デジモンゴーストゲーム第62話感想

デジモンゴーストゲーム第62話「幻ノ階」感想

脚本:山口宏 絵コンテ:畑野森生 演出:波多野浩平 総作画監督:二階堂渥志 作画監督:北野幸広、金澤龍、權容祥、小田不二夫 (2023/2/5 放映)

<あらすじ:公式サイトより引用>
瑠璃の親友アオイの住む高層マンションで、不気味な事件が起こり続けているらしい。気味悪がった住人たちは次々に引っ越し始め、ネット上では「恐怖マンション」などと呼ばれている。瑠璃はアオイに頼まれ調査に乗り出すことに。マンションに着き、エレベーターに乗る瑠璃とアオイ。だが、鍵を閉めるような怪しい音と共に、エレベーターは13.5階に停止した。そんな階があるはずないと怯えるアオイ。やがて扉が開くと、そこは見たこともない怪しい空間と化していた!いったい、このマンションに何が起こっているのか。

●全体を見て:録画のタイトルには「そこにあるはずのない階の怪」と追加されている。
今回のグロ大賞は、アオイの頭部に鍵穴が開き、手が通り抜けてしまうシーン。嘔気、ハイだめでした。こっちが「いやあああ!」だよ。臓器や器官のスプラッターな描写がないが逆にこれはこれでグロい。前半の多くを怪奇現象の描写に当てたのは鬼気迫って良かったと思います。
三体が初めて揃ってワープ進化、完全体三体で究極体とバトル。しかしラモールモンが鍵で封印されてしまう。クラヴィスエンジェモンが考慮を求めるカノ―ヴァイスとテティスを拒絶したため究極進化。がアンフィも封印されてしまい、格上の究極体にシリウスモンも苦戦。
そこでエスピモンが捨て身の参戦、偽宙に攻め攻めで進化の促進を求めた。それに応えてのまさかの進化。え、そんな進化もアリ?同居により情が沸いたとは言え、絆の深さはまだまだなのに。エスピモンも宙のパートナーなの?デジヴァイスを持つ者だけが進化を促進できる?ちなみにエスピモンの進化シーンに、ガンマモンと違って宙の描写は無いです。あくまで今話の特殊な進化なのか、‘エス宙’がルーチンと化していくのか。
ホバーエスピモンとシリウスモンのダブル攻撃にも戦意喪失しないクラヴィスエンジェモン、けど天使だけに、人間・宙の話を聞く耳は持っていた。で、最終的には本作らしい話し合いでの合意、決着。3点に関する契約の完了。今回も、人間界でのデジモンとの共存を巡る騒動でした。感謝されてはぐらかすエスピモンがまたカワイイ。
私的には今、相続発生のため一戸建ての家と土地を売りマンションに引っ越す羽目になったので、「恐怖マンション」なんて大変幸先が悪いお話です。マンションのルールにのっとって暮らせるかすごく不安。一戸建ては維持が大変だけども気楽。収納も豊富だったので、これからかなりの断捨離をしないといけません。気が重い。駐輪場は空き待ちだし、何かと不便て初めて知りました。

●宙:エスピモンの挑発(?)になぜ発奮するのかが、いまいちわかりませんでした。一人につき一体、と思い込んでいたので二体目のパートナーには驚きました。
エスピモンがパートナーと言うなら、グルスガンマモンとエスピモンの関係性はどうなるのでしょう。

●ガンマモン~カノ―ヴァイスモン~シリウスモン:エスピモンとの別れっぷりがかわいい。究極体同士とは言え、クラヴィスエンジェモンが格が上だった。

●瑠璃:恐怖マンションが話題になっているのはりるるんで知っていたが、アオイも被害者となり、宙たちも呼んで本格的に騒動に関わることに。

●アンゴラモン~ラモールモン:「郷に入っては郷に従い マンションに入ってはマンションに従うべし」。DW・人間界に限らず、言うまでもないルールです。初のマンション住まい、個人的にはトホホですが;

●清司郎組:「ひょっとして天国?」笑、相変わらずビビりっぷりがイイです。マンション外へ排除しただけで怪我などさせてないのは一応良心的な、クラヴィスエンジェモン。
究極進化するも封印され、エスピモンに華を持たせた感じ。おかしな帰国子女キャラがどんなかもう少しわかるかと思ったのですが、すぐ封印され分からずじまい。

●エスピモン:偽宙と一緒にいても本物は見つけられないという理由で家出宣言。ほんとは強く引き留めてほしかったという天邪鬼さん。そこがまたかわいくていいんだ。本物の宙を探すのは、自身が進化する為だと明言。それは誰の入れ知恵ですか。進化を果たしたのちにも宙をはっきりと本物だとは言わずに濁したからには、自身の判断だけで言っているとは思えない。カギを握るのはまず北斗だろうが。
寮を出て、このマンションに拠点を置いていた模様。囲まれたアオイを預かり、アオイに鍵を使ったことを契約違反と咎められ「いいじゃん ちょっとくらい」と、正義を振りかざすでもなく臨機応変で人間に親和的。

●ホバーエスピモン:調査に特化したエスピモンがより精度の高い情報を得る為に高機動化した、サイボーグ型の成熟期。長距離の航行・飛行・潜行が可能となり、ネットの海の行動範囲も広がり、光学迷彩「ダイバニッシュ」もアップデートし姿も音も消した。必殺技は、後部2基のランチャーからミサイルを発射する「スタンパーミサイル」、胸からバルカン砲を撃つ「ブレストキャノン」、両手から煙幕を張って味方も隠す「ドロンガー」など、強行偵察向きの技を揃えている。
そもそも宙探しは、自分が進化する為でした。ずっとそのことを明言しなかったのはなぜ。そして、なぜ瑠璃でも清志郎でもなく宙が必要だったのか。偽宙と呼んでいたのに、同居して人間に思い入れが生まれたのか、宙に進化の促進を求めるとは思わなかった。
メカメカしいのにどこかユーモラスでかわいいデザインは、進化前と同様でラブです。当然ながら技も多彩で強くなってる。究極体相手に、シリウスモンのサポートをする形での参戦、大活躍。クラヴィスエンジェモンをして惑わせた敵デジモンのかく乱は、今後も戦力になりそう。
鍵を「取ったどー!」は某芸人が元ネタでしょうか。

●クラヴィスエンジェモン:DWと外界を隔てる「ゼニスゲート」を守護している力天使型の究極体。Clavisはラテン語の「鍵」。zenithは①天頂②頂点、最高点。図鑑によると、ゼニスゲートは360の扉によって封印されており、クラヴィスエンジェモンの持つ「ザ・キー」が全ての扉のマスターキーとなっている。ザ・キーはクラヴィスエンジェモンだけが扱える特別なカギで、彼自身も鍵の一部であるとも言える。この鍵に込められたパワーによって、扉を破ろうとする敵にのみ強大な力を行使できる。
とにかく鍵ありきのデジモンで、予告の鍵穴から、一部のファンに予想は容易だったよう。マンションを人間界で行き場のないデジモンたちに占有させた、騒動の張本人。エスピモンの契約違反を咎めて、また逆に占有を咎められバトルに。
少し頭は固いが、理由なく人間を害するつもりはなく、話のわかる奴で良かった。「階と階との間の空間だけを使う。空き部屋を勝手に使わない。そして、人間との不要な接触は避ける。」って、普通の倫理観なら、これ始めから当然のことですけど。それと、引っ越しを選ばざるを得なかった被害者は報われず気の毒。
これがもう強くて、相手の技だけでなく存在そのものを封印してしまうという攻撃に、味方三体は苦戦を強いられる。
声は杉田智和さん、(株)AGRS代表取締役で、大人気声優さん。個人的には銀魂の坂田銀時が印象的。弱小デジモンたちの主たる権威ある低い声が良かった。

●インプモン:テイマーズの人気メインキャラが出たので何かやらかすと思ったら、単なるモブでした。正直こんな使い方してほしくない、奥が深いはずのキャラ。声は既出のれいみさん。

●クネモン:モブとして割と登場している幼虫型の成長期。声は既出の川口桜さん。

●ゴグマモン:巨大な身体を持つ鉱石型の完全体。図鑑によると、個体数が少なく、ほとんどが洞窟の奥で孤独に生息しているという。という事は「あやつ」のせいで故意に人間界に送り込まれたのか。声はフロでボルケーモンだったボルケーノ太田さん。

●ヒヤリモン:ユキミボタモンから進化したレッサー型の幼年期Ⅱ。とてもかわいらしい。図鑑によると、太陽に当たると溶けてしまうため日没後に行動する。クチバシの先から垂れるつららが大きくなるほど元気が出るらしい。寒くて辛いんじゃと思っていたのでそれを聞いて安堵。声はアドコロのヒカリ、ゴスゲのカズマ、結菜で既出の和多田美咲さん。

●男:声は既出の橘内良平さん。最初のアオイの友だちの少女(字幕では「女子」)、老夫婦、次に襲われる男性、飲み込まれる老婆、「何あれ」という女性、そのうち男性だけにクレジットあり。

●宇田川アオイ:ミカと違い積極性のある彼女がメインの被害者に。デジモンに囲まれ恐怖、けど偶然いたエスピモンは「宙君とこの」だからと警戒を解いている。エスピモンはやさしく親切で、助け舟を出され、大切な鍵まで借りて、まるでパートナーのやりとり。
鍵の抜き忘れで疑似デジタルフィールドでの経緯を目撃。騒動が終わり瑠璃が気まずそうに言うと、本人気にしていなかった。何らかの大ごとの気配はもうすでに彼女の守備範囲なのだろう。これを機に、エスピモンのパートナーになるのかと思いきや、うやむやに。デジヴァイスを持っていないから?

●調査ファイル:グリム童話でも取り上げられた「青ひげ」はヨーロッパ各地に伝わるもので、シャルル・ペローも童話として執筆した。ストーリーはおっしゃる通りでもって、青ひげの残虐性よりも女性の持つ好奇心や不従順を非難する物語として評価されているという。

●次回予告:「食べても食べてもおなかがすいて満たされない」「食べ物に感謝しない愚かな人間への報い」。フードロスや食料品高騰のご時世ですが、果たして登場デジモンは?ベルゼブモンが七つの大罪のうち「暴食」を司る、七大魔王の一人だというからには。

(2023/2/7 記)





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