DIGIMON BEATBREAK 第13話感想

DIGIMON BEATBREAK 第13話「五行星会議」感想

脚本:山口亮太 絵コンテ:福岡大生(だいき) 演出:石田暢 総作画監督:小島隆寛 作画監督:吉田雄一、中野彰子、山下梢 美術:林竜太 制作進行:野坂愛 <2026.1.4. 放映>

今話からタクティクス編が開始。五行星の面々と会長の言うシャングリラ計画、チームセブンの面々、という怒涛の新キャラ登場と設定の開示。情報量が半端でない。新キャラの情報については多くなるがよろしくお付き合いを。公式のあらすじ→「クリーナー界の頂点に君臨する五行星が一堂に会し、会議が開かれた。議題はコールドハート事件の増加と災害級デジモンの出現について。一方、トモロウたちは賞金首の犯行現場で、不自然な3人組と出会うのだった」。福岡大生氏は、サンライズ、東映アニメの制作進行を経ていくつかの作品の演出、監督も務められた方。

●トモロウ:完全に主役の座を譲っている。でもアイキャッチはトモロウ。迷路で追い詰められたが、進化してチームで連携、ボンバーナニモンを退治する。そこへ現れた謎の3人組…手柄を横取りされて戸惑いと反感を抱く。ライバル登場!

●ゲッコーモン~アルマリザモン:前から疑問なんだけど、人前でゲッコーモンだけ隠さないといけない理由がわからない。プリスティモンとキロプモンはぬいぐるみに見えるってことだとして、ゲッコーモンはそうじゃない理由って?蠅か何か子虫を舌で食べる描写にはどんな意味があったのか?進化したら気分は最高、圧倒的勝利。

●レーナ:成熟期が三体いることで自信を深めた。これでもっと稼げる。幼少期からの仲のプリスティモンが証言してるから、ナンパされ歴がないと判明。美人ではあるが、トモロウ、マコト、誰が見てもナンパ向きではないよね。怒る前に自覚してくれ。

●マコト:レーナと反対に、キョウからの皿洗いの依頼を引き受けている、面倒なこと担当。ぶつかったホタルコに何と赤面&ガン見!合わせ鏡たるキロプモンも「美人」と評しているし、こういう知的でクールなおねいさんが好み?!知的で冷静なマコトが見せた赤面の衝撃たるや、大きいです。ライバルたるチームセブンとの初接触がこれじゃあ、先が思いやられます。

●キョウ:ピザを焼けるまでに回復していた。今回の案件も不参加で休養。昼食でしょう、王道のマルゲリータ、美味しそう。料理が出るたびに、それ食べたくなってちょっと困ります笑。本当にどうでもいいことですがピザは8分割されていたので、グローイングドーンの4名とゲッコーモンと吉村を頭数に入れると6枚で、あと2枚は誰が2枚目を食べたのだろう。ゲッコーモンは食べかけのシーンの後に1ピース持っているから、2枚目確定。

●マキ:「こいつ、何もんなの?」「そうよ、ナニモン」というやりとりはお約束。

●吉村:機械だけでなくピザ窯まで作るとは、DIYの範疇を超えている。ますます何者なのか。車の送迎には料金を取っていたことが判明。セコい;まあ大した額ではないんでしょうが。自慢の車が走る機会を作りたいのかな。またどうでもいいことですが、右上に金歯を1本発見。私が子供のころは高度成長期で、虫歯を抜いた後に銀歯ではなく金歯にするのは庶民の豊かさの誇示だった時代です。近未来のこの爺さん、いつの時代感覚やら。

●忽那カイト:「烈火のカイト」、22才。「短気で凶暴。力任せに相手をねじ伏せる」戦闘スタイル。弱い者には興味がない。キョウが再来はないと予想したのはそういう理由だろう。ホノカのことはウザがっているが無視するほどではなく、ホノカはMっ気があるようで塩対応でも喜んでいる。変な組み合わせ笑。マリンブルモンがワールドユニオンのラボから逃げてきたことに疑念を抱いている。その点はわりとまともな人物に見えるから不思議。ゲンジョウは事故だと言い張るが。五行星も一枚岩とは言えない集団ではある。また何か起きそうでワクワク。

●沙海(さかい)ホノカ:「深淵のホノカ」、18才。カイトに心酔しているヤンデレ系少女。ローズは先輩だが、殺意すら覚えるほど大嫌い。パートナーデジモンはマリンキメラモン。CVは釘宮理恵さん、セイバーズのイクト、ザビギのウッコモンで出られた。

●ローズ・ウッドヴィル:「翠樹のローズ」、30才。おお、微妙な年齢。「翠樹」という単語はそもそも無く、キラキラネームブームで作られた造語。「美の伝道師。自分の基準に満たないものには辛辣」。赤い卵の謎の空間が「アブラクサス」と呼ばれることが示された。同じ女性だがホノカのことは品格が身についていないと酷評。クレイのことはビジネスパートナーとして一定の信頼を持っているよう。パートナーデジモンはライラモン。CVは白石涼子さん。デジモンではクロウォのアカリ、メルヴァモン、アドコロの空ですっかりおなじみ。

ちなみに「アブラクサス」とは、「グノーシス主義における神秘的な存在で、選ばれし者を天国へ導く役割を持つアイオーンの一人」というよくわからない存在でした。グノーシス主義?アイオーン?何を突っ込んでくれたんでしょうか;考察好きファンにはたまらないのでしょうね。

●クレイ・アルスラン:「捲土(けんど)のクレイ」、45才。五行星で最年長。clayは英語で粘土。身長2mの巨漢で、「世界的な成功を収めた実業家。強欲で執着が強い」。パートナーデジモンはプロガノモン。CVは三上哲(みかみさとし)さん、ネクシード所属の俳優、声優。

●金田ゲンジョウ:「金剛のゲンジョウ」、27才。「常にアルカイックスマイルを絶やさない。王会長に忠誠を誓う」。会議に会長と一緒に到着していることと中国系繋がりで、会長の直近の部下かと。読み仮名は「かねだ」ではなく「かなだ」なんですね。アルカイックスマイルとは、古代ギリシャのアルカイク美術の彫像にみられる表情。日本の飛鳥時代の仏像にもみられる。顔の感情表現を極力抑えながら、口元だけは微笑んでいるのが特徴で、これは生命感と幸福感を演出するためのものとみられる。エセ笑顔を揶揄することもある。

●王会長:ワールドユニオンの代表。年令は明かされていないが白髪としわ、足腰が弱いのか座位での登場、かなりの高齢とみられる。CVは大塚明夫さん、マウスプロモーション所属。無印のピエモン・アポカリモンが父上の大塚周夫さんなので、感慨深いです。ゲームで父上のピエモンの後任だったが、アニメシリーズはなんと初出演!

●神生島(かのうじま)消失事件:2029年10月5日発生、日にちは本シリーズの放映開始日に合わせたか。湾岸エリアの多数の都市が沈下、水没し、死者、行方不明者は130万人。神生島は、調べたら「貫井徳郎の小説に出てくる関東地方の架空の離島」がヒットした。それ以上は不明であった。

●シャングリラ計画:「今こそシャングリラ計画を実行する時が来た」「災害、疫病、侵略全てにおびえずに暮らせる理想的な世界を創造する。シャングリラ計画は人類の希望そのものなのだ」。「計画は五行星全員の協力なしでは完遂できない」。「究極の理想のために!」。言ってる内容はいいことなんだけど、なぜか不穏な臭いがプンプンします。ホノカはこれが初耳だったので、視聴者と同じ目線。

●タクティクス:戦術や戦い方を表す言葉で、もともとは軍事用語。短期的な行動や手法を指し、目標を達成するための具体的な方法や手段のことで、大規模で包括的な戦術というニュアンスはない。クレイ設立した精鋭部隊。世界各地に支部があり、デジモン事件の鎮圧にあたっている。ライトたちの所属は「チームセブン」。ではチームワンからシックスまであるということか?エイト以降も?制服はあるものの、それぞれの個性でだいぶアレンジされている。これはなかなかおしゃれ!

それぞれの名前は石に由来している。セラフィ内藤:セラフィナイト(天使の羽根を思わせるマーブル模様の天然石)、惣田ライト:ソーダライト(恐怖や不安を取り去り勇気と意欲をもたらすと言われる青色のパワーストーン)、ホタルコ:蛍石(フローライト)、グラニット:柘榴石(ガーネット)。

今回の案件を追ってはいたが、最初からローイングドーンが仕留めてそれを横取りする形を想定、極めて卑怯だ。そのくせ「グローイングドーン、たいしたことないんだな」と、憎たらしい言い草。

掟は三つ。日々の鍛錬を怠る者は不要。上官の命令に従わないものは不要。チームの足並みを乱すものは不要。グローイングドーンの掟とは対照的。

●惣田ライト:「一度見ただけで何でも出来てしまう。生まれつきの天才肌」、17才。天才くんが占いのラッキーアイテムとか信じるんだ、意外。それともナンパの単なる口実か。フラれると「フッ、おもしれえオンナ」と余裕かましてくれてます。もちろん、グローイングドーンのメンバーだと知った上での行為。潔癖症なのか、制服の汚れにケチをつける。それだけ制服(ひいてはチーム)に思い入れがあるから?CVは豊永利行さん。スーパーエキセントリックシアター所属の声優、俳優、シンガーソングライター。特技はドラムで、お守りとしてドラムスティックを持ち歩いているというからトモロウみたい。母子家庭の一人っ子というので思い入れしてしまう。個人的には「ふたつのスピカ」の府中野くんが好き。インタビューによると、SDの宮元氏がライト役に豊永氏を強く推した模様。

●モノドラモン:小竜型の成長期。成熟期はサイバードラモン。凶暴でケンカ好き。必殺技はものすごい勢いで突撃し、強力な爪でぶん殴る「ビートナックル」。CVは羽多野渉さん。81プロデュース所属。同じ事務所の先輩である津久井教生さんのニャンちゅうの後任となった。デジモンには初出演。

●鹿沼ホタルコ:「まじめで努力家、キャリア志向が強い」、18才。関係あるのかどうか、苗字の鹿沼は、農業や園芸用の軽石である鹿沼土の産地である。ぶつかったマコトのケガをいたわるやさしさとクールさのギャップ。「あと1分」とカウントダウンを意識してるから、チームセブンはマキとは別ルートの情報で初めからボンバーナニモンの案件を狙っていたと思われる。CVは川口桜さん。おお、若手でもレギュラーキャスト入り、またもご活躍なさってすごいです。

●シャコモン:甲殻類型の成長期。ただし貝は軟体動物なのに、シャコとの混同か「甲殻類型」とされている。しかし進化系はちゃんと軟体動物系で成熟期はオクタモン。CVは和多田美咲さん。デジモンではアドコロの八神ヒカリ、ゴスゲのカズマ、結菜、ヒヤリモンで出られている。

●グラニット:「感情の起伏が乏しく、不愛想。常に死に場所を求めている」、13才。好きなものはガムと天体観測ということで、ガムを噛んでの登場。ガムが好きというのは、口淋しさを紛らす心理だろうか(口唇期固着)。「死に場所」ってあの~、幼くして何があったんですかね。パートナーデジモンはルドモン(CVは三瓶由布子さん)。CVは井上麻里奈さん、青ニプロ所属、代表作はスマイルプリキュアのキュアマーチ、進撃の巨人のアルミン(とナレーション)などがある。デジモンではクロウォの明石タギル、ゴスゲのエマ・ヘインズで出られている。

●セラフィ内藤:「タクティクスの創設から携わり、クリーナーの育成に努める」、35才。クレイの右腕。3分の遅れにも苦言を呈する厳しさ。パートナーはギガスモン(CVは魚建さん)。CVは竹内良太さん、青ニプロ所属。この方も母子家庭育ちというので、ご苦労なさったでしょう。配偶者は声優の寺島愛さん。声域はバス、バリトン。地声は高かったが、どすの利いた悪役に憧れ耳鼻咽喉科に相談しトレーニングしてそうなったという。ゴスゲにダークリザモンで出られている。

●ボンバーナニモン:インペイド(侵略の意)型の成熟期。別次元のデジタルワールドから来たらしく、ナニモンの亜種のようだが、真相は不明。名前通り体が爆弾になっており、頭頂部の毛が導火線になっている苦笑。30男の彼女なしの哀しさから生まれたデジモン「生まれてきてすいません(泣)」。サポ主のe-パルスが弱かったのか、爆発の威力は花火程度で弱かった。が、利用客を混乱させるのには十分であった。グローイングドーンの成熟期三体の連携で渾身の「フリースローボム」を妨害され、ボコボコにされてボムモンに退化。退化までとデリートしてしまうのと、どれくらいが攻撃の匙加減なんでしょう?新キャラが複数登場する今回、ゲストキャラはインパクト重視?笑。CVは小野坂昌也さん。個人的にはCCさくらのケルベロスが印象的。デジモンではフロのスカルサタモンで出られている。

●爆弾魔:次の犯行予告は14時、虹島ショッピングモール。モールには飲食店に書店におもちゃ屋、太い木のある吹き抜け、イベントステージ、100円ショップ、薬局などが揃っている。トモロウの高校も、病院もそうだけど、荒れ地でなく整備の行き届いた建造物もあるのね。トモロウたちが着いた時にはすでに残り20分のカウントダウン。爆弾を仕掛けたのは、29年間彼女がいないで30才の誕生日を迎えるので華々しく散りたい、というしょうもない理由であった。なぜ誕生日に「妖精に生まれ変わる」などと妄想したのだろう、訳が分からない。マッチョ、サングラス、スキンヘッド、濃い眉毛とひげ、いかにもモテなそう。サポ主がデジモンに似てしまうという珍しいケース。クレイによると「まだ利用価値はある」と、ろくなもんじゃないんでしょうけど。CVは松山鷹志さん。しっかりと脇を固めて下さってます。

●サポタマ:CVは松嶌杏実さん。

●刑事:若いほうのサポタマ、名前はNosaka。CVは赤山一真(かずまさ)さん(青ニプロのジュニア枠の方)、今川柊稀さん。

●国民保護省職員:グローイングドーンのメンツを知っていた。爆弾魔の要求(何も要求しない、しかし客を避難させたら時間を待たずに爆発させる)に打つ手がない。CVは八木沼凌さん、佐藤悠雅さん。

●新ED:「BRAVE GROOVE」作詞・作曲・編曲はMedansy(TRIFRONTIER)(読み仮名はめだんし)。歌はiLiFE!(あいらいふ)、2020年から活動する日本の女性アイドルグループ。キャッチコピーは「私(i)と貴方(!)で作るアイドル(i)ライフ(LiFE)」ですって。はあ?意味があるような無いような何とも漠然としている。2020年にTikTokで人気が出たそう。私は基本動画を見ないので全く知りませんでした。メンバーの脱退と加入を繰り返し、15才~26才の現在9人組?聴いたところ、アイドルグループである意義は不明。彼女たちじゃないと、という必然性を私は特に感じませんでした。映像も一緒に観れば違う感想かもしれない。ちょっと英語が多いけど歌詞はいいと思いました。演出は長谷川和哉、作画監督は小島隆寛、美術は神綾香(敬称略)。私はゲームを全くしないが、ドット絵はかわいくて好きなので、映像は良かったと思います。テリ助がアニメに登場したいという切望もかなってよかった。

次回予告:次回のサブタイトルは「タクティクス」。ナイトキロプモンの技と魚のようなデジモン、攻撃を受けるレーナ組、進化するトモロウ組、活躍するタクティクス・チームセブンの3組。

2026.1.10.  記

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