デジモンゴーストゲーム第37話感想

デジモンゴーストゲーム第37話「死霊ノ群レ」感想

脚本:藤田伸三 絵コンテ:- 演出:角銅博之 演出助手:野呂彩芳 総作画監督:二階堂渥志 作画監督:北野幸広、金 澤龍、櫂 容祥 (2022/8/7 放映)

<あらすじ:公式サイトから引用>
世界的企業のデータセンターでプログラミング業務に携わる清司郎に差し入れするため、湖畔の小さな町を訪れる宙たち。町の近くの山中では、不気味なスケルトンゾンビが野生動物をゾンビ化し、産業廃棄物の不法投棄場に潜む何者かに食わせていた。その夜、町に現われたスケルトンゾンビは、人間たちを襲っては次々とゾンビ化させていく。町の人々を守って戦う宙たちは、スケルトンゾンビたちを追い、山へと向かう。そして、不法投棄場の地中から出現したレアレアモンに遭遇する。レアレアモンはゾンビ化した野生動物や人間を食い、自らの体を形成していたのだ。理性や意識は既に失われ、「生きる」という本能のみに突き動かされて行動するレアレアモンは、町へと向かい始めた。データセンターで清司郎と合流した宙たちは、やって来たレアレアモンに立ち向かうのだが……。

●全体を見て:録画のタイトルには「怪奇!スケルトンゾンビ」と追加されている。
スケルトンてわざわざ表現してるけど、スケルトンとは「骨格、骸骨、粗筋、枠組み」などの意。ゾンビとホラーはホント苦手なので、繰り返し見るのが苦痛です。感想はそれが一番。ゾンビ好きの人もいるなんて、ちょっと自分には理解できません、すまぬ。
親が建設業をしていたので、産廃の扱いの難しさは知っています。何でも千葉の田舎には東京の産廃を捨てる山が幾つもあるとか。
理性も意識も失い、生きる本能だけとなったレアレアモン。皆を救い、レアレアモンをも救うにはデジタマにかえす=消すしかないという、宙にとって苦渋の決断。ボコモン、デジタマモンの時と違って、三人と三体で重い選択をした。倒すというのはこのシリーズでは禁じ手だけに、シリーズの転機となる回。02でも、伊織や京が敵を殺す事への抵抗感を示していた。個人的には当初から「命の大切さを伝えるキッズアニメ」であってほしいと願ってきたので、そちらに関心が向くことを歓迎する。
完全体三体が揃い踏みして、特性を生かし連係プレーしたのは見ものだった。ところで、テティスモンとラモールモンにも時間制限はあるのかな?だが、ガスボンベに引火させ内側から焼き尽くすという非情で残酷な手段を使わざるを得なかった。
倒したはいいが、一つの命を消し去ったという引っかかりはある。(新しく)旅に出たんだというガンマモンの解釈がわずかな救い。ボコモンでは受け容れきれなかった「死」を受け容れたセリフ。前話でも触れたが、デジモンシリーズの「死んで消えてデジタマとなり生まれ変わる」という死生観の背景には仏教ベースの輪廻転生がある。日本人の多くには慣れ親しんだ価値観だが、海外のデジモンファンにはどう受け取られているのだろうか。「臨死体験」なども国際的に取り上げられているから、個体から個体への魂の連続性には一定の理解が得られるのではないか。

●宙:「兄ちゃんには関係ねえか」「あ…はい…。」絶対関係あると直感してる返事。
既に死んでいるレアレアモンさえも、消すことに抵抗感を示した。話と力を尽くして、できるのなら一体も消したくない(消させたくない)宙の死生観は今シリーズの死生観そのもの。

●ガンマモン~べテルガンマモン~カノ―ヴァイスモン:バス待ちの間、のんびり蝶と戯れる。デジモンシリーズで蝶とは、言わずもがな。
修学旅行に行きたいと。シリーズが続投すれば、行けるかもね。
宙のためらいは自分への配慮とわかっていて、レアレアモンを消すことに同意。メテオルクスを放ち、ボンベの引火を誘発。これが最後の決め手となった。

●瑠璃:のんびり待つのは性に合わない。アンゴラモンに宿まで運んでもらい、ちゃっかり姫。
ゾンビに詳しい中二女子;何が面白いんだろう。

●アンゴラモン~ジンバ―アンゴラモン~ラモールモン:瑠璃がゾンビ好きって明かす発言は、まるで夫が妻の性癖を説明する様な、夫婦オーラが出ています。たぶん鑑賞に付き合わされて何度も見てるはず。
レアレアモンの異様な現状について説明。さすが解説担当。
ラモールモンでは初の「叩破伐倒」を見せ、敵の口を開かせた。
死して なお 肉体に宿る強き本能 それ すなわち 悲しき業…。いつものポエムのような鍵カッコは字幕に付きませんでした。業とは、仏教の基本概念の一つ。サンスクリット語のカルマの訳。本来は。良いも悪いもなく単なる「行為」の意味。因果思想と結合し業はその善悪に応じて果報を与え、死んでも失われず代々伝えられると言われる。生き物の生きたいという本能は個体の意思をも超えて背負わねばならぬものなのか。

●清司郎:ミラージュとは蜃気楼の事。蜃気楼のような妖しい色味のアメリカンなドーナツ。案外おいしそう。男児が特定のスイーツ好きなんて、かわいいとこあるじゃん。留学時代から食べつけているというから、生活習慣病予備軍にならぬよう気を付けて。そんなに好きなら伏線張っといてほしかったかも。揚げたてじゃないと文句を言うなど、攻めの姿勢は珍しい、キヨヒロ。少なくともこの小さな田舎町に支店は無いよう。
アニメや漫画の定番だからと、修学旅行の枕投げにえらくご執心、笑。
市街地が災害に逢った時のために、データセンターを田舎町に造設しているのだろう。過酷な勤務お疲れ様。
強敵レアレアモンに、こんな時こそ皆の力を合わせるんだ、と鼓舞。宙が言うかと思ったが、そこは天才にして最年長。

●ジェリーモン~テスラジェリーモン~テティスモン:こんな田舎町に来ても、ビジネス展開に余念がない。ダーリンに十分な収入があるのに、儲けてどうしようっての。ビジネスが身に付いちゃってる。
毒ガスの解毒という重要な役割。これがなければ勝てなかった。

●レアレアモン:進行する体の腐食をさらなる機械化で生命を留め、異様な姿となったアンデッド型の完全体。図鑑によると、体が崩壊と形成を繰り返し、目や口が生まれては朽ちていき悪臭を発する。体の維持にエネルギーを使うため、頭の口から敵を丸呑みする「ダイジェス」で敵を溶かしエネルギーを得る。更に、いくつもの口から毒ガス「ディケイズン」を吐き、吸い込むと一瞬で絶命するという。
殺傷性の高い毒ガスで近づけず、噛まれるとゾンビ化するという強敵。完全体にして、完全体三体が協力してやっと倒せたという、今話まででもしかして最強の敵かも。今後も、強敵が現われ倒すという選択を強いられていくのだろうか。
声は増谷康紀さんの怪演とはいえ、増谷さんである必要はあったのかという疑問も。効果がかかってて演技は実はよくわからない。ヤタガラモンの時もそんなような。

●社長:社長自らが不法投棄に手を出しているから、儲からない小さな会社なのだろう。建設業者として同情はするが、環境への影響への無関心が、ひいてはレアレアモンの崩壊を生んだ。穴に落ち、多分食われちゃったんだろうな、被害者とは言え因果応報。誰の目を引く事もなくご愁傷様。声は既出の今川柊稀さん。

●従業員:こんなブラック会社に勤めたのが運の尽き。声は既出の浅野良介さん。

●農夫:声は既出の寺崎千波也さん。

●(旅館の)主人:声は既出の中村光樹さん。

●女将:声は既出の元吉有希子さん。

●アキラ:命名する必要があったのか疑問なモブキャラ。声は既出の橘内良平さん。

●調査ファイル:ゾンビのあれこれでもうお腹一杯です、勘弁;

●次回予告:歴史ある土地を訪れると、誤って怨霊に取りつかれるかも。それと陰陽師とどういう関連が?陰陽師のシルエットが宙に見えるのは気のせいですか。登場デジモンの予想、なぜみんなできるんですかね。私にはさっぱり。

(2022/8/11 記)

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