デジモンゴーストゲーム第60話感想

デジモンゴーストゲーム第60話「水ノ幽霊」感想
脚本:藤田伸三 絵コンテ:- 演出:中村明博 演出助手:山崎響介 総作画監督:香川久 作画監督:小澤誠、大山康彦、仁井宏隆、仲條久美、宇代祐規、石橋大輔 (2023/1/22 放映)

<あらすじ:公式サイトより引用>
海辺の町を訪れた宙たち一行は奇妙な雨に出くわす。その雨を頭から浴びた人間は溺れて体が硬直し、目と口から水を吐き出してしまうのだ。それはハンギョモンの集団によるデジタル水の雨だった。大量のデジタル水で町は水没し、宙たちは高台の公園へと避難した。そこで‘二週間ほど前に発見されたミイラのようなもの’の存在を知り、祀ってある神社へと向かう。‘ミイラのようなもの’の正体は、地上で干上がったクティラーモンだった。デジタル水を吸収して復活したクティーラモンは宙と瑠璃を硬直させて水を吐き出させると、手下のハンギョモンたちと合流する。「世界中の人間から水を吐き出させてやる!」と、デジタル水の海へ飛び込むクティーラモン。清司郎とテティスモンは追跡するが、クティーラモンの攻撃を受け、絶体絶命の危機に。その時、清司郎とテティスモンの意識がシンクロし……テティスモンはアンフィモンに超進化した!!

●全体を見て:録画のタイトルには「海辺の町に降る奇妙な雨」と追加されている。
舞台は山に囲まれた海辺の小さな町。実際に存在する「海神(かいじん)駅」は千葉県船橋市海神にある、京成電鉄京成本線の駅。周囲には高級住宅街が。海神稲荷神社は、昔海岸であった砂地の端に社地があり、泊船所の近くに祀られた海上の守護神で、漁村だった旧海神村の象徴だったという。ネットで調べた限り、祭りで巫女の衣装が着られて記念撮影云々との記載はなかった。
真っ黒な目と口から排水、これも私はグロくてダメです。モブならまだともかく、宙と瑠璃のは非常にイタい、見るに堪えない。ゴメンなさい。
原因が分かったものの、あっという間に被害に遭う宙と瑠璃。そう、世界救済のキーパーソンは清司郎。世界が、人間が好き。二人の想いは一つに、期待通りの三組目の究極体デビュー!
あの有名な香川氏が総作監!デジモンシリーズへの参加は初めてでは。究極体進化絡みなのか、原画にまたも浅沼昭弘氏、篠塚超氏の名が。

●宙:雨の予報ではなかったのに、男性陣はなぜか折り畳み傘を持参、用意が良すぎ。宙はキャンプの経験から用心していたのか。清司郎は心配性だからか。

●ガンマモン:宙が被害に遭い、完全体・ハンギョモンに打つ手なし。

●瑠璃:「もう干物になっちゃ駄目よ」とクティーラモンを案じていた。ずいぶんと寛容な。説教の一つもたれてくれ。

●アンゴラモン:どうやって入手したのか、水中で背中に動力源を背負っていた。しかしハンギョモン相手に苦戦。
「海辺にて白と赤との晴れ姿。水も滴る良き二人 かな」。見たまんまですが、もしかして雨と水をかけたのかな?二人ウエディングドレスの次は巫女姿、女子(とヲタ)の憧れを掻き立てます。

●清司郎:戦いで追い詰められた清司郎とテティスモンが、今までを振り返り人間が大事であることを静かに語り合い、そんな人間たちを守るという固い意志がシンクロし、究極体進化を招いた。サブマリモンから水中に投げ出されて、なぜか通じ合う二人。何ですかこのシーンの清司郎も、前のイケメン宙と同様、作画がとても良いです、美しい表情。「守ってみせる!」キター!
●ジェリーモン~テティスモン:日本全国のお祭りにハマっているという、今回はビジネスとは違う動機での外出。もう十二件目というからもはやお祭りヲタク。よくそんな旅費が出せますね、三人とも金持ち~
町民に姿を見られ、警備用ホログラムと自称。田舎町だと逆に説得力あるのかな。

●アンフィモン:広大なネットの海を回遊し、様々な海生デジモンと縁を結ぶサイボーグ型の究極体。図鑑によるとボディスーツにより超高圧層への浸水が可能で、超深海の「アビスサンクチュアリ(深海神殿)」にも入城を果たした。天使型デジモンや神人型デジモンより、ネットの海における悪と判断した者を断罪することを許されている。戦いが始まれば普段の陽気さは一変し荒れ狂う海のように罪人への一撃をお見舞いするという。必殺技は、拳から凍気を撃ち出し相手を凍結させる「クリスタルフリーザー」、水平に振るった手から飛び出す超高圧水のカッター「アクアザンバー」、足に電撃をまとわせてキックを叩き込む「ライバーンブレイク」。また数体のクラゲユニットを展開して電磁シールド「アンブレディフェンダー」を形成できる。
アンフィの語源はわかりませんでした。どなたかご存知ですか。(アムピトリーテー・アンフィトリーテーはギリシア神話の海神ポセイドンの妃で海の女王。)
ネットではデザインが「キングゲイナー」との声が多く聞かれました。私は知らないけども、往年のアニメ好きには既視感のあるデザインだったんですね。バトルスーツに隠れて表情が一切わからないのは残念です。
おしゃまさん→ギャル→女神→ヒロイックな帰国子女?、と進化によってこんなにも人柄が変わるもんですね。個人的には、エンジェウーモンがオファニモンに進化するようなさらに高尚な女神タイプを期待してしまいました。英語を乱用する何だかつかみづらいキャラに進化しましたね。アンブレディフェンダーでダーリンの安全を確保。究極体同士ながら、ライバーンブレイクで勝利。

●クティーラモン:妖精型の究極体な新デジモン。クティーラとは、邪神クトゥルフの娘。調べたがよくわからず、クトゥルフ神話絡みという事だけはわかりました。娘って、女性キャラではありませんでしたが。
図鑑によると、ネットの海の深部に生息し、暗い海の中で胸のドクロ模様だけが不気味に浮かび上がって見える事から別名「海の死霊」と呼ばれている。戦いに積極的ではなく、程度の低い水棲デジモンを洗脳し使役する、姑息でずるがしこい性格を持つ。その姿形とめったに見られない存在であることから、マリンエンジェモンと類似する点も多いが、関係性は今のところ不明という。必殺技は、小さな体躯からは想像できぬ破壊力で、深海の暗闇のような底知れぬ恐怖のオーラで戦意を奪う「オーシャンヘル」、鞭のようにしなる三本の長い舌で攻撃する「バッカルラッシュ」、激しい渦潮でドリルのように相手をそぐ「アクアグラインダー」。
自分はテイマーズの健太が好きなのでマリンエンジェモンにも思い入れがあるが、マリンエンジェモンとは色、表情、大きさが異なっていた。どんなキャラかと思えば悪辣で、言葉はきちんと喋れるが品性は下劣で子どもっぽい。
木に引っかかってミイラ化したというお間抜けながらも死なずに済んだ究極体。自分しか世界の危機を救う者がいないとの決意で臨んだ清司郎はハンギョモンに集中攻撃され、完全体・テティスモンはバッカルラッシュで緊縛プレイに、勝ち目はなし。でも…。
反省とはいえ「遊び尽くしたいだけなのに」などと泣き、その幼い心性はどこまで信じていいやら疑わしい。許しちゃうんだなこれを。ひとまず、溢れた水と被害者は元に戻されて。
クズハモンやリリスモンの言うあやつ、すなわち「君たちをこの世界へ送った存在について」は、深海に住んでいるためか、知らなかった。サブマリモンも心当たりはなし。
声は石上静香さん、大沢事務所所属、以前は漫画家として商業誌に連載を持っているほどだったが、ゲームのキャラを演じてみたいと思い声優を志したという異色の経歴。かつ、メインキャラを複数演じる人気声優さん。

●ハンギョモン:ウェットスーツを着た水棲獣人型の完全体。図鑑によると陽気な性格で、水中での活躍が得意。必殺技は愛用のモリ「トレント」で敵を刺す「ストライクフィッシング」。
「吐き出せ。しぼりきれ。お前の命」人体に占める水分の量は多いからしてこの被害、なのかと思ったら、人間の豊富なデータが被害のもとだった。あらすじの「デジタル水」っていったい何ですか。
クティーラモンを「盟主さま」と呼び、海に帰らないのを案じて、ミイラ化していたクティーラモンを反則的な方法で復活させた。
声は幸野善之さん、青二プロ所属、鬼太郎やぬ~べ~など東映アニメ作品にも多数出演。
●ハンギョモン:声は宮原弘和さん、エリスモン、シャンブルモン、児雷也イエローにて既出。

●サブマリモン:誠実のデジメンタルで進化した、水棲型のアーマー体。伊織のパートナーとして02で登場。誠実のデジメンタルは水の属性を持っており、このデジメンタルを身に着けたものは水中で真の力を発揮するという。必殺技は、超高圧度の酸素を発射する「オキシジェンホーミング」と、ドリルを回転させながら一気に加速して体当たりする「サブマリンアタック」。
メカノリモンと同じく、人間を搭乗させられる仕様のデジモンは珍しく、乗せての大活躍が見られてうれしかった。親切で人の好いデジモン。あれだけ突かれても壊れませんでした。
声は菅原正志(まさし)さん、大沢事務所所属のベテランさん。サブマリモンは大好きなデジモンの一つで、それには浦和めぐみさんのダミ声の良さ・かわいらしさが一因だったんですが、今回はバンカラなオッサン風になっていたのでちょっと引きました;

●女性:声は既出の川口桜さん、松田祐佳さん。

●男性:声は既出の中村光樹さん、今川柊稀さん、橘内良平さん。

●次回予告:禁忌を犯し「それでももう一度一緒にいたい」ヨミガエリとは黄泉から帰ること?登場デジモンは不明。アンデッド型とか?

2023/1/25 記)
 

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