聞く。/キャンプを楽しんでいる最中、近くの森から悲鳴が聞こえ、森の中へ足を踏み入れる宙とガンマモン。ところが、その森は入り込んだ人々を不気味な霧で惑わせ、次々と失踪させてしまう恐るべき場所だった。霧にまかれ、木のバケモノに襲われる宙たち。ガンマモンの攻撃も通用しない。果たしてこの森で何が起きているのか。あるいは本当の神隠しなのか……?

●全体を見て:録画のタイトルには「…森の神隠し、その正体は?」と追加されている。森は恵のもとであるとともに、闇深い神秘的な空間。
私はホラーが苦手で、恐怖は即不快感につながるので無意識に味わわないようにしており、ゴスゲの恐怖演出にはどうにもなじめません。すまぬ。
元いたモリシェルモン、最近来たジュレイモンの縄張り争いに、人間が巻き込まれて神隠しの噂に。敵は退散したが、ジュレイモンに取り込まれた人は救出されず。後味悪い。
北斗はともかく、未だに宙の母親や、宙の左耳の傷の追加情報はなし。普段の学費に加え富士山まで交通費もキャンプ代もかかるだろうに、中一が両親不在でいったいどういう家計のやりくりしてるのか。普通ならネグレクトで児相が介入するぞ。
西森章(あきら)さんは、アニメ監督、、演出家。大阪芸大中退、現在フリー。様々なアニメの絵コンテ・演出をされている。鹿島典夫さんは、サンライズ出身のベテラン演出家。代表作は「天使のしっぽChu!」「ダーティペア」。李少雷さんは、「かげきしょうじょ!!」「東京リベンジャーズ」などの作監を務めた方。桜井木ノ実(このみ)さんは、遊戯王など様々なアニメで作監を務めた方。服部益美さんはボルトなど様々なアニメで作監を務めた方。原画には八島善孝さんの名もあるんですが、外部委託も多いよう。なにか今話前半は作画がふわふわしてあんまりよくない感じがしました。

●宙:「富士ウェストキャンプ場」に前回来たときは北斗もいたというから、ここは半年以上ぶり、中学生になってからは初めて。管理人さんと馴染みだから、キャンプ歴は長いよう。検索したがヒットしないので、キャンプ場名は架空のよう。薪とレンタルで毛布とテーブル等利用していた。自室の棚には薪とランタンあったけど持参はしなかったのね。「ゆるキャン△」見ていたので、何となくソロキャンプの雰囲気はわかる。けど水場のないあんな森の真ん中にテント張るかなあ。
敵が悪辣で命の危機があっても、ガンマモンに殺しをさせる(ジュレイモンを焼く)事に大きなためらいが。「そんなことさせられない!」。では今後もそれを通すのか、通せない事態に陥ったらどうするのかが今後のポイント。

●ガンマモン:無邪気にキャンプを楽しみ、まるでグルスガンマモンと同一個体と思えないかわいさ。瑠璃も清司郎も出現を警戒しているが、ただのパートナーじゃなく弟だからか、宙はそうでもない、大丈夫かなあ。

●瑠璃:神隠しと聞いて目がランラン、食いつきがすごい。りるるんに載せるため?今までだって散々危険な目にあったのに;この子のパソもパイナップル社製と判明。

●アンゴラモン:大自然の中でスマホ触るなんて野暮、と言ってたけど、単に圏外だっただけで、今どきの子は触ってました。瑠璃と清司郎を抱いて飛んでました、便利。清司郎は普通に持って、瑠璃はお姫様抱っこなのがポイント。
「おごれる年輪久しからずや、老兵は風に舞う落ち葉の如く消え去るのみ」。前半の元ネタは平家物語の「おごれる人も久しからず」。古文好きらしい宙にはすぐピンときたかも。後半の元ネタの「老兵は死なずただ消え去るのみ」とは、役目が終わった者は潔く表舞台から去るとの意。もとは、兵士の間で歌われていた風刺歌の歌詞で、マッカーサーが演説で使用したため一躍有名になったという。マッカーサーくらい中学生ならわかるかな。年輪の多さでおごっていたジュレイモンの退散を受けて。

●清司郎:勝手に寮生の部屋に入るのはポリシーに反する、と。良識ある判断。ビビってはいるがキャンプ場にちゃんとついてくる責任感や、交戦となれば進化する労力は惜しまない。

●ジェリーモン:宙の部屋を開錠し、ガンマモンに聞いたパスワードでパソコンの履歴をチェックするというルール違反。しかし清司郎たちが来なければ危なかった、結果オーライ?

●モリシェルモン:森深い沼地に棲息する軟体型の成熟期。シェルモンの仲間で、住む場所に合わせて体色を変えている。必殺技は硬い貝の中に手足を仕舞い突進する「パイルシェル」、口から幻影を見せる濃霧を噴出する「マインドフォッグ」。
透明化と実体化を自由に操れる、そういう段階にあるデジモン。緑色の霧で自分の縄張りを守っていたが、今話では「幻影を見せる」効果はない様。あの目玉、何?図鑑には載ってない。人間をジュレイモンから助けたにしては、かくまうとか言って面倒だから眠らせて放っておくなど味方としては中途半端。ここは「俺の森」で、ジュレイモンは最近現れたやばい奴と。完全体ジュレイモンと渡り合うも負けてしまう。そこでガンマモンが進化。
今まで話し合いを持論にしてきた宙に「燃やせって言ったろ。お前が甘ちゃんだからこうなるんだ」まあ正論だわな。甘ちゃん…敵が敵だしね。ジュレイモンにはかなわぬと思い知って、追い払えればそれでいいと。なので根本的な解決には至らず残念。今後もある程度助けにはなってくれそうだが。
声は松野太紀(たいき)さん、声優にして俳優、タレント、青二プロ所属。代表作はやはり「金田一少年の事件簿」の主人公、セイバーズのアグモン役。

●ジュレイモン:ウッドモンの進化先、非常に高い知性とパワーを持つ植物型の完全体。深く暗い森に迷い込んだデジモンを、幻覚を見せる霧で深みへ誘い込み、枝のような触手で敵を取り込んで栄養にしてしまう、神隠しの正体。しかし今話のような火炎や爆発の技は図鑑に記載がなかった。赤い霧や木の怪物の幻覚を見せて誘い込み、人を食えば食うほど強くなる老獪な悪キャラ。今話では知性より力業が目立った個体。成熟期三体に片腕を落とされ去ったはいいが、モリシェルモンの手が及ばず吸収されてしまった被害者はまだ解放されていないからこれで終幕はまずいんじゃ。
声は青森伸さん、青二プロ所属、声優にして俳優、ナレーターの大ベテランさん。芸名は青森出身からきている。山田太一作品など、俳優業もがっつりやっている方。

●(冒頭に襲われる)男性:声は既出の佐藤悠雅さん。熱演!

●管理人:声は既出の中村光樹さん、今川柊稀さん。

●林業従事者:声は既出の橘内良平さん、浅野良介さん。

●次回予告:年で一番寒い時期だけに、苦しさが伝わってきます。登場デジモンは不明。

(2022/1/31 記)

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