ザビギ・オーディオドラマ3編感想

デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING オーディオドラマ感想

<第1弾>「大輔の第一歩!麺屋もとみや開店」
ラーメンの具が言ってることと映像とちょい違いますね。まあ、修行中模索中ということで。
中流家庭のバイト中の専門学校生の預金がちょっと少なすぎやしませんか。貯金はたいて15万円の刺身包丁、笑…東京住まいだからおそらく浅草のかっぱ橋で購入したのでしょう。おととい来やがれ!、笑
本編では全く触れられなかった大輔の片思いがようやく披露され、なんかうれしい安堵。タケルによると開店資金に一千万円、ヒカリは什器等も要る、テイルモンも運転資金や求人云々と。さすがというより、当の大輔が知らなさすぎです、やはりオツムは少々弱い。
大輔に花柄、確かに似合いません。現にグッズにある様な、普通の中華印がいいな。
知識の紋章の持ち主・伊織が物流業界での収入を提案。知識の面で活躍するのは伊織ファンとして素直にうれしいです。飲食店出店には食品衛生云々や防火管理者の資格が要るとも。あと保健所に警察に、と…やっぱ大輔が知らなさすぎですね。おととい、笑。アメリカで屋台からの大成功への道のりは遠い;
大将を平田さんが演じておられます。定休日に間借り営業のおいしいお話。がんばれ大輔!だけども、ラーメン屋のお話に終始。大輔は主人公にして勇気と友情の紋章の継承者だからして、カッコよくあって欲しい。ラーメン話ばかりが前面に出るのは以前から何度も述べているように私はあまり好みません。まあ、今回は追加の前日譚という事で良しとしますが。

<第2弾>「兄へSOS!タケルとヒカリ極秘ミッション!?」
最初にネタばれてしまうとフィクション、けれど一応無印組が全員登場しています。それは聴きどころの一つ。あとエオスモンや井村の登場、空の意向に触れるなど、ラスエボを意識し踏襲した形です。
ただ、丈先輩が暇だったとかカンカンに怒ったとか、それは確かにあり得なくね?と思いました。いつも忙しいし温厚な性格だから。あと、ミミの雑な扱いはスルーされてます、笑
未来で外交官の太一、宇宙飛行士のヤマトという02最終話も踏襲し、外務省勤務と宇宙飛行士見習いとなっていますね。
ブラコンのタケルとヒカリだからしてもっと濃厚な倒錯的立場かと思ったら、単に兄貴に連絡を取っていただけなので、腐女子としては拍子抜けしました。
いつもグループを俯瞰で見てる腹黒なタケル(余裕かましてる榎木さん)が、酔っ払ってハイなのは見ものでした。
後方支援組を「地味」と断言、苦笑。確かに、02組を差し置いてルイウッコが物語の中心だった本編を、自分でそう言っちゃうか。
「ADAM」のところでパタがアホかましています。アンチデジモンなんちゃらと。アグモン不在のためパタがアホ担当という松本さんの前置きは本当でした。デジモンのデータを完全に分解できる兵器。近い未来にそんな恐ろしいものが完成し、使われようとしていたとは驚き。デジモンが敵となり得るという認識。デジモンと人類の共存が02最終話の未来ですのに。でも対抗策のシールドは光子郎が開発。調整に走り回った太一とヤマト。頼りになります。結果、ビッグウッコモンもルイたちも守られた。
夜が明け台場へ遊びに行ったという予告。暗黒の海、と明言されており聴くっきゃない!

<第3弾>「ボクたちの、未来へ!」
本編に続き内容が重っ!後日談とはいえ本編を補完する重要な内容で、期間限定の配布しかも3週目にも映画館に行かないとそれを聴けないというのは、本編を一度しか見られない、多忙や地方の人には大変不利な状況。オーディオドラマ3編は本編の円盤化に際し特典として添付をぜひして欲しい!!
暗黒の海にさまよい込んだルイ。幼いルイの姿となったルイ自身の罪悪感が、幸せになろうとするルイを責め立てる、02メンバーの声となって。ウッコモンをなぜ受け容れる、ウッコモンは、両親をあんな形であやめた「仇」ではないかと。ここで私初めて知りました、本編の両親は昏倒しただけではない、死んだのだと。本編だけで把握できました?皆さん。ルイもウッコモンも罪人だと。どうして生きていられると。ここは、はじまりの街を訪ねた賢に幼年期たちがきつく責任追及する場面を彷彿とさせます。
02メンバーは、ウッコモンを探さなかった事も責め立てる。DWもはじまりの街も知らなかった最初の一人ぼっちのルイに、何ができたと言うのだろう。ちょっとかわいそう。
自分だけが悪いんだとルイをかばうウッコモン。僕の罪だからと消えようとする、でも今度は、ウッコモンと一緒にこそやり直すんだ。そのために生きる。
かつてカイザーとして罪を重ねた賢が、やり直せるんだと、サポートする。大輔が温かい包容力で仲間へと引き込む。ハイ、定番のやりとりですね。たくましく踏ん張って生きろ、ルイ!虐待サバイバーから愛をこめて。

(2023/11/14 記)




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