DIGIMON BEATBREAK 第30話「君を守る翼」感想
脚本:森地夏美 演出:三木琴絵 総作画監督:浅沼昭弘 作画監督:北村友幸、山下梢、Lee Seok Yoon 美術:神綾香 制作進行:路川花菜(公式のXでは吉野翔馬氏との記述。EDのクレジットとどちらが正しい?) 演出助手:倉田俊宏 <2026.5.10. 放映>
公式のあらすじは「久遠寺工業の社長からの依頼で、再びシャングリラエッグを訪れたグローイングドーン。入院中の双子の弟のツカサの証言をきくマコトとキロプモンの表情は曇っていた。調査していく中で、犯人の本当の狙いが明らかになる。」
●トモロウ組:シャングリラエッグを「シャンデリアレッグ」と言い違い。どこからそんな語彙を覚えた?ルガルモンによる火災の鎮火に当たった。
●キョウ:マコトの現保護者である以上、久遠寺からの指名をよく受けたよな。警戒心を持ってはいる「ですがなぜうちに依頼を」。初顔合わせの短いやり取りから「仲直り。したいと思ってるんじゃないのか」とツカサの核心に触れた。毎度ドキッとさせるわぁこの人。
●マコト:家を出てちょうど1年と判明。つまりキロプモンが生まれたのはその頃でマコトは9才。跡取りという役割に縛られて、自由がなく苦しかった。そんな自由を渇望する感情で空を飛べるキロプモンが生まれた。しかし父は体面を優先して引き離そうとした。物理的には恵まれた境遇で、わずか9才で家出を決意するほどに、家庭は居心地が悪く、マコトはキロプモンなしには孤独であった。双子の母親が登場しないが、これはどうしたことだろう?亡くなってる?
「ふざけるなー!抵抗しろよ!忘れたのかあの時の約束、忘れちゃったのかよー!」普段は礼儀正しいマコトの荒々しい魂の叫び!「お前は久遠寺の人間として…」(セイジ)「久遠寺なんか知らない!僕たちは、グローイングドーンのファミリーだ!」(マコト)。一件落着、光輝く夜のエッグを見ながら、それを包む闇。そこが僕の居場所。
●キロプモン~ナイトキロプモン:「ボクがいると、マコトが家族に嫌われる。ボクが生まれたから、マコト、たくさん傷ついた。ボクのせいで、ボクのせいで、マコト、傷つくの、イヤだ」キロプモンは自責に駆られて、そばにいることを諦めようとした。だがマコトの魂の叫びが胸を打った。自責の念よりあの日二人で交わした約束のが大事。「ごめん、マコト…約束、思い出した!ボク、マコトと一緒、何があっても!」。一緒にいて、自由に大空を飛ぶ。語り合ったその夢が、二人を結ぶ絆。挿入歌のコーラスとともに、さあ進化だ!進化バンクは見ごたえがあったし、かわいらしい成長期からシュッとした成熟期、そして重厚で頑丈な完全体へというギャップに萌える。これだからデジモンの進化は良い。
●スカージキロプモン:スカージ、英語のscourgeはもともと「むち」を指す言葉で、人々や地域に大きな苦痛や被害をもたらすものという意味に広がったので、「災害」「社会悪」などと訳される。航空機のような外見のマシーン型の完全体。サブマリモンのように頭部に一人用のコックピットがあり、操縦できる。ステルス爆撃機の設計データを取り込んで進化したと推測される。得意技は、両翼上部に格納されたセンサードローン「クリンギーブラザーズ」を展開し、目標の座標を高精度にスキャンする「トライアンギュレーションスキャン」で敵をロックオン、その後両翼下部のスマート誘導弾を投下する「デスペアブラスト」。他にもコウモリ型のクラスター弾で爆撃する「エリミネイトレイン」、両耳から高出力の極短波を照射して気絶させる「サイレントスクリーム」がある。腹ばいで操縦するが、コクピットを開けると座位にもなれる。私はサブマリモン大好きなので、このデジモンも気に入りました。二人が共に飛べる翼!成熟期から、攻撃力も機動力もアップ。ツカサの助力で、へルガルモンをエッグ外へ連れ出し、デスペアブラストで圧勝!ちなみにサブマリモンの伊織も最年少であった、体が成長したらコックピットが狭くない?
●久遠寺ツカサ:髪型(髪色は微妙に違う)が違うだけで顔も声も性別も同じだから、一卵性双生児と思われる。ちょっといきなりな設定に驚き。割れた花瓶のように、怒りを吐露「なら出てけよ。一度逃げ出したくせに、いまさら戻ってくんな!」対応は冷たく、意地悪い。まああの父のもとにいたらそうなるか。兄が父に重用されているとの嫉妬と焦りから、キロプモンの存在を父に密告したのをひどく悔やんでいた。壁を開けたのは、兄へのせめてもの償いであった。なんだ、根はいい子じゃん。兄貴のがほんの少し格上だけどね。仲直りできてよかった!よくも強い嫉妬からデジモンを生み出さずに済んだものだ。父の罪で久遠寺工業の先行きは不穏だけど、ツカサが頑張って立て直すのかな。おそらくは父方の祖父が健在のようだが(大きな日本庭園のあるお屋敷住まい)、一族は果たしてルールの厳しいエッグにいられるのかしら?CVはマコトと同じく関根有咲さん、ご自身も双子という何たる偶然!声をマコトより低めにとっているようで違いの分かる演技でした、素晴らしい。私は下世話なたちなので、関根さんの双子のもうひとかたはどんな方なのか調べたが、わかりませんでした。表現者などクリエイティブなお仕事に就いてたらすごいよね。
●久遠寺セイジ:国民保護省を通さずマキを通してグローイングドーンを指名してきたエッグの有力者。ネットの情報だと漢字だとセイジ誠司→息子がマコト誠とツカサ司なのか。表面的には家族思いで「ツカサには負担をかけてしまった」「マコト、もしお前が戻ってきてくれるなら、ツカサと二人で久遠寺工業を支えてほしいと、私は考えている」「会社のためだけではない。家族がバラバラにならないためにも」と家族の団結を言いながら、そんなの実は嘘で息子たちを意志のある一人でなく跡取りという駒としか見ていない。息子たちには心があり意志があり、共感と尊重が必要ということを全く知らないクソ親父。自身も父親にそうやって育てられたのなら、同情の余地はあるけれど。宝生に、機密データを渡して逃がす代わりにキロプモンの抹殺を命じていた。GDを指名したのはその罠にかけるためであった。機密データを漏らしたら会社自体が危ないのに、会社の跡取り云々と言っていて矛盾しているイカレた人物。CVは谷昌樹(あつき)さん、青ニプロ所属のベテラン。ゴスゲにズィードミレニアモンで出られた。
●宝生(ほうしょう)リク:久遠寺工業の情報システム部所属の優秀な社員で住所もエッグ内であるが、とある新興宗教に傾倒したという噂から異動になった人物。その噂とは「GIFT」のことであった。キョウたちが初めて聞くその名。会社の機密データを盗む目的はGIFTのためであった。キロプモンを指して「GIFTにあだなすクリーナーと組んでる裏切り者など、生かしてはおけない!」社長の条件以前に、そういうスタンスの人物であった。「全ては、デジモン様のために!」かなりヤバい団体。サポ主としてルガルモンを愛していたし、完全体に進化できるだけの関係性を構築していたから厄介。CVは蟹江俊介さん、青ニプロの若手。ゴスゲにブギーモンなど複数の脇役で出られている。ご本人がX にて「パートナーの名を呼びたくて、当初台本に無かったんですがお願いしてやられ際に一言呼ばさせていただきました」と。確認致しました、ルガルモンがエッグ外へ出される瞬間のシーンですね。役への思い入れが深くて素晴らしい!愛着を持って演じて下さりありがとうございます!
●ルガルモン:膨大な魔力を体内で生成する魔獣型の成熟期。生成する魔力の寮が尋常でないため、口から常に炎に変換した魔力を放出している。必殺技は、口からビーム状に炎を収束させて放つ「ハウリングバーナー」、全身に魔炎をまとい体当たりする「フレイムブロウ」。完全体はヘルガルモン、幼年期はフサモン。デジ小説「DIGIMON SEEKERS」のメインキャラだそうですがアニメ初登場。フサモンに退化するとサポタマのハートマークとGIFTの赤い文字は消えた。CVは宮本崇弘(たかひろ)さん、青ニプロの中堅。大正大学人間学部人間科学科卒。私も同じ名称の学部(別の大学)を出ているので親近感がわきます。
●へルガルモン:膨大な魔力は魔炎に変換され尽きることないが、へルガルモン自身の体をも焼き尽くしているため、全身のほとんどが魔炎に置き換わってしまっている。公式設定では自我も失われているとされるが、本作では暴走はしていない。必殺技は、口から拡散される爆風炎を放つ「ハウリングバースト」。
●サポタマ:CVは松嶌杏実さん。
●じいや(「執事」でないのはいかにも前近代的な一族。):CVは中村光樹さん。
●国民保護省の職員:クレジットはなし。
●挿入歌:「Answer」歌はやぎたろ。さん、作詞は五阿弥ルナさん、作曲は桶狭間ありささん。明るく力強く、スケール感のある歌で、パートナー、仲間との絆をうたっている。絆を胸に、遥かな夢へ、未来へ。
●GIFT:公式が明かした。「デジモンを信奉する集団。歪められた世界を書き換えるため、テロ活動を行う。」って、テロリスト集団?!うわ過激な設定;やれやれ…重いわ。
次回予告:次回のサブタイトルは「踏み出す一歩」。ミラーワールドに張り巡らされる謎の生物、緑のツタ?触手?驚くトモロウとゲッコーモン。全く予想がつかない。
2026.5.12、 記
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