デジモンアドベンチャー第45話

第45話「究極体激突!ウォーグレイモンVSメタルガルルモン」

脚本:まさきひろ 演出:今沢哲男 作監:伊藤智子

単独行動をとるヤマト。ジュレイモンに、太一と戦うほかないと言われ・・

ピノッキモンに見られているとも知らず、仲間同士でなぜ戦うのかとケンカになる。本気と知ってアグモンはウォーグレイモンにワープ進化し戦う。ヤマトと太一も殴り合いのひどいケンカになってしまう。「ヤマト、俺たちのために死んでった連中が、こんな無意味な戦いを望んでると思うのか!」「わからねえよ!俺だってわかんねえんだよ」・・。「気の済むまでやらせたら?」とテイルモンは言い、4人のケンカを誰も止められず、戦って何が得られるのとミミは泣き出してしまう。

その時、ヒカリは森の中で姿の見えないキラキラした何かと話していた。そして紋章とヒカリの体が光り、周囲が白い光に包まれる。ケンカは中断、究極体はコロモンとツノモンに戻ってしまい、ピノッキモンは弾き飛ばされる。ヒカリは、デジモンワールドの安定を望む者の言葉を伝えるシャーマン、「光あるところおのずと闇は生まれるもの。しかし、闇の力が増大すれば」、周囲が今度は暗くなる、4年前の光が丘だ。完全体・パロットモンとグレイモン。「一個のデジタマが誤って次元の裂け目を通り抜けてしまった」それがあのコロモン。「私はデジモンワールドの安定を望む者です」データであるが物体化できない存在、だから言葉を中継できるヒカリの体を使って話している。事件を目撃した8人に光が当たっているのは、データをスキャニングしていたのだという。

皆が次に来たのは、どこかおぼえのある工場。デジヴァイスと紋章が繋がったデジタマがあり、白いマントを着た者4人の立体映像が。ヴァンデモン城の石板とゲートもある。ここで、デジモンワールドが暗黒に包まれた時に備えスキャンしたデータでデジヴァイスと紋章を作ったという。子供たちを選んだのは私。太一とヒカリは現実世界に迷い込んだデジタマを進化させたから選んだ。デジヴァイスは進化の道具ではなく、子供たちの特質(最も素晴らしい個性)に合わせデジモンを正しく進化させるもの。紋章も同じ。ヤマトの紋章は「友情だったよな」と丈が声をかけるのが絶妙。個性をはき違えたり悪用したら正しく進化しない。丈「てことは、僕らはもともと自分が持っていた自分らしさを再発見するために苦労してたってわけだな」。ヤマトは自分のデジタマを見つめる。太一とヒカリ以外は、コロモンを進化させたのではないが、データに2人と共通のものを持っていたから選ばれた。

選びし者、ようやくご登場。小説では「ホメオスタシス」(身体の恒常性のこと)とゲンナイは呼んでいる。ヒカリがいなかったからファイル島に着いた時伝えられなかったという。これで劇場版と完全にリンクした。

しかし、安定を望む者の計画がダークマスターズにばれてピエモンに紋章を奪われそうになり、あの白いマントの男(若い時のゲンナイ:平田広明さん)が暗黒球を背中に埋め込まれる。ゲンナイはメカノリモンを奪いデジタマとデジヴァイスと紋章を持って逃げる。その時の戦闘で一つだけ落としてしまったデジタマが、テイルモンのそれだった。「でも今は一緒よ」とピヨモンがフォローするのがいい。そしてデジタマはファイル島に運ばれた。長い時がたち、デジタマがかえり、デジヴァイスを持って待っていると子供たちが落ちてきた。ダークマスターズの最終目的は何なのか、どうすれば世界を救えるか、その答えは皆さんが見つけられるという。

ヒカリの意識が戻るが、何もおぼえていない。太一はヤマトに選ばれし子供の答えは分かったよなというが、それでもヤマトは「正しいとか、間違っているとかじゃないと思うんだ。ただ、お前にはお前の道があり、俺には俺の道があるんじゃ」自分の道を見つけるために一人で行くと言い、戦ったことを詫び去っていく。太一への複雑な思いを整理するためには、必要なことだったのだろう。ミミも、もう誰かが傷ついたり死ぬのは見たくないから行かないと言う。丈が保護と説得のため付き添うことになり(丈先輩なら安心。)、一行は三つに分かれた。しかしテイルモンは「行く道は違うけど、目的地は同じ」と、超然としたもので、確かに彼女の言うとおりだろう。

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