デジモンゴーストゲーム第23話感想

デジモンゴーストゲーム第23話「ウメク蟲」感想

脚本:森地夏美 絵コンテ:- 演出:宍戸望 総作画監督:石橋大輔、金久保典江 作画監督:Eugene Ayson、澤木巳登理、大西陽一、鳥山冬美 (2022/4/24 放映)

<あらすじ:公式サイトより引用>
薄赤い月が浮かぶ夜。突然狂暴化してデジモンが、人々を襲う事件が続出する。相次ぐ凶行を止めるべく、宙たちに協力を求めるクロックモン。しかしガンマモン、アンゴラモン、ジェリーモンも様子がおかしくなり、宙たちを襲った後に姿を消してしまう。その豹変ぶりに「何かの病気ではないか」と疑いマミーモンを訪ねる宙たちだが、手掛かりは何も得られず、このままでは元に戻らない可能性もあるという。消えたパートナーを必死に探す三人。その頃、夜の街を見回っていたクロックモンは通信機器から漂う怪しい赤霧に気づく。

●全体を見て:録画のタイトルには「…赤い月に狂うデジモン達」と追加されている。
すみません、母が急逝して間もないので、じっくり感想を書く事ができません。書ける範囲で書きましたので内容はそれほどでも。
「蟲」という漢字を使うからには、02ファンの間でワームモンが蟲と呼ばれていたことを意識しているか?「虫」じゃ視覚的に物足りないからか?
赤い月のもと、触覚が生え赤い目になり狂暴化するデジモンたち。壁や天井を這うのはGみたいで気持ち悪い、勘弁。しかし進化はできない様なのは救い。ジェリーもアンゴラもガンマも、襲ってきていながらなぜどこへ一度退散し再び襲いに来るのかわからん。クロックモンやマミーモンが鱗粉を浴びずに無事なのはなぜかもわからん。
また襲われるかもしれないのに、対策もなしに早々に、おかしのむら、レッパモンの居ついた竹林、路地を探す子どもたち。
ウェズンガンマモンの狙撃と清司郎の頭脳と瑠璃たちの援護、三つ揃って力を合わせた連係プレイはド迫力でやはり良い。
モルフォモンにもちろん悪意はないが騒動の元凶に。研究者も、野心はあるが悪意はなかった。誰が悪いでもない結末、モルフォモンを誰も責めなかったのは印象的。悪意がなくとも人間界に異常をもたらすデジモンが絶えない。早く北斗と連携して平和を取り戻してほしい。
寮も月夜野家も門限あるだろうに、夜の活動、お疲れ様です。
脚本は7、11、14、19話と同じ森地氏。演出は6話担当の宍戸望(のぞむ)氏。

●宙:胡椒を浴びて可愛いくしゃみをしたガンマモンを見て、機転を利かせ辛い調味料たちをガンマモンにぶち込むという荒業でガンマモンを正気に戻す。秘蔵のニンニクラー油付けって、瓶の様子から手作りのよう。中一がそんなの手作りなんて本当に器用。それに、総菜に添付される調味料でなく、ワサビとからしはチューブを備えており、タバスコの瓶もあり、主婦感満載。ひょっとして辛い物好きか。

●ガンマモン:虫という言葉に反応するから、おそらく図鑑を見て知ったのだろう。或いは今話でながめていた宙のタブレット。人工衛星の撃ち落としに自ら志願、その意志は固い。戦歴から、自信を付けたのだろう。ウェズンガンマモンに進化、成熟期ながらアルビオンのその射程距離は驚いた事に宇宙まで!すごくカッコイイ!

●瑠璃:「絶対元に戻してあげるから!」逃げるではなく立ち向かう、強いヒロイン像が瑠璃らしい。ところで武器にしていた、ピッタリ来なかった道具は何ですか。次はゴルフクラブ、ゴルフもたしなんでいたのね、資産家のお嬢様だけに。ウェズンガンマモンと清司郎のじゃまをさせまいと、クロックモンと共に立ち向かう。強気で戦うヒロイン、これも瑠璃らしい。「ありがとう、守ろうとしてくれて」アンゴラ「ありがとう、信じてくれて」さらに深まった絆、雨降って地固まる。

●アンゴラモン:異変があって、普段隠れている眼をあらわに。意識を乗っ取られながらも、本体の意識がギリギリまで残っていたのが、知性派のアンゴラモンらしい。瑠璃を守りたい一念が感じられた。モルフォモンを「極限の恐怖が加わって、SOS信号が人間への敵意に変わったんでは」と分析。「一寸先は赤い闇。さりながら、晴れる闇もまたなし。今宵は春のいい月夜」。

●清司郎:異変が起きて宙を頼りに部屋に駆け込むパターンが定着。ガンマモンを数箱のビッグチョコで買収。ジェリーモンに吹きかけているスプレーは、さすがに殺虫剤ではない様。さすが天才、月に近いのは少し前に運用停止したRMO-3が夜に日本の上空を通るなんて、よく記憶していたものだ。元凶の一因はスペースデブリだったとは、現代的。人使いが荒い、と言いながら嘆くのでなく表情は笑みを含む、その頭脳を役立てる喜び。

●ジェリーモン:意識が乗っ取られている間の記憶がないのがアンゴラモンと対照的。

●クロックモン:現実世界に居続けて「人間といざこざを起こしたくないデジモン」というスタンスで、宙たちの味方ではないが手を貸してもらうという微妙な関係がおもしろい。電子端末などから赤いもやみたいのが出てるのに最初に気づいた。人工衛星は人間が作ったのだから人間が何とかしろと、正論。人間と一線を画していながら、何だかんだと宙たちをバックアップ、いい関係性。

●マミーモン:東映大学附属病院、笑。ここで医学の研鑽を積んでいるらしい。うれしい再登場、準レギュラーか?
デジモン特有の病気との見立てでマミーモンを訪ねるが、そんなの聞いたことがないと。本人がいなければ診察できないとはごもっとも、人間と同じなのね。病院の研究室を拝借し赤いもやの正体をモルフォモンの鱗粉と判断、色と効果はいろいろだというのは公式設定にのっとっているのか。赤は、モルフォモンの身に悪いことが起きていると診断。これは本人を診なくても鱗粉という検体があるからいいのか。
声は菅生隆之さん、物忘れが激しいため再度書きました。

●モルフォモン:テレビアニメ初登場。ラスエボの好評を受けてのゴスゲへの登場?まあ私は、ラスエボ否定派ですが。
語源は、北アメリカ南部から南アメリカにかけて生息する大型のモルフォ蝶。Morphoはギリシャ語で「形態」を意味し、美と愛の神アフロディーテ及びウェヌスの形容語句でもある。図鑑より、昆虫型の成長期。自然を楽しむ感情を持ち、のんびりした性格。初めて見るものが安全かどうかを触れて判別し、安全で気に入ると懐いてついていく。鱗粉「リンリンテラピー」には心身を癒したり、逆に体を痺れさせる効果があり、相手によって使い分けるという。
捕えられているのが蜘蛛の巣に見えて、またアルケニモン?と誤解した。
今話では鱗粉はモルフォモンの感じた恐怖により浴びたデジモンを狂暴化する作用を持ってしまった。鱗粉の本来のメッセージは「人間、やめて、助けて」。ネットを通じてメッセージをばらまくという必死の救援要請は人工衛星を介して。話が随分デカくなりますね。
ラスエボのメインキャラで、だからかキャラデザがとてもよく、かわいくて美しい。解放されて瑠璃に抱き着いた事を見ても、話し方も幼く、人間に対して別に悪意はなかったと思われる。
声は大和田仁美さん、ゴスゲでエレキモン紫を演じた方。やっぱり忘れていたので書きます;

●ポテモン:クロノブレイクでクロックモンに確保される。声は既出の川口莉奈さん。

●ヌメモン:クロックモンに確保されるが、クロックモンは確保した複数のデジモンをどう世話しているのか知りたいところ。声は既出の沼田祐介さん。

●研究者:デジモンとは知らず、未知の知性体を拘束し、アマチュア研究者との汚名返上に燃える。ところがクロックモンにモルフォモンを強奪され、その後どうなったかまでは描かれず少し残念。声は既出の松嶌杏実さん。

●コンビニ店員:苗字はひろた。店名は11STOP、セブンイレブンとミニストップのかけ合わせ。声は既出の浅野良介さん。

●生徒:取り憑かれたガンマモンが宙の部屋を追い出されたのを受けて。声は既出の橘内良平さん。

●次回予告:絡みつく愛…おい、それって愛と言えるのか?新デジモン、名前が私はわかりません。

(2022/5/4 記)

               もどる