DIGIMON BEATBREAK 第17話「アンチパシー」感想
脚本:森地夏美 演出:三木琴絵 総作画監督:小島隆寛 作画監督:劉文慧、〇逸辰、吉田雄一、近藤瑠衣 美術:林竜太 制作進行:路川花菜 演出助手:平田萌恵 <2026.2.1.放映>
公式によるとあらすじは「コエモンを追跡中にタクティクスと対立したグローイングドーン。偶然居合わせたホタルコの弟妹がマコトを同僚と勘違いし、実家のお好み焼き屋に招待する。食事中、ホタルコは彼らを敵視するが、町では食料の盗難が頻発していて……。」。ホタルコとマコトのキービジュアルのコピーは「冷静VS誠実」。冷静な分析役が共通している二人なのだが。「アンチパシー」の訳は、「反感」「嫌悪感」「生理的な嫌い」である。細かいことだが正確な表記は「アンティパシー」である。サブタイトルはホタルコの、マコトに対するそれと解していいのだろう。恐ろしいサブタイ。
●ホタルコ:庶民的な下町の母子家庭出身と判明(好物はお好み焼きと掃除)。育ち盛りで物入りな下のきょうだいもいて仕送りが必要で、苦しい家計。だから切実に稼ぎが欲しい、そのために努力家でキャリア志向なんですね。大学中退もタクティクス入りも母に告白できず一人抱え込む。エッグ育ちで今はファミリーに囲まれたマコトと対照的。チームメイトがいても信じるのは自分の実力だけ。ピンチのナイトキロプモンを見て「お仲間が助けてくれるって」「ホント甘っちょろくて大っ嫌い」「勝手に同情して勝手に情けをかけてその上から目線が一番ムカつくのよ!生まれたときから恵まれてるくせにろくな努力もしない。他人にやすやすと背中を預ける人なんかに私は負けない!私が信じるのは私だけ!」。強い敵意。戦意のない相手を結局デリートはしないでくれたがあくまで取引というわけ。「これで貸し借りはなしよ。次会ったら容赦しない」怖っ。
「目標設定が甘いのよ。だから目の前の標的をみすみす取り逃がす…」。マコトが気づかなければ大変なことになっていて、標的を見誤ったのはどっちだって話で。皮肉な再会、大きな借り「最悪な失態だわ」。家族の前では長女役をこなし、柔らかな表情も見せるのね。
「母さんには刺激が強すぎるもの」。夫の死という衝撃にさらされた母(ときょうだい)を長女として見てきたからこその気遣いであろう。でもシャコモンの隠し通せないという説得もわかるし、一人で抱えるのには限界がある。
ホタルコは掃除好きなはずなのに、荒らされた店の後片付けには向かわず撤収。なのになんでマコトが。どっちが家族なんだか。
●シャコモン:ば~ぷモンの体内でビートを受け取り、自らを吐き出させた。「ごめんなさいホタルコ!パートナーとして無様をさらしてしまった!」「いいわ!仕事で返してもらうから」と、クールなプライドの高いお仕事モードなパートナーシップ。更なるビートでティロモンに進化、トーピードアタックで応戦。頭部の黄色のデジ文字、「でいー〇(一覧表に載っていない文字)2000」の意味は?まさか適当な作画ではないですよね?それにしても、どんな経緯で誕生してパートナーが退学になったのだろう。今後の描写に期待。
●ライト:調べたいことがあるというホタルコに、「ミスしたんじゃ」と思いやりのかけらもない。対して「迷惑はかけない」ビジネスライクな流儀のチーム。
●マコト:「いろいろあって逃げ出して。そんなときキョウさんやレーナさんが助けてくれて。だから目の前で困っている人がいたら助けてあげたいんです」というマコトの親切心、誠実さ。そもそもの育ちの良さを感じる。が、ホタルコにとっては違う受け取り方だったよう(いわゆる地雷)。初対面でぶつかったときにホタルコに淡い思慕を覚えたマコト。きょうだいのピンチを救ったのを機に、ホタルコと一瞬通じ合うものがあった。ホタルコは思ったよりいい人だったし、仕事をホタルコにひとまず褒められた。親切にもホタルコが目もくれなかった被災の片付けを通じて、ナギサとは懇意になる「ホタルコのこと、よろしくね」「あの子、一人ですぐ無理しちゃうから…」。努力して仕事を頑張り仕送りをするホタルコへの敬意。そして自分の弱さの自覚と仲間への信頼。が、それ以上にホタルコと仲が深まることはなく、かえって怒らせて捨て台詞は「次は容赦しない」という厳しいものであった。対照的な出自の二人が分かり合える日は来るのか。とりあえずはお預けだ。
鹿沼家に「仲がいいんですね。なんだかうらやましいな」それはもしかして久遠寺家はぎくしゃくしていたってこと?マコトにはきょうだいがいる?
母にホタルコを託されて帰途に就く。その表情は描かれることはなく、キロプモンのみぞ知る。憎い見せ方ですね。
●トモロウ:「なんでお好み焼き屋でタクティクスの奴にもてなされてんだよ」笑。前々回のキノコ団の時も、気がついたらわけわからん状況でうまそうな料理が目の前にあった笑。
●レーナ:満腹でお土産もあって大満足。年下ながらその成育歴からホタルコの「訳アリ」には理解を示した。
●キョウ:下町エリアの食料盗難の案件をマキから入手し3人に依頼。サポ主不在の野良で、e-パルスでなく食料のみを狙っている、理由は不明、と。
●バーガモン:多岐に渡るハンバーガーのデータを取り込んだ食物型の成長期。お腹を空かせたデジモンに、腕によりをかけたハンバーガーをふるまうのが何よりの喜び。なぜ「下町エリアを狙って」「少しずつ」盗むのだろう?ボートで海へ逃げるためと、一度に食べる量が限られてるから?「ボク、バーガモン」と、盗みに入っておきながら隠しもせず自己紹介。罪の意識がないということか?なら随分と悪質。笑顔で「ごちそうさまでーす」じゃないだろオイ。せっかくかわいいデジモンなのに…。ところでミラーワールドの入り口はどうやって開いた?ば~ぷモンが開けておいた?食事の邪魔をする者には容赦なく、大きなパティで相手を挟み込み練り込んでしまう技「デリシャスパティ」や、ピクルス型の円盤をフリスビーのように投げる「グリーンピクルス」という技がある。もともとはフロンティアの時にタイアップしていたロッテリアとのタイアップキャラクター。その後マクドナルドともコラボしているという因縁のキャラクター。幼年期はニョキモン。
盗んだ食料は、右から柑橘(夏みかん?)、ピーマン、リンゴ、トマト、大根、シイタケ、シメジ、長ネギ、ナス、ジャガイモ、玉ねぎ、キュウリ、肉、フランスパン、食パン、豆腐、玉子。ホタテ、牡蠣、ちくわ、鯛、カボチャ、キャベツ、バナナ、サンマ。ば~ぷモンのシーンでは白ブドウも。食材を選ばず手あたり次第まんべんなく盗んだという感じ。
CVは齋藤彩夏さん、青ニプロ所属の声優、舞台女優。大地丙太郎氏に初々しさを買われてトイレの花子さんの花子さん役でデビューしたのは有名。アドコロのバーガモン、ゴスゲのピロモンなどで出られている。
●ば~ぷモン:突然変異型で、レベルは不明。英語のげっぷ「burp」が由来と思われる。もんざえモンと同じく一部がひらがな表記なのは珍しい。「~」という記号の使用も珍しく、彼だけではないか。食欲旺盛なデジモンが許容以上に食べ過ぎて、ば~ぷモンへ変異することがある。この姿だとどれだけ食べても満腹にならず、体を動かさずに惰眠をむさぼるという。本作では基本デジモンは食事を摂らないが、ゲッコーモンと同じくば~ぷモンも経口で食事を摂る。食べるとバーガモンにe-パルスとして与え、共生関係にあった。そうなった経緯は不明。賞金5000クレジット。ナイトキロプモンの攻撃に、食べてもいない骨を発する攻撃をした(必殺技の公式設定は空欄)。幼年期はユキミボタモン。ホタルコの一存でデリートはまぬかれマコトの手に渡った。
CVは浦和めぐみさん、青ニプロ所属。巨大なデブキャラの演技でバウバウ言ってました。デジモンでは伊織とアルマジモンでおなじみで大大大好きな声優さん。ドクタースランプの空豆ピースケ、ワンピのゾロの少年時代なんかもされています。
●コエモン:ターザンの格好をした小猿のような獣型の成長期。サポ主は出てこないが居た模様。その罪状は不明。CVはゴスゲに続いて津村まことさん、青ニプロ所属。デジモンではテイマーズのタカト、ゴスゲのコエモンを。大大大好きな声優さんの一人で、ヒカ碁の筒井公宏はめちゃツボです!いくらコエモン繋がりでも、うれしいはうれしいけどさぁ…本作のこの端役のためにわざわざ出るのは格下扱いでは…という気がします。
●鹿沼ナギサ:仏壇ではなく机上に位牌と写真立てという簡素さは貧しさゆえか。エプロン姿の結構若い男性の遺影が飾られているから、夫は長男と次女の誕生後に早くに病死か事故死して長年シングルマザーと思われる。その心身の負担たるや。下町エリアで切り盛りする間口の狭い小さな店の名は「お好み焼き 鹿沼」とシンプル。ホタルコは18才だから、高校で成績優秀だったのは事実としても「大学を飛び級で出た」のではなくわずか1年生で中退せざるを得なかったことを知らされていない。CVは金月(きんげつ)真美さん、青ニプロ所属の声優、俳優、歌手。ときメモのヒロインが有名。デジモンへの出演は初めて。自分の世代の人気声優さんたちが、現在は作品のメインキャラの親とか上司とか中ボスで出てるのって、時の流れを感じます。
●鹿沼コウ:明記されていないのだが、二人服がお揃いだから、二卵性双生児か。それともわずかに背の高い弟・コウが年子の兄か。きょうだいの命名はイカつながり??Tシャツのイラストがイカだし(※アオリイカ=青イカ)。CVは角倉英里子さん、青ニプロの若手。デジモンではアドコロ、ゴスゲに複数の脇役で出られている。
●鹿沼アオ:CVは蜜蜂ほのかさん、青ニプロのジュニア枠の方。ゴスゲにピョコモン、ユキミボタモンで出られていた。珍しい苗字なので調べたが、芸名か本名かは不明。
次回予告:次回のサブタイトルは「自由の代償」。得意げなライトとランフォモン、反発するトモロウたちグローイングドーン、誰なのか黒髪の青年。
2026.2.3. 記