「デジモンアドベンチャー02 クリスマスファンタジー」感想
<全体について>
ブックレットは、表紙が皆サンタクロースのコスプレ。個人的には、冷遇されがちな主役の大輔がちゃんと主役らしく前面に押し出されてる点、伊織がアルマジモンにまたがっている点(かわいい)、ヒカリが私服と同じくスカートでなくパンツルックな点(スカート姿も見たかった)に目が留まりました。
巻末の「超スペシャルサンクス」は「勇気を受け継ぐ子供達」宛てです。
文面のみのショートストーリー、作成は吉村元希さん。ホークモンは確かに色恋には疎そうです。いつも強気なテイルモン、好きです。ワームモン、「ワサワサ」って擬音、笑。さてヒカリの編むマフラーの相手は…。賢ちゃんが折り紙って、乙女~。自分の描いた漫画「キメラモン」を思い出してしまいます(トップページから「画集」をクリックしてください)。
歌はというと、子どもたちはジョグレス相手との合唱、デジモンたちは「ジョグレスシンカーズ」を結成。そこに一番手は和田さん、トリはAiMさんのデジモンオリジナル・クリスマスソングが挿入された構成となっています。冬になると必ず聴きたくなる一枚。無印ではクリスマスはCD「キャラクターソング+ミニドラマ②」で扱ってるので、デジモンソングとしては初のクリスマスソング・アルバムです。
<1.みんなのクリスマス>
作詞:和田光司 作・編曲:太田美知彦 歌:和田光司
ブックレットのお写真では赤いシャツに黒の革パンツと、ハードでワイルドなんですけど。曲調は明るくやさしくまぶしくキラキラ輝いています。アコギが効いてて背景のコーラスも子どもたちが居てぬくもりが伝わり素敵。歌詞は子どもに夢を贈る大人目線で、「永遠に」に祈りが込められています。
<2.ジングル・ベル>
日本語詞:宮沢章二 作曲:ジェームス・ピアポント 編曲:大久保薫 歌:高石タケル(山本泰輔)&火田伊織(浦和めぐみ)
自分は02メンバーでは伊織が一番好きで、山本泰輔さんのキャンディヴォイスなタケルも大好きなので、ある意味ゴールデンカップルvハモるだけでもうれしいのに、アルマジとパタの体形に話が及んでいる楽しさ、本当に笑ってしまいます。とてもリズミカルで、思わず首をパタパタ振りながら聴いてしまいます。
<3.ママがサンタにキッスした>
日本語詞:漣健児 英語詞・作曲:トミー・コナー 編曲:大久保薫 歌:ジョグレスシンカーズ
コーラスはジョグレス相手のデジモン同士なのが配慮されておりうれしいです。
望むのがチョコにかんぴょう巻き、食べ物なのはかわいい。アルマジのセルフイメージは、スマートな体を望むという事は、ずんぐりむっくりな自覚はあるという複雑な気持ちなのでしょうか。ワームの賢ちゃんラブには一同絶句、笑。デジモンの英語の歌が聴けるのは、実はデジモンミュージック史上、大変珍しいのでは。貴重です。
<4.きよしこの夜>
日本語詞:由木康 作曲:フランツ・グルーバー 編曲:鶴由雄 歌:八神ヒカリ(荒木香恵)&井ノ上京(夏樹リオ)
既存のクリスマスソングを素直にシンプルに歌うことで、この二人の個性が逆に際立っているのが魅力です。一番は一人ずつ、二番は二人でというのもいい。神秘的で可憐なヒカリと、元気ではっちゃけた京が、しっとり豊かに歌い上げて、女子力アップです。ギャグ色が一切ないのも箸休めとして効いています。最後の一言も、肉声が聴けてうれしいサービス。
子どもの頃、自分は「きよしこ」という物体なり人物がある(いる)んだとばかり思っていました。懐かしい選曲です。
<5.大輔と賢の買い物キャロル>
作詞:山田ひろし 作・編曲:鶴由雄 歌:本宮大輔(木内レイコ)&一乗寺賢(朴璐美)
ギンギンなロックでスタート。02の二大主人公が甘~く「ベイべ」とのたまい、若き女子ファン(大賢・賢大・ノーマル)を狂喜・悩殺させた問題作、笑
ところで、セリフ部分の創作は吉村さん?山田さん?気になる~!
自分は木内さんのすごく温かみのある大輔の演技が大好きで、クールで影のある賢ちゃんも、朴さんでどストライク!クールで賢い賢ちゃんと並ぶとどうしても一見見劣りしてしまう、オツムの少々単純な大輔ですが、ここぞという時のハートの熱さは誰にも負けない。で、大量の買い物の結果はやっぱり大輔が受なのね、笑&やや涙
<6.天使の祈り>
作詞:松木悠 作・編曲:太田美知彦 歌:AiM
AiMさんが歌うクリスマス、まさに清らかで透明感のある神々しい天使の歌声!「天使になる 羽ばたいて生まれ変わるよ」天使になっちゃってますよ、もう。温かく希望漂う歌。
(2022/12/4 記)