デジモンアドベンチャー第51話

第51話「地獄の道化師ピエモン」
脚本:吉村元希 演出:吉沢孝男 作監:伊藤智子

タイトルコールの映像は、右手を付き出し飛ぶピエモン。ウルトラマンが元ネタだそうです。

レディデビモンを倒しついにピエモンと対決するウォーグレイモン。8人を揃えるため空とタケルは、ヤマトたちを探しに行くが。

丈はブルースハープを持ってヤマトを探し、スワンボートを見つける。「丈、ずいぶん男らしくなったね」「何だよ、それじゃ前は男らしくなかったみたいじゃないか」このやりとりが超キュートv

ウォーグレイモンはピエモンにドラモンキラーを使うが効かない。

闇の力で、デジヴァイスが反応しない。空は、ヤマトたちを見つけられるだろうか不安に思うが、タケルには明るくふるまう。でも、内心責任感に押しつぶされそうだ。

ブレイブトルネードもピエモンにはずされる。太一は、ヤマトが来るまでウォーグレイモンだけで戦うつもりだ。

ヤマトは、闇の洞窟に入り成長したタケルの事を思い出す。(ここからのヤマトとガブモンの内面に触れる会話を、当時私は感動のあまり、一言一句ももらさずノートに書き写している。)タケルを必要としていたのは本当は俺だ、自分の居場所を探すため。タケルにはみんながいるし、太一のが兄貴らしい。太一への劣等感、タケルを取られるのではという思い。ヤマトは黒い霧が近づいているのに気付かない。俺なんかいらない、仲間に戻れない。ガブモンが一生懸命説得する。思わず噛みついてヤマトの目を覚ますガブモン「ヤマトはこの世界でたった一人しかいない」「第一、ヤマトがいなかったら、俺はどうしたらいいの?たったひとりの君と出会うために、ずっとこの世界で待っていたのに!」本当に一人になりたいなら俺は消えるとまで言う。
両親が離婚した時、「でも本当は、寂しかった。絶対に泣いちゃいけないと思ってた。俺は一人なんだから、一人で何でもできる、立派な人間だって思いたかった。でも、すごく泣きたかった。一人は嫌だよ」「俺がヤマトを必要としてるみたいに、ヤマトも俺を必要としてくれよ、そしたらもっと頑張れるから」・・「俺は一人じゃない」、ガブモンがいてくれる。タケルも仲間も父さん、母さんもいる。黒い霧は、自らの暗い心が引き寄せたんだ。もう一人じゃない、ガブモンを抱きしめるヤマト。すると、闇の洞窟が消える。すっとんきょうな声を上げ、丈先輩登場。破顔一笑「自分の信じる道をひたすら歩いていけば大丈夫だって、自分に言い聞かせて歩いてきたんだ」。ヤマトにブルースハープを返した時のヤマトの柔らかい笑顔「ありがとう」。

ウォーグレイモンは苦戦し、太一はひたすらヤマトの帰還を待つ。

タケルがスワンボートを見つけ、ヤマトを探すが見つからず、空は黒い霧と洞窟に巻き込まれてしまう。そこへヤマトと丈が着き、タケル(ヤマトの変化に気付いたのはさすが)から空がこの穴に落ちたと聞き、助けにいく。洞窟の奥で、ピヨモンの声がするので進むと、空がしゃがんで独り言をつぶやいている。重くて持ち上がらない。空はつぶやく、みんなを集めなきゃあたしたちの世界が終わっちゃう、・・。丈が「君は責任感が強すぎる」って、以前の丈からは考えられないセリフ。ヤマト「俺たちのやっていることは義務じゃない。したいからやるんだ。やりたくなかったら、やらなくていいさ。でもきっと、俺たちはやりたかったからここまで来たんだ」丈「確かに今僕たちの目の前に待ち構えてるのは、絶望的なことかもしれない、でもそれができる僕たちだからここにいるんだ」(絶望的という自覚があったんだね、しっかり明るくしてたけど)・・「できるんだ、そうよね」すると空の心の闇とともに洞窟が消える。空はパーティーの分裂でずっと無償の愛で太一を支え、年少組を保護してきたのだからその疲れもあったのだろう。太一のところへ戻ろう!

ウォーグレイモンに加え太一までダメージが及び、それでも光子郎に戦わせず(さすがの光子郎も感情を高ぶらせていた)、エンディングスパイクで2人ともボロボロで倒れてしまう。そこに、ヤマトたちが戻ってきた!「絶対来るって信じてたんだ、お前は、絶対来るって」「ありがとう、信じてくれて。でも、遅くなってごめん。太一、お前は俺の本当の友達だ!俺は、お前の友情を無駄にはしない!」友情にあらためて目覚めたヤマト、2人が友情を確かめ合った時、友情の紋章がウォーグレイモンを復活させ、ガブモンもメタルガルルモンも進化した。「ようやく手ごたえのあるバトルができる」とピエモンは余裕だから憎たらしい。

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