デジモンアドベンチャー第50話

第50話「女の闘い!レディーデビモン」

脚本:前川淳 演出:角銅博之 作監:信実節子

都市のエリアが崩れていくのを見る丈とミミらに、メラモンとユキダルモンも仲間に加わったようだ。ピエモンは、ダークマスターズの中で一番強いらしい。もっと仲間を集めて、合流しよう。疲労と空腹でしゃがみこんでしまったミミのために、みんながやさしく食べ物を獲って来てくれる。みんなミミの事が大好きなのだ。丈も顔を赤らめてしまう。

このシーン、私は丈ミミでないので好きじゃない。制作の初めの段階で丈ミミという線があったらしいけど、そうでなくなり良かったと私は思う。丈先輩には、ドジを陰から支えてくれる控えめな女性が合うと思うし、ミミのわがままに振り回されるのはかわいそう。料理もすごいし。一方ミミちゃんには、どんなわがままにも驚かないどころかおもしろがってくれるくらいの寛大でお金持ちの男性のが幸せだと思う(02のマイケルとか)。丈先輩を気遣ってのびのびできないんじゃかわいそう。2人のどっちもいいと思うから、そう思う。

食事をして一休み。丈は、シンの夢を見る「自分の道は自分で見つけるんだ」。丈はオーガモンと見張り番を替わって一人ヤマトを想う「自分の道は、自分で見つける、か。ヤマト、君はもう見つけたのかい? 自分の道を」。

スパイラルマウンテンで、ヒカリとタケルはヌメモンの墓に祈りを捧げる(はじまりの街が機能してないことまだ知らないので)。ただこのお墓、おっぱいに見えてしょうがないんですけど;;向こうに建物が見える。そこはピエモンの城。ピエモン様今度はブランデーですか、飲酒なんて相変わらず余裕。「最上級のおもてなしをしてやれ」とレディーデビモン(永野愛さん)に言う。

丈とミミは、はじまりの街に到着する。すべてが黒く、化石化し生命の息吹のかけらもない。これが、今のはじまりの街。そこに一瞬、ブルースハープの音が聴こえたので、ヤマトか?と丈たちは走っていく。

アンドロモンが地面に手を当てデータを収集すると、アンドロモンに繋いだ光子郎のパソコンにスパイラルマウンテンの形が映し出される。そんなこともできるんだ。今いるのはてっぺん、ダークマスターズの住処だ。

アンドロモンが「きた」と言うとすぐにレディーデビモンが現われる。ダーク系セクシー美女、女性陣には超不評(空とヒカリ、すごい目つき)。カブテリモン、バードラモン、エンジェモン、エンジェウーモン、アンドロモンが応戦するが、太一はアグモンを待機させ光子郎にレディ―デビモンについて調べてもらう。完全体、何とかなる。太一は、ピエモンに備えてアグモンを温存し、空とタケルにヤマトたちを探しに行くよう言う。この戦略、洞察力、決断力、リーダーとして成熟したんだね。「サッカーとおんなじなんだよな。ヤマトやミミちゃんや丈がいなくなって、わかったんだ。ただがむしゃらに戦うだけじゃ、ダメだって。これ以上、犠牲を増やさないためにも」。パーティーの分裂で太一が学んだこと。空とタケルは出発する「さっきの太一の言葉、必ずヤマト君やミミちゃん、丈先輩に伝えてくる」。

ブルースハープを吹いていたのは、エレキモンだった。はじまりの街が変わってすっかり元気をなくしていたエレキモンも、タケルとパタモンが戦っていると聞いて一緒に行くと言ってくれた。そして、ブルースハープはやはりヤマトのものだった。肌身離さず持っていたのに、ヤマトに何が?エレキモンは、ゆうべスワンボートが行くのを見たという。丈は決意する「僕は、ヤマトを追ってみるよ」「みんな、自分の道を行こうよ」
「ミミ君たちは、仲間を集める道。太一たちは戦いの道。いや、太一たちばかりに戦わせられないよ。僕も戦わなくちゃ。でも、僕は強くもないし、ゴマモンも究極体になれるわけじゃない。だから、僕たちがいても足手まといになるのかと思ってた。でも、僕には僕にしかできないことがあると思うんだ。きっと、ヤマトもそれに気づいたんだよ。だから、僕はヤマトの後を追う」太一がリーダーにふさわしいように、先輩も見つけたんだね自分の道。はじめの頃と桁違いに、成長したんだ。仲間に寄り添い、助け、やさしく誠実であること。「いいに決まってんじゃない、丈がそう決めたんだもの」というゴマモンの言葉もうれしい。

レディーデビモンとエンジェウーモンの闘いは凄まじい。ロングヘアをつかんで振り回したり、ビンタの連続など;驚く男子をしり目に、ヒカリまで、やっちゃえやっちゃえと。加勢したアトラーカブテリモンが邪魔者扱いされるほどで「ちょっとジャマ、早くどいて」「あ、えろうすんません」;;、ヘブンズチャームでエンジェウーモンの勝利に終わる。最後にピエモン様の名を叫んだのが哀れで美しい。

とうとうピエモンが現われ、ウォーグレイモンと対峙する。ヤマトたちは間に合うのか?

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