デジモンゴーストゲーム第61話感想

デジモンゴーストゲーム第61話「ヨミガエリ」感想

脚本:森地夏美 絵コンテ:鈴木正男 演出:野呂彩芳 総作画監督:- 作画監督:仲條久美、村山綾音、酒井夏海、信実節子 (2023/1/29 放映)

<あらすじ:公式サイトより引用>
友人の琴葉にとある相談を持ち掛けられ、宙や清志郎らと共に彼女の家へやってきた瑠璃。琴葉の兄の部屋には、なんと女性の遺体が寝かされていた。女性の名は愛美──琴葉の兄の婚約者で、数日前に事故で命を落としたという。琴葉の兄が愛美の遺体を黙って持ち帰ってきたこと、そして夜になると遺体がひとりでに動き出すことを聞かされ戦慄する瑠璃たち。加えて兄が愛美を連れ帰ってきてから、家の中で変なことばかりが起こるらしい。調査のため家に残ることを決めた瑠璃たちだが、奇怪な出来事に次々と巻き込まれ始める。

●全体を見て:録画のタイトルには「-」と追加されている。
OPにアンフィモンが追加v予定通り。
マダリウス(意味は調べたが不明)物理学研究所の実験トラブルがことの始まり。空間の歪みを研究していて、歪みから飛び出したムーンミレ二アモンが愛美にぶつかって一体化。そして動く遺体になるというホラー。
ラスボス級の戦闘困難なデジモンが唐突に登場し、カノ―ヴァイスとラモールへとワープ進化するも叶わず、早々に究極体へ進化。しかし相手が悪すぎる、中にいる愛美の魂が、弱点は自身だと伝えてくれて、そこを攻撃しズィードミレ二アモンの暴走を止められた。どうやって倒すのか、不安でしたが何とか。で、クリスタル化して、てっきりブラテイが回収に来ると思いきや、来たのに宙は自分預りにすると明言。大丈夫なの??
物語中、バトルの流れは非常にスムーズで、しかし一方で透と愛美のラブストーリー、透のグリーフワークの物語でもあって。グリーフワークはそもそも様々な段階を右往左往するものだけれど、故意にそれを乱すのはあってはならない罪深いこと。透、ひどい災難でした。

●宙:「またみんなでどうにかすればいいんですよ」それは信頼の証、だけど敢えて危険な方法を選択する理由としてはとても弱い気がする。どうやって保管するんでしょう、つか、保管する様なモノなのか。あと、グルスが出てきちゃったらというのも不安材料。

●ガンマモン~シリウスモン:「マナ 旅立ったか?」死イコール旅立ちという死生観がすっかり根付いている。究極体二体の「持てる最大の力」で敵の弱点を狙い勝ったが、本来なら三体での攻撃でも辛勝する相手。

●瑠璃:「ガンちゃん」「ウサちゃん」、友人にどういう説明をしてるのだろう、笑。

●アンゴラモン:耳が良いせいか、愛美の心音が聞こえないのが判別できていた。会えばタダではいられないズィードミレ二アモンのことを知っていた、文献か何かでだろうか。
今回はポエムなし。無理に入れなくてもいいです。

●清司郎:動く遺体に悪夢、今回もビビりようが見てて楽しいです。生気を吸われ、ジェリーが戦力外に。

●ジェリーモン:「ダーリンと同じ音」つまりは胸にぴとっとくっついてイチャコラしていたんですね。ビジネスって、お化け屋敷に仕立てるとか?

●エスピモン:ついてねえとヤバいが口癖。またバトルの頭数に入っていた。進化できない事にまたも言及。という事は、近々進化するのかな。アンゴラのポエムに代わってラストシーンを飾ったわけだし。

●ズィードミレ二アモン:邪神型の究極体。図鑑によると、時空間を自由に飛び交い、あらゆる時代・世界を破壊し続けんとする邪悪なる王。デジタマにならず非常にまれだがデータの屍の中から蘇生したデジモン。体に張り巡らされた帯は、能力を抑え込む鎖の様なもので、誰がそのような呪縛を与えたかは不明。必殺技「タイムデストロイヤー」は相手を時空の彼方に葬り去り、二度と戻ってこない。
いきなりのラスボス級の登場、そしてたった一話での早い退場には戸惑いを覚える。世界の破滅そのものという暗黒な存在。
声は谷昌樹(あつき)さん、青二プロ所属、洋画吹き替えで活躍されてる方。ベテランなのに唸り声だけでの出演は何かもったいない。

●ムーンミレ二アモン:邪神型の究極体。図鑑によると、ミレ二アモンの内面世界に存在する精神体デジモン。ミレ二アモンの闇の心がデジモンとなっているため、固定の形を持っていない。クリスタルの形をとることが多い。実体を持たず、物理的攻撃を受け付けない。倒すには、本体であるミレ二アモンをまず倒す必要があるが、それが可能なデジモンはいないとされる。万一倒しても、倒れた本体から分離し時空を超え復活する。
これが宙の手元に残った事は何を意味するのか、吉と出るか凶と出るか。

●イビルモン:小悪魔型の成熟期。図鑑によると負けず嫌いで、弱いものをいたぶる卑怯者。ダークエリアに住む暗黒系デジモンの源とされる。
今話では井頭家の悪夢や不気味な現象を引き起こしていた。

●ツメモン:タイプ不明の、クラモンが進化した幼年期Ⅱ。図鑑によると、凶暴ですさまじい速さでデータを侵食し、ネットワークを狂わせる。

●ブラックテイルモンUver:なぜあんな危険なムーンミレ二アモンを回収せず宙の選択を容認したのか不明。いくら宙たちが以前より成長しつつあるとは言え。

●神野愛美(じんのまなみ):またもやロングヘアのメガネっ娘登場。スタッフの中にロン毛のメガネっ子好きがいるのだろうと確信。
目つき、仕草、顔色、全てがグロテスクな屍。最後に安息な美顔に戻ったのにはほっとした。自身が弱点、すなわち自分の魂(意識)が消えることを覚悟で、婚約者たちの平穏をためらいなく優先した、強くやさしい人物。
声は折笠(おりかさ)富美子さん、アトミックモンキー所属の声優にして歌手・舞台女優、テイマーズの留姫、ブリーチのルキアなどで出演。

●井頭琴葉:瑠璃の友人として相談を持ち掛けてきた。怪奇現象に相当参っていた。
声は金元寿子(かねもとひさこ)さん、ぷろだくしょんバオバブ所属、スマイルプリキュアのキュアピースなど十代の少女役が有名。アドコロのナノモンでも既出。

●井頭透:婚約者の死が受容できない段階でズィードミレ二アモンに付け込まれ、順当なグリーフワークをかき乱された人。常軌を逸した行動は逆にそれだけ本気で愛していたのはわかる。
声は川田紳司さん、賢プロダクション所属、個人的にはBORUTOの油女シノが印象的。

●研究員:声は既出の小野元春さん。千葉俊哉さんは青二プロ所属の若手、ワンピの脇役などで出演。杉山優斗さんは青二プロジュニア枠。

●参列者:声は既出の阪本久瑠実さんと、クレジットのない男性。

●調査ファイル:瑠璃の代わりにジェリーモン、二回目。西行(さいぎょう)法師は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武士であり僧侶、歌人。人造人間を作ろうとした記述あり。(高野山に住んでいた頃、野原にある死人の骨を集め薬を塗り、反魂の術を行い人を作ろうとした。しかし見た目は人でも血相が悪く、魂も入っていないものが出来てしまい、高野山の奥に捨ててしまったという)。

●次回予告:「ポルターガイスト」「霊の仕業」。また死人ですかい。登場デジモンは不明。

(2023/1/31 記)





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