デジモンゴーストゲーム第64話感想

デジモンゴーストゲーム第64話「呼ビ声」感想

脚本:森地夏美 絵コンテ:- 演出:高戸谷一歩 演出助手:野呂彩芳 総作画監督:石橋大輔 作画監督:舘直樹、佐藤敏明、川口弘明、鷲北恭太、北野幸広 (2023/2/19 放映)

<あらすじ:公式サイトより引用>
最近人間の世界にデジモンが増えてきていることを受け、彼らの集会へ聞き込みにやってきた瑠璃と清郎。どうやらデジモンたちは声に導かれてゲートをくぐってきているらしいが、明確な手掛かりは掴めない。そんな中、最近噂になっているという「変な霧」の話を聞く瑠璃たち。何でも集団失踪した筈の人間たちが霧の中にぼうっと立っているとのことで、その噂はデジモンのみならず人々の間でも都市伝説的に囁かれていた。一方、ガンマモンや友人らと沖堤防へ釣りに来ていた宙。迎えの船に乗り込むと、辺りが霧に包まれ始めて……

●全体を見て:録画のタイトルには「導く声と変な霧」と追加されている。
予告での「暗く深い海」から予想をしたダゴモンは当たりでした。02の「ダゴモンの呼び声」とのサブタイからも皆さん予想がしやすかった。02話と同じく、どこまでも湿っぽく不気味で不可解なダゴモン回。
異変の始まりは船「とうえい3号」。謎の霧の発生と、操られる人間たち、
アイキャッチの際の音が静かだった演出が新鮮でいいですね。
今話の自分的グロ大賞は、コタロウの首が太くなり曲がり目が飛び出て異形へと変化する描写。キモいという意味で作品的には見事に成功しているのでしょうけど、私はダメでしたね。何度も見たくはない描写。で、エラ人間を「眷属」って、キッズアニメとしては難しい語彙では。まあアニメを通して学校とは違う学びを深めればいいんですけど。次点はやはり単なる触手と化したダゴモンの不気味さでしょうか。
ワープ進化した三体でかなわず、ラモールモンとテティスモンはタイムアップ。でシリウスモンの登場な訳だがダゴモンを退治できたわけではなく、ブラテイが亜空間へ転送し終わった。ダゴモン恐るべし。
幻覚を見せられるカノ―ヴァイスモンたち、そこで描写されるさいころは、クトゥルフつながりらしいです、よくわからんが。
「声」の正体が分からず、デジモン難民の処遇も定まらぬまま、停電及びDWの消失という大事態に突入!結局DWは回想シーンの描写のみという驚きと戸惑いの展開。さあ大風呂敷広げたからには、回収頼みますよマジで。不正アクセスで話数減っちゃったので苦しいところ。真相はどうで、誰がどう解決させるのか、全く見えません、期待してます。
終盤なのに、宙の左耳のあざとか監視してる黒デジモンたちとかDWの在りようとか、まだまだ伏線は回収されてません。がんばれ。

●宙:通信手段も船足も取られ、孤立。ピンチ~。
DWの消失…宙たちがDWに行って冒険する可能性は無くなってしまいました。

●ガンマモン:釣りではコタたちの先輩、かわいい。がんばれ。
シリウスモンをもってしても、ダゴモンの本体の壊滅には至らず。
ダゴモンのせいで一時体が黒くなったのは、グルスガンマモンと何か関係あるのだろうか。

●瑠璃:急遽来たデジモンに聞き取り、「声」の主が「あやつ」ではと。声に救われたというより、無理くり送り込まれたのが実情か。

●アンゴラモン:黒い影をダゴモンと断定する博識ぶり。
「ふいの出会いは寝耳にひょうたん。だが うれしき…」。元ネタは「寝耳に水」、「ひょうたんから出た駒」。突然の出来事を指したもの。
ジェリーモンと同じく、近くにあったはずの「ぬくもり」の消失を体感し動揺。

●清司郎:広がらない疑似デジタルフィールド、「フィールドの力場とこの変な波動がぶつかり合って」と分析。
門限を破った宙に立腹。まあ通信上仕方なかったのだが。
ダゴモンを、アンゴラモンが解説したのだろう、ただ無限に眷属を増やすヤバい奴だと宙に説明。

●ジェリーモン:停電という異変の際に急に流涙。理由の判らぬ極めて強い不安感。ジェリ様らしくないだけに、インパクト大。しおらしいとこあるのね。

●北斗:ブラテイと入れ替わるように突如として(意外とあっさり)リアルワールドに現出。なぜ今戻ってきたのか経緯は全くの不明。白衣を着たテリアモンが何者なのかも不明。DWの研究の助手っていうこと?それとも北斗のパートナーデジモン?
エスピモンにうり二つと説明していたことを忘れていたアバウトな性格。信じてたエスピモンが気の毒。
瑠璃や清志郎を判別しさっそく打ち解ける。
せっかくついに出現したのだから、もうちょっと描写が欲しかった。さて次回には事情を説明してもらおう。

●野村コタロウ:釣りさえもモテの手段、ああそうですかい、呆れるわ。
釣り場へ来た船にいたはずなのに、なぜか寮にいつの間にか戻っていた。

●深津理久:友人は今も多くない様で、釣り繫がりで友達が増えるよう願っていた。その設定いつまで引きずる?何だかかわいそう。

●エスピモン~ホバーエスピモン:梅のお菓子が伏線に。宙、渋いモン置いてますね。疲労回復目的とかで?だとしたら目的も渋い。
追い詰められた宙を助けるためにまたも自力で進化。だから、62話の宙頼みの進化は何だったんですか?
「うめな梅」を投じる為に突進、カノ―ヴァイスモンは覚醒し大手柄。
北斗に、北斗とうり二つと言われて、宙を偽物と考えたのですね。そりゃオッサンと中二は似ててもうり二つな訳ないし。

●クロックモン:最近急遽来たデジモンたちに集会へ招集をかけたよう。先に人間界に根を下ろした身にとってはほっておけない事態、いい奴。

●マミーモン:停電の異変を目の当たりにして最後の一言。他にも、キンカクモン、レッパモン、コエモンもいて。それは、マミーモンの口によればDWの消失という緊急事態と明らかにされた。一体何がどうなって。

●エアドラモン:緊急事態だから仕方なく、とかもったいぶってはいますが、親切な心強い味方。セリフがそれなりにあるので見ていて安心しました。変なことに、自分的にその点ばかり気になっちゃうキャラ。

●ダゴモン:水棲獣人型の完全体。「海底の破戒僧」と呼ばれる邪神デジモン。図鑑によると、船のコンピュータに感染し、方位や航路を狂わせたコンピュータウィルスが進化した。触手を束ねて人型に姿を変えているが、その正体は奇怪な軟体型デジモンの進化型。必殺技は、凄まじい腕力で三つ又の鉾(ほこ)を投げつける「フォービドゥントライデント」。倒した相手には、首の数珠を持ち、弔う様なポーズをとるという。
謎の霧を発生させ人間を激しい頭痛の末魚人へと変えた張本人。なりふり構わず眷属を増やすという危険なデジモン。完全体なのに、とても不気味で大きく、究極体でも倒せる気がしない。
声は既出の松山鷹志さん、セリフは少ないけど恐ろしさがあり。準レギュラーですね。

●フローラモン:かわいい顔して顔色一つ変えずに、清司郎をビビらせる発言。実は楽しんでます?声は既出の斎藤明日美さん。

●クティーラモン:忘れたので書くと、別名「海の死霊」という、深海に住む妖精型の究極体。何度も見返してるのに忘れちゃうのって、ほんとに深刻で、認知症軽く入っています;
以前に和解して別れただけあって、デジモンの安全確保など親切なこと。
声は既出の石上静香さん。

●ハンギョモン:以前の結末通り、今話にて味方の一員としての登場がうれしい。魚人になった被害者を救助する活躍ぶり。

●ガムドラモン:クロウォにも出ていた小竜型の成長期。図鑑によるととてもやんちゃで目立ちたがり。私はクロウォ見てないのですが、メインキャラだったそうで、まさかの登場。「頭の中に急に「お逃げなさい」って聞こえてさ」と、例の声の存在を証言。
声は川名真知子さん、青二プロ所属、クロウォに既出の方。

●ウパモン:両生類型の幼年期Ⅱ。陸上、水上どちらでも生活できる。図鑑によると呑気な性格でいじめられやすいが、その性格のためいじめられているというよりは遊んでもらえると勘違いの節があるという。
「目の前にね 穴がぶわ~って!」ゲートの目撃談。前話と同じく作画はかわいくて、安心した。
声は既出の後藤恵里菜さん。

●パンダモン:個体数の少ない、パンダの姿のパペット型の完全体。入賞したファンアート。図鑑によると無表情無関心でぶっきらぼうな性格で全然可愛げが無いという。
それで目つきが悪いんですね。ゲートを「空間が裂けた感じ」と証言。中に入って気付いたらこっちの世界に来ていたと。自分の意思での避難ではなくあっという間の出来事だったよう。
声は藤井剛(ごう)さん、パワー・ライズ所属、大手企業でリーマンの経歴あり。吹き替えのお仕事も多い。

●ブラックテイルモンUver.:クティーラモンに乗せてもらい登場。無言無表情であっけなくダゴモンを回収したのはさすが。DWが消失したという事は、今までの話数でDWに送り返されたデジモンは、巻き込まれて死んだ??
今回はなぜか宅配業者の如く宙に署名を求めた。そうそう、最近は印鑑ではなくタブレットに自筆すればいいんですよね、業態はアナログからデジタルに変わった。機械音痴な自分はもう色々と世の変化についていけません。「幻ノ階」でも、鍵の代わりに指紋認証だったしね。

●船内放送:声は既出の川口桜さん。

●船長:声は片貝直生さん、青二プロジュニア枠の方。

●警官:声は既出の中村光樹さん。

●アナウンス:声は既出の芦田もえなさん。

●関係者:声は森田勝也さん、青二プロジュニア枠の方。

●男子大学生:クレジットはなし。

●調査ファイル:何と珍しく後半に瑠璃とジェリーモンが共演、オチはやはり清司郎。
蛸はdevil fishと呼ばれイギリスだけでなく欧米(地中海の一部地域を除く)で一般に食用とされない。キリスト教の原点であるユダヤ教の食の戒律で食用を禁じられている。食べて良いのはヒレと鱗を持つ魚類。タコ、イカ、カニ、エビ、ウナギ、エイ、貝類、イルカ、鯨は禁忌とされた。タコは特にそのくねくねとなまめかしい外見から嫌われたのもあったろう。おいしいのにね!

●次回予告:「じわじわ侵食しドロドロ溶かしていく漆黒」「その漆黒には恐ろしい力が」、この終盤に来て清司郎が被害に。漆黒の覇王とは何か関係が?

(2023/2/21 記)





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