DIGIMON BEATBREAK 第32話「冷たい雨」感想
脚本:會川昇 演出:福岡大生 総作画監督:小島隆寛 作画監督:洪範○、近藤瑠衣、酒井夏海、壮明○、jeto、KANENOBU、Kamon 美術:神綾香 制作進行:野坂愛 演出助手:渡部未来 <2026.5.24. 放映>
公式のあらすじは「GIFTによって、情報屋が次々とコールドハートされる事件が発生した。次のターゲットであるマキとともに、トモロウたちは伽藍堂を飛び出す。 相手のデジモンとの因縁を清算するため、マキには考えがあった……。」
次回が真夏だから、雨続きの今回は梅雨?ラストシーンは梅雨が明けて、晴れやかな青空に夏の入道雲。冷たい雨、そんな歌がユーミンにもありました。彼氏の心変わりを歌った別れの歌。雨は、もう止んだんだ。
●トモロウ組:「マキにもう手を汚させたりしない」というパンジャモンの願いを、トモロウは体現してみせたのが良かった。トモロウにはハイエモンの幼年期を殺そうとした過去があるもんね、だから他人事じゃなかった。
●キョウ組:対フウマモン戦の見ごたえ。ミラーワールドのあの鳥居は雰囲気があった。フウマモンの裏の裏をかいた作戦は成功!
共存の夢を「おかしい、かな?」、キョウの声がうら若いのがいいデス。相変わらずヤバ男v
●レーナ:「もしかして元カレ的な?」と順当なツッコミを入れてます、さすが女子。やっぱりはたから見て、ただのパートナーというより恋愛対象だよね。でも、てことはレーナはマキと恋バナなんかしないのね普段は。「キョウのことどう思う?」とかさ。すればいいのに。
●マキ:実質今回の主役。メインキャラの脇を支えていたマキの掘り下げという心に残る回。
マキが30代半ばとすると15年前はハイティーン。32才なら17才。で、屋形船で一人暮らしっぽくて、ブラックコーヒーを淹れて飲み、クラシックレコードをかけ、手を汚す仕事もしてきたとは、昔もやることが大人びておりハイティーンとは思えないので、マキさん実はアラフォーでは?なら同じ女として明言したくないのもわかる。
パートナーデジモンがいたと判明。どんなデジモンだったか、裏稼業を二人でやっていて、ある時あっけなくデリートされた。パートナーデジモンを失ったマキと、サポ主を失い復讐に賭けるパンジャモンの出会いは運命的。結んだ「仮の」パートナーシップであった。もう手を汚すのはまっぴらと言っていたのに、パンジャモンと組み、信頼関係を築き、その落命には復讐を誓っていた。「文句の一つも言ってやろうかな」、そんな程度で収まりはせずいざフウマモンを前にしてナイフを突き立てようとした。いつも余裕のマキが、終始険しい顔をあらわにした。それだけ恨みが募っていた。
「喫茶店でもやろうかな。デジモンも人間もホッとできる店(後略)」「(前略)いい夢だ。だが私がその店を訪ねることはない」そう言われ淋しそうなマキ。復讐に生きる道を選んだから、共に歩む未来を約束できないパンジャモン。マキの夢を夢として守るのが精一杯。「デジモンとの共存」というGDの夢は、マキの想いに通ずるものがあり、マキのこの先の希望となったのでは。
パンジャモンといられるならクリーナー登録もやぶさかではないマキ、なのにパンジャモンは断った。それだけの関係なのだと失意のマキ。けれどパンジャモンはフウマモンからマキをかばって落命する。互いに相手を想って近づいてはすれ違う、んもう何なのこの二人!素直に、好きだ一緒にいたいって言えなくて、なんてもどかしい!「マキの手を汚させたくなかった」「マキの手は美味いコーヒーを淹れる手だ」との言葉を残して、逝っちゃうなんてずるいよ!マキの胸に刻まれたこの喪失体験と冷たい雨とコーヒーの香り。だから雨の日はコーヒーをいれては思い出す…。それが、雨でない日も淹れるようになった心境の変化。悪い思い出だけじゃない。
どうでもいいことなんですが、私はコーヒーアレルギーで、きちんと豆から淹れたのを飲むとお腹を下すので、飲めないです。香りだけなら味わえるからプリスティモンやパンジャモンと同じ、笑。
福岡大生氏がXにて「雨にかき消されてしまったマキさんのセリフは 実はアフレコ時に園崎未恵さんに言ってもらった芝居に合わせて作画してます。 どんなセリフだったかは……皆さんの想像にお任せしますね。」とのこと。「いかないで!私は、私は…」想像するに、ベタに「あなたを 愛してた」とか「一緒に いたかった」とかそんなところでは。←婆さん、野暮は承知。パンジャモンに届いただろうか。
女性は失恋すると髪を切る慣習があるけど。マキのアシンメトリーな長さのボブヘアは、元々のパートナーデジモンを失って切ったのかと妄想を膨らませます。で、パンジャモンも失ってさらに切って、現在のショートボブになったのでは。
マキの背景の音楽はフリー音源から選曲したと、Xにてさとうやすの(佐藤恭野)氏が述べておられます。どうりで思い当たる往年のクラシック曲がないわけだ。若いのにジャズやポップスでなくクラシック音楽をセレクトしたマキ、実は育ちのいい元お嬢様なのかも。
●パンジャモン:レオモンが極寒の地で冷気の力を身に着けた獣人型の完全体。レアメタル・ミスリルから削り出された斧「雪花火」氷山を軽く粉砕する威力を持つ。必殺技は、冷気を込めた拳で放つ「氷獣拳」。
レオモンは途中で不遇な死を遂げるという死亡フラグがまた当てはまってしまいました。
レオモンつながりでフロンティアの時のように平田広明さんならと思ったが、CVは小山力也さん。劇団俳優座所属の声優・ナレーター・俳優。代表作はジョージ・クルーニーの吹き替え、コナンの毛利小五郎、うしおととらのとらなど多数。デジモンではアプモンのダンテモン、ゴスゲのフロゾモンで出られている。小山さん、野蛮で荒々しいとらと違って、知的で冷静な漢を演じておられて、心奪われました。
●フウマモン:優れた暗殺術であるフウマ流忍術を極めたサイボーグ型の完全体。アニメ初登場。両手に装着している手裏剣「燕(つばくろ)」は自由に軌道を操作でき、燕で相手の足にダメージを与えたのちに、背中の忍者刀「白鷺」と「黒鷺」での斬撃「舎利弗(しゃりほつ)」でとどめを刺す。また両ひざに下げた巻物でアンデッド型デジモンを口寄せする「黄泉戻(よみもどし)」も使う。
任務とあらば殺人もいとわない暗殺者デジモン。情報屋を凍結し、パンジャモンのパートナーとパンジャモンを殺したが、加害は15年に及びそれだけにとどまらないであろうエグい殺し屋。サポ主は不明、野良デジモンか。
會川氏がXにて、キャラ語尾「ゴザル」を付けていたのが、監督に速攻でダメ出しされたと明かしています。確かに、このキャラ語尾があると冷酷さが薄まってしまう。
CVは松風雅也さん。青ニプロ所属の声優・ラジオパーソナリティー・DJ・俳優・タレントと幅広く活躍。ゴスゲにレッパモンで出られている。
●火野:山田親子の回に登場していた情報屋。CVは菅沼久義さん。
●吉村:おばちゃん二人をどう料理したんでしょう。その後愛車を駆ってマキを救いに。ホント暇人なんだな。キョウとはマキより先に知り合ったようで、マキに紹介した。その時点で共存の夢を語っていたから、五行星がそういう夢を抱くに至る過去の掘り下げが待たれる。
●河原崎:15年前もマキに二人称は「お前」という腐れ縁。昔って結構イケメン笑。15年前はクリーナーという制度が整備され始めた草創期だったよう。
●ミハル:フードを被り椅子に座るGIFT仮面の正体。あっけなく明かされました。てゆうかもうわかってたよね;「デジモンに自由を、人々に幸福を」。13才にしてテロ組織の首謀者。どういう経緯なのか幼いながらにカリスマ性を持ち大人の部下を従えるミハル。GIFTは多数の一般人のサポタマを侵略しGIFTに協力させ、異様な雰囲気と数で火野やマキを追い詰めた。デジモンが「様」で、それのためなら人間は抹殺してよいという過激な思想。「人間とデジモンとの共存」とは立場が違うので、GDはミハルと戦うことになるのか。
「トモロウ、あなたはやっぱり、こっちにいるべきよ」「トモロウ、きっとここに来る。ね、メフィスモン」一方的にトモロウに入れ込んでおり怖い。いえ、高田伸治プロデューサーはアニメディア6月号で「互いに惹かれ合った」「出会った瞬間から親近感を抱いた」と評しています。え、そうなのかなあ?
●岸和田カンチ:「カンチ」と聞くと、私の世代は柴門ふみ先生の漫画を原作とするテレビドラマ「東京ラブストーリー」の優柔不断なモテ男・カンチを想起してしまう、本作とは関係ないのでしょうが苦笑。なのでなぜこう命名したのか知りたいところ。公式設定は「GIFTの幹部で、ミハルの忠実な側近。冷静沈着で物事に動じない」。
CVは置鮎龍太郎さん。青ニプロ所属の声優、劇団ヘロヘロQカムパニー所属の舞台俳優。代表作はスラダンの三井など多数。デジモンではフロとX-evolusionのロードナイトモン、クロウォのグレイドモン、アドコロのデビモン、ゴスゲのフェレスモン、エアドラモンと、デジモン役で出られている。大物声優の投入、今度は人間、レギュラーなキャラと思われる。
●サポ主:CVは橘内良平さん。サポ主は複数いたがクレジットはこれだけ。
●ヒョーガモン;氷雪型の成熟期。寒いエリアに住む青い体色で両肩に氷柱と額に一本角が生えたオーガモンの一種、アニメ初登場。無印のレオモン対オーガモンへのオマージュでしょうか。CVは大槻丈一郎さん。
●クリモン:フウマモンの幼年期。CVは松嶌杏実さん。松嶌氏はXにて「色々な役で出演」と述べておられるので、「サポ主」役なんかもされているのでは。
●イガモン→赤のマスク。コウガモン→紫のマスク。セリフはなくクレジットはなし。フウマモン敗戦の後どうなったかは不明。
●メフィスモン:次回以降に顔出しか。ミハルのパートナーデジモンなのか。巨大な雄山羊の姿の堕天使型の完全体デジモン。全ての生命を殲滅せんとしたアポカリモンの残留思念データから生まれた闇の存在である。やばいデジモン。これ、中ボス?
次回予告:次回のサブタイトルは「真夏の亡霊」。?モンに頭突きするゲッコーモン。?モンに水を吹き出すシャコモン。やられるプリスティモンとルドモン。ピンチのトモロウ。相手デジモンが不明で(わかる方はわかるようですが)何とも言えませんが、ホタルコとグラニットが参戦する見込み。ライトはあの時別れたままで出ないのか。
2026.5.30. 記
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