第47話「風よ!光よ!サーベルレオモン」
脚本:前川淳 演出:吉沢孝男 作監:直井正博
復活したメタルエテモンから逃げる丈たち。そこに新たなデジモンが現われる。
ライオンの姿のデジモンは、聞き覚えのある声。丈たちを乗せオーガモンを連れ、廃墟と化した街へ案内する。その街には、湖のそばにあったはずの丈が働かされていたレストランがあった。世界がめちゃめちゃになったせいで、こんなところにあるのだ。そこへ避難する。ライオンの姿のデジモンは、懐かしいレオモンだった。デジヴァイスの光を浴びてから、不十分ではあるが進化する能力が付いたのだと言う。オーガモンが戦いを挑むが、ケガが治って体といさめる。床下にはゲコモン(山口眞弓さん)とオタマモン(松本美和さん)が隠れていた。
ピノッキモンの館では、デラモンとフローラモンが日頃のうっぷんを晴らすように大砲を乱打。いよいよピノッキモンとの決戦だ。たくさんの成熟期・レッドベジーモンに囲まれ、進化する。
ゲコモンの城は、ダークマスターズにより壊され、ゲコモンたちは命からがら逃げてきた。レオモンは、選ばれし子供を探す旅をした。子供たちがファイル島に落ちたのは、デビモンたちに勝てるか、本当に救世主たりうるのかという試練だったのではないかと言う。その試練をお前たちは乗り越えた、今こそダークマスターズを倒す時だ。ファイル島の勇者の風格は今も変わらぬレオモン。だが丈は、別行動している、まさに試練だという。しっかりしていて、よくミミを支えている丈。ミミに同行して正解だったろう。
成熟期のパートナーがレッドベジーモンを倒し、ウォーグレイモンがピノッキモンに挑むが、ピノッキモンに糸で操られ子供たちを攻撃してしまう。それでアトラーカブテリモンとガルダモンがピノッキモンの攻撃に成功し、ブリットハンマーを壊す。勝負ありと思ったが、ピノッキモンは館を巨大な人形に変形させ、襲ってくる。
丈たちの居場所がメタルエテモンに見つかってしまう。レオモンはサーベルレオモンにワープ進化しエテモンと戦い、子供たちには逃げるよう言う。レオモンが戦うのを見ていられないオーガモンは出てくるが、ミミがその傷をかばい、サーベルレオモンがミミをかばって倒れてしまう。私はミミのこの行為が、戦わないし逃げようともしないで中途半端にしゃしゃり出なければレオモンが死なずに済んだかもしれないと、不適切な行為に感じ共感できない。せっかく丈だって、ミミのためらいを思い彼女が戦わずに済むよう計らったのに。レオモンは、子供たちのために犠牲になるのをいとわなかっただろうけど。ズドモンのハンマーブーメランがエテモンのクロンデジゾイドメタルのフルコーティングに致命傷を負わせる、なぜならズドモンのハンマーもクロンデジゾイドだから。サーベルレオモンがそこにネイルクラッシャーを放ち、メタルエテモンを倒す。(ボスキャラ2番目だし、もうちょっといてくれたら楽しかったな。太一でなく戦いを忌避するミミのところに復讐の執念で復活したメタルエテモンが現われたのは皮肉なめぐり合わせだった。)
ピノッキモンの木の人形にピンチになる太一たち。ピノッキモンの所にメタルガルルモンとヤマトが現われ、ピノッキモンの操りの術は効かず、コキュートスブレスで倒す。結局ピノッキモンは自分に足りないものがわからずに逝った(でも最後まで気がかりにするだけのハートはあったので哀れだ。)。それは、ヤマトの紋章・友情だろうか?地面に刺さるウッドクロスは、さながら墓標のようであった。木の人形はバラバラと崩れていく。ピンチに助けに来たものの、ヤマトは皆と、見つめ合うが言葉はなく去っていく(空が珍しくヤマトを君付けで呼んでいる。)。まだ気持ちの整理はつかないようだ。森の世界が崩れていく。
サーベルレオモンは力尽きレオモンに退化し瀕死の状態だ。森の世界が消えてゆくのを見届けた(勇者らしく最後まで選ばれし子供たちを案じていた)レオモンは、はじまりの街で生まれ変わるまで勝負はお預けだとオーガモンに言い残し果てる。(;_;)丈は、はじまりの街へ行こうと言うと、オーガモンがそこはダークマスターズによって変わり果てた。「奴らを倒さない限り元へ戻らねえぞ。」パルモンの「あたしも戦わせて。戦わなくても仲間が死んじゃうなら、あたし、戦いたい!」の言葉にも押されて。ミミは、はじまりの街を元に戻すためなら何でもすると決意する。丈たちは、ダークマスターズに抵抗するデジモンたちを集める旅に出発する。