デジモンゴーストゲーム第51話感想

デジモンゴーストゲーム第51話「首ナシ」感想

脚本:山口宏 絵コンテ:- 演出:池田洋子 総作画監督:- 作画監督:酒井夏海、舘直樹、川口弘明、鳥山冬美、佐藤敏明 (2022/11/13 放映)

<あらすじ:公式サイトより引用>
不気味な、首のない幽霊たちが出没するというウワサが広まっていた。霧と共に現れる幽霊たちは、武者のような鎧を身にまとっていたのだ。そして被害に遭うのは、なぜか宙の学校の生徒たちばかり。やがて、清司郎までもが被害に遭ってしまった。意識を失い病院へ運び込まれる清司郎。調査に乗り出す宙だったが、被害者には、ある共通点があるのが判ってくる。その共通点とは何か!?

●全体を見て:録画のタイトルには「霧と共に現れる幽霊たち」と追加されている。
恐怖というより薄気味悪かった。個人的にグロさはなくてホッと。
首のない幽霊に襲われ、葉櫻学院の生徒たちが、体に異常はないのに目を覚まさず、首に赤い線があるという騒動が起きる(さすがに生徒が首なしの姿は描けないのだろう)。初めは歴史研究会所属の生徒だけだったが…。幽霊の姿はまるでデュラハン。
首のない幽霊のそもそもはダークナイトモン。関わりたくない強大な力の持ち主・ダークナイトモンとの交渉が上手くいったかに見えたが、ダークナイトモンの誇りを傷つけられた怒りが収まらず、行きがかりで戦闘に。べテルとジンバ-では歯が立たず、退化してしまう。しかし、がっつーんときたガンマモンの叫びと共に、デジヴァイスが変化、カノ―ヴァイスモンへのワープ進化をもたらしたのが見どころ。
ツインスピアとグランノヴァのぶつかり合いの末、僅差でダークナイトモンの立物(たてもの、兜の装飾品のこと。前に着けると前立、側面に付けると脇立、頂点に付けると頭立、後部に付けると後立と、呼称が変わる)が折れ敗北。カノ―ヴァイスモンを「見事」「戦えたのは僥倖」「理想の騎士の姿」とベタほめ。目的のため手段を選ばぬ輩と聞いていたが、「怒りは水に流し 今後はさらなる研鑽に励む」とまあなかなかに紳士的な武人なのは意外であった。目前で理想の騎士の姿を見せつけられたのが大きかったよう。結果的には話し合いでわかり合えた、良かった。
唐突にゲートが現われ、首がもげる形で唐突に閉じたのが騒動の始まりだった。歴研以前にも被害者はおり、騒動を起こさずとも小此木先生に直に、首を返せと訴えるという選択肢はなかったのでしょうか。
成長期から完全体にワープ進化という事は、成熟期の出番が減るのでしょうか。でも、完全体には時間制限があるしなあ。
新しく進化したデジヴァイスの販促の回とも言える。光った時、究極体出現かとも思ったが。脚本の山口氏が、進化したかっこいいデジヴァイス買ってねとツイートしてました、笑

●宙:当たるも八卦と言い放ついい加減な父親を友人に見せるのが恥かしそうな表情がいい。
クラスチャットを宙はやっていなくて、瑠璃からも当の葉櫻学院の噂を聞かされて、そういう情報には疎いマイペースぶり。今どきの中学生は、ライン仲間を作り深夜でも既読がつかないと即いじめの対象にされると聞きますが、宙は大丈夫?
歴研の顧問、小此木先生に目を付けた。兜を部室で発見、それは何とダークナイトモンの頭部であった。

●ガンマモン:北斗の送ったチップと、実に悔しかったためまだ戦えるという強い意志で、ワープ進化。

●瑠璃:ダークナイトモンが首を失う経緯で、なぜ瑠璃が笑ったのかわかりません。ドジったのが可笑しかったの?不慮の事故を嘲笑うのは悪趣味と思います。
ダークナイトモンにリボン柄のテープを贈る。折れた立物を張り付けるという事か。何だかラブリーで不似合い、笑

●アンゴラモン:「首回らぬは借金で 首ったけなら夢中だが 寝首かかれぬよう ご用心」。ポエム復活、首にまつわる表現の単なる羅列は、いつものような含みを持たない感じ。

●清司郎:サブルーチンをもっと短くシンプルに、というのがプログラミングにおける天才の美学のよう。
やつれて病床に伏せる表情が色っぽくてよいv直前にスマホに「首」と入力していたのが手掛かりに。

●ジェリーモン:超豪華ホテルのナイトプールでダーリンとデートしたかったようなのがかわいい。フラれちゃって別行動したのが、結果的に清司郎を救うことに。

●北斗:ブラックテイルモンを介して、葉っぱに包んだ手紙をよこす。DWでは封筒も無いのに、よく新しいチップなんか用意できるな。
ガンマモンたちの進化はデジヴァイスのセンサーを通じて起きる。センサーを強化するプログラムとしてチップ(この呼称があっているのか、ゲームしないのでわかりません)が送られて。

●コタロウ:「石田のやつがクラスチャットで盛り上がって」、歴史研究会云々と、宙へのよき情報提供者。その名は石田彰さんからの流用か。
AIホロ増えてね?とナイスツッコミ、笑ってごまかされてますけど。

●エスピモン:当然のように宙の横でメシ食ってますけど、デジモンは人間界で、電気やデータでなく経口食で栄養補給しないといけないの?食費は宙が出してるの?首のないデジモンは知らないと。その様子が逐一カワイイので一票。

●クロックモン:巷でゴツモンからの情報をキャッチして仲介してきた。すっかり心強い味方。

●ギンリュウモン:小此木先生が襲われた直後、一瞬、飛ぶ姿が映る。宙たちを運んだのか。

●デュラハン:アイルランドに伝わる首のない男性の姿(女性という説もある)の妖精。首なし馬が引く馬車に乗っており、片手で手綱を持ち、もう一方で自分の首を持っている。死を予言する存在で、近いうちに視認の出る家の付近に現れるという。「首なし騎士」とも呼ばれ、騎士の姿で首無し馬にまたがったアンデッドとして描かれるという。
歴研と清司郎、先生以外の声のクレジットはなし。

●ダークナイトモン:義兄弟の杯を交わしたスカルナイトモンとデッドリーアックスモンが融合した、暗黒騎士型の完全体。義兄の知略と義弟の行動力が一体となった一流の戦士。突く・斬る・払う・投げると状況に応じた使い分けができる「ツインスピア」を扱うその腕前は非常に高く、正面から向かって倒せる実力者は少ないと言われている。その実力を持ちながら、目的のために手段を選ばず汚い手も使い、仲間を裏切るのもいとわない執念深さを持つ。必殺技はあと「ショルダーブレード」「アンデッドソルジャー」。
首を返すのは皆を元に戻してからだという宙の条件を冷静に飲んだものの。失った首の部分が記憶していたのは、路地裏、野良猫、ゴミ捨て場、田んぼ、黒板消しの粉、オークション会場、古道具屋…。「打ち捨てられ あまたの人間の手に渡り 見せ物にされたか…。許せぬ…。」騎士の誇りを傷つけた人間への恨みから、よもやの戦闘態勢に。
声は三宅健太さん、81プロデュース所属のベテランさん、フロのデュナスモンでおなじみ。策略家というより正々堂々の勝負師的。

●ゴツモン:鉱石のデータをまとう防御力大の鉱石型の成長期。図鑑によると、やんちゃで陽気な性格で、ガキ大将のように世代の低いデジモンを引き連れシステム内を跳ね回る元気者。少々わがままで、怒ると火山の噴火のように激しく暴れる。発生場所や条件によって、表出する鉱石データが変化し、様々な進化の可能性を秘めているという。
パンプモンと共に人気のデジモンなので登場はうれしいが、今回でキャラとしての広がりはなく、誰でもいい単なる目撃者。
声は粕谷裕太さん、調べたのですが青二プロ所属の「粕谷雄太」しかヒットしません。誤植なのか、改名したのか。「雄太」さんは、聖闘士星矢の二代目のアンドロメダ瞬で有名な方。クロウォのノボル、アプモンのカリキュモンもされている。

●小此木:私立学園の教員はそんなに給料が良くないのか、それとも行きつけの古道具屋があるくらい歴史マニアでそちらにお金を使ってしまうのか、寂れたアパートに一人暮らしの模様。
見立てではかなりレアな、10~8世紀の西ヨーロッパあたりの騎士のかぶと、という大ハズレ。
声は既出の浅野良介さん。

●横溝ひまり:「陽葵」と書いてひまりと読ませる命名が最近の大人気のよう。保護者的には、人気の高い命名を敢えてするのは同世代で被ってしまい、いかがかと心配なのだが。このキャラだけ歴研の中でひらがな書きなのはなんでかな。持っていた本は「日本の名城」「武将図鑑 上」「いざ鎌倉…」。コアな歴史マニア。左手首の茶色の数珠が目印、渋い趣味。一年生。
声は既出の天希かのんさん。

●須崎ユウマ:時刻は23時過ぎ、部活と踏切事故とは言え遅いです。目印はスマホの忍者と手裏剣のストラップ。これも歴史ファンの証左。一年生。
声は三野(みの)雄大さん、青二プロ所属、健太で既出。

●新城ミキ:壁に西洋の武器を飾っている。三年生。声は既出の厚地彩花さん。

●内田カイト:コタロウが「隣のクラス」と言ってるけど、ミキの隣?コタロウの隣(二年生)?声は既出の佐藤悠雅さん。

●カイトの母親:声は宇都宮千穂さん、青二プロジュニア枠。同姓同名の大学教授しかヒットしないので、頑張って知名度を上げて下さい!

●次回予告:キュウリが好きな水辺の妖怪と言えば、河童。そんなに恐ろしい妖怪というイメージはない、ところが。見た目がガワッパモンではないという事は、何?新デジモン?ネットではサゴモンやシャウジンモンの名も挙がっているが。

(2022/11/15 記)





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