DIGIMON BEATBREAK 第27話感想

DIGIMON BEATBREAK 第27話「さまよえる愛」感想

脚本:小林キリコ 演出:高戸や一歩 総作画監督:小島隆寛 作画監督:川村敦子、酒井夏海、壮明○、KANENOBU、天界、Mooseky、Kamon 作画監督補佐:楢崎朝子 美術:神綾香、小野寺由惟 制作進行:野坂愛 演出助手:渡部未来  <2026.4,19.放映>

公式によるとあらすじは「久しぶりにトモロウと再会したヒトミだが、どこか様子がおかしい。ヒトミに巻き付いていた怪しい包帯が原因で、トモロウたちはデジモンに愛情表現を見せはじめてしまう。ゲッコーモンたちは逃げ回り、マキに助けを求めるが……。」

間奏編の最後の回。小林キリコ氏について調べたら「日本脚本家連盟スクール研修科115期森山あけみゼミに在籍中で、これがアニメ脚本のデビュー作」だと。在学中にデビューとはすごいことですね!Xにて「名古屋生まれの脚本家」「キャラクターを大切にした脚本づくりを心がけています」「趣味はかき氷巡り、ポケモンGO」とのこと。浦沢義雄さん的な、ギャグ連発の中にもしんみりさせるエピソードを含んだ、楽しい回でした。献身的に愛するように操られたトモロウたちが気持ち悪くて可笑しかった。結果、パートナーとの絆はまた深まった。

手違いで、レコーダーの第1話~27話の録画を削除してしまいました。それでいつもと勝手が違いますが、一応書きました。

●トモロウ:ヒトミに迫られて、ひたすら戸惑っていた。名前を呼び捨てにしてる割りには、恋愛の気はみじんもない模様。アスカが食事を供してくれたのと同じく、たくさん食べてもらおうと料理を作りまくった。卵のレンチンに失敗していた彼が、ゆで卵と目玉焼き(しかも白身に火が通り黄身はしっとり)を作れるまでに腕を上げていた、気持ち悪い笑顔で「ほーら、熱いから、気を付けて食えよ。あ~んv」画面がキラキラ、大ウケ笑。

●ゲッコーモン:買い出しの際に空腹が不満で、トモロウに頭突きしているのは後半への布石。食いしん坊も、トモロウの奇行ぶりに今回はさすがにひいていた。トモロウたちのe-パルスで強化したマミーモン戦は進化できず苦戦。まさかの頭突きしたショックで包帯が解けトモロウは正気に戻る。戻ったトモロウに声を乱して泣き抱き着くさまがなんとも愛おしい。で、アルマリザモンに進化したと思ったら、バトルには至らず。皆も頭突きで正気に戻っていた。

●レーナ:経済的に厳しい過去(両親の蒸発の原因は借金苦?欲しいものを買ってもらえなかった?)から、プリスティモンに借金してまで大量に贅沢品を買いまくった「ほしいものは全部買ってあげる」。正気に戻ってから返品、しかし例のカップは手元に残した。3万クレジットを払えるくらいには、やはりその後ある程度の収入を稼いでいた模様。

●プリスティモン:「同じ茶葉でもカップで香りが変わるのよ」オトナな味わい方。「でもまだアレだと決めつけるのは早いわ」アレとは彼女のこと笑。

●マコト:買い出しで買い終えた品をチェックしてるから、不足品をリストアップしたのは彼だろう。家事、お疲れ様。家庭菜園だけでなく食品・日用品を買い出しする資金はあったから、一定期間でそれなりに稼いだのだろう。家族に十分愛されなかった孤独からか、キロプモンにケンカしてなどと仲の良さをしつこく迫ってきた「これからも僕だけを見てて」。

●キロプモン:「ケンカするほど仲がいい、とても不思議」これも後半への布石。いつまでもアレが何か問うていた。マコトがまだ恋愛を経験していないから知らないのでは。マコトにケンカを迫られて仕方なく「ええい!…」がかわいい!包帯を分析しマミーモンのそれと判明。

●キョウ:猫吸い(猫をモフって匂いを吸い込む行為)をクーガモンに求めたり、毛づくろいで得たクーガモンの抜け毛で不気味なぬいぐるみを作りまくった。奇行は、キョウだけ特に過去の経緯云々ではなかった。料理は得意(見た目、盛り付けも含め)なのに、エプロンのデザインのセンスと言い、ぬいぐるみの出来と言い、その方面の美的才能はない模様、笑。「結構かわいいと思うんだが」本人は割と気に入っているよう、オイオイ;18体も作ったが、ぬいぐるみのデザインが全部違うのは手が込んでいる。いや、そっくり同じようには作れなかったということか。もふもふ動物・特に猫がトラウマな私には居心地の悪いエピソードだった。

●クーガモン:包帯に噛みついて、セリフが不明瞭でわざわざ字幕付き、笑。ゲッコーモンたちにギリギリ持ち上げてもらってるとこ、笑。

●ヒトミ:「俺の居場所はここじゃない」「俺は俺のビートに従う」とトモロウが言い残したのを覚えていた。エッグに憧れるヒトミには、その言葉がずっと引っ掛かっているのだろう。占い師の「愛している」に、「そういうのじゃない」と恋愛を明確に否定。私はこれが本音だと思う。

●マミーモン:アンデッド型の完全体。志半ばで消滅したデジモンの霊(残留データ)を召喚し、操る。02、テイマズ、フロ、Xエボリューション、ゴスゲ、デジモンネクストといろいろな作品に登場する人気キャラで、根は悪いヤツじゃないのも共通している。サポ主に捨てられた野良デジモンで、過去のトラウマから「献身的な愛」を絶対視するようになった。

「愛のe-パルス、もっと私に下さ~い」包帯を巻いて相手に特定の誰かへの愛着を植え付けてその愛情のe-パルスを吸収するのが目的だった。だから特異なe-パルスのトモロウに包帯が触れたときにビビって、標的をヒトミからトモロウに変更した。包帯を巻きつけられると愛している対象に強い感情を抱くようになってしまう。しかも包帯は伝染し、力ずくでも取れないというたちの悪さ。

占いの看板には「ラブラブ恋占い」とあるが、恋という字に訂正した跡があるから、はじめは「変」と書いてしまったのだろう。こんな細かいギャグを盛り込んでるなんて笑。包帯を相手に結んで操るという技は公式図鑑には載っていないので今回のオリジナルの設定?

「尽くすことが愛じゃないんですか?何で、こんなところで気づかなきゃいけないんですか?」「私だってあの人の横にいたかった、私だって…」捨てられた悲しみ、寂しさ。だが、尽くすだけが愛の形ではない。それを痛感し戦意喪失。そんな姿を見たキョウから「また、やり直せるさ」と諭され、自らモクモンへと退化した。悪事をはたらいても、改心すればやり直せるという本作の一貫したメッセージ。

CVは山崎たくみさん。ぷろだくしょんバオバブを経て、現在はT.S.P(東京サウンドプロダクションという、映像と音の総合ポストプロダクション)代表。声種はバリトン。シリアス、ヒーロー、コミカルな役まで多彩に演じ、塩沢兼人氏の持ち役の多くを引き継いでいる。後輩の育成にも尽力。

●ゴースモン:ゴースト型の、マミーモンの成長期。ゲームでの登場はあったが、アニメでは初登場。とある若い女がサポ主だったが、最近できたであろう彼氏の命令で捨てられてしまった「私だって彼のためなら何でもしてあげたいの」。自身の鏡であるパートナーデジモンとの絆より、できたばかりの彼氏の意向をあっさり優先したクソサポ主。その言葉がきっかけで「何でもしてあげる献身こそが愛」というこだわりに至った。あくどい方法で3年かけてe-パルスを吸収し、マミーモンへ進化した。

CVは後藤恵里菜さん、青ニプロ所億、デジモンではゴスゲで鬼火、ウパモンなど脇役で出られている。

●吉村:アジトに軽いノリで遊びに来たら、笑。昼間から遊びって、高齢だし定職はないのだろうな。ガソリン車にビンテージアロハシャツ、いいご身分。私だったら仕事さえあれば何才でも一生働くけど。GDのe-パルスが弱ってきたところをやっと縄で縛り、車で伽藍堂へ連れてきた。ご老体が若者4人も、お疲れ様笑。しかも逃げられちゃうし。いや、GDにとっては全滅を免れ逃げる元気が残っていたのは幸いであった。

●マキ:マミーモンの手配書はなかったが、3年前に賞金首になったゴースモンが行方不明の間に完全体・マミーモンに進化したのではと。その情報、助かりました。さすがの凄腕。

●女(ゴースモンのサポ主):CVは松嶌杏実さん。イズミといいサポタマといい、結構重要な役を任されていますね。がんばれ。

●料理:ゆで卵(表面がつるっとしてないのはなんで??)、目玉焼き。朝食プレート(トースト、レタス、スクランブルエッグ、かりかりベーコン2枚)。

次回予告:次回のサブタイトルは「GIFT」。GIFT編のスタート回。配達物を受け取る男性、箱の中身は傷つけられた人形。巻き込まれたトモロウ、レーナ、キョウ。配達員の不敵な笑み。同じく不敵な笑みの男性。キーとなる謎の少女・影森ミハル。トモロウの顔のアップ。GIFTとは、「贈り物」のことだと思うが、それとも「生まれ持った特性」のことを指しているのか。ネット情報によると、ドイツ語では「毒」という意味だとか。

2026.4.23.記

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