DIGIMON BEATBREAK 第35話「暴れる本能」感想
脚本:森地夏美 絵コンテ:石平信司(いしひらしんじ) 演出:嶋谷将 総作画監督:小島隆寛 作画監督:太田里香、成松義人(なりまつよしと)、臼井篤史(あつし)、秋月彩、久松沙紀、市橋雄一、渡辺浩二、志賀道憲(みちのり) 美術:林竜太 制作進行:桝本菊之介、宮田柊 <2026.6.14. 放映>
公式のあらすじは「ローズを見返すためにプリスティモンと特訓に励むレーナ。そんな中、GIFTによるワールドユニオン関連施設を狙った連続爆破事件が発生する。焦燥感から集中を欠き、ターゲットを逃したレーナは弱気になってしまう。」
石平氏はアニメ監督、アニメ演出家。活動時期は2002年~。Yes!プリキュア5や逃走中の絵コンテ、FAIRY TAILの監督などされている。偶然、先日放映の「黄泉のツガイ」11話の絵コンテにも名があったので、東映アニメ社外の実力派なんですね。嶋谷氏は東映アニメにてワンピの絵コンテなどをされている。「将」は何と読むのか調べたが不明。
前回、「何のため誰のために感想を書いているのか」、「視聴していてどこか他人事」、と書きました。そんな私ですが、今、あるアニメを夢中で見ています。原作を知らず、アニメ化も知らず途中から見始めました。「春夏秋冬代行者 春の舞」。OPからEDまで徹頭徹尾、魂を揺さぶられ、揺さぶられることを手放しで楽しんでいる自分がいる。感想を書くノルマも義務感もなく。溢れんばかりの生きることのまぶしさに胸がいっぱい。ああ、デジモン作品でそうなりたかった、…と少し泣きました。でも、だからこそ、ビートブレイクは最後まで見て、できるだけ感想を書きます。それが私のデジモンアニメへの愛の形だから。もちろん、ビートブレイクがスタッフ様、キャスト様、そしてファンの皆様のデジモン愛で作られ育まれていることは承知しています。
●トモロウ:レーナの守りに入る姿勢を叱咤して「逃げんじゃねえよ!お前らが暴れたいってんなら、俺たちがいくらでも支えてやる!ビビった時こそ前に進む!それが咲夜レーナなんだろ!」一番の新参者が先輩にこんな風に言えるほど仲は深まっていた。トモロウも、もはや確かにファミリーの一員なのだ。成長したよな。
●ゲッコーモン~モナークリザモン:完全体相手に最初から完全体で対応。爆破に強い体とは言え、小回りが利かないのはハンディであった。
●レーナ:「役立たずはファミリーに要らない」なんてキョウが言うわけないじゃん。集中力低下ばかりか被害妄想まで引き起こして重傷の焦燥状態。幼少期のトラウマを抱えた私も見る夢の95%が悪夢だから苦しみはわかる。親に見捨てられ、親戚にも引き取り手はなく、年少ながら自分の食いぶちは自分で稼いできた。強気な性格が災いしどのチームにもなじめなかった。そんな彼女たちを初めて受容してくれたのがキョウ。だからその居場所を失うのが恐怖で、貢献しないと居場所は奪われるという強迫観念みたいなものでGDに貢献してきた節がある。貢献できないと居られない、そんな場所ではないのに、幼少期のトラウマがそう思わせた。
「は?あたしらしいって何?あんたにあたしの何がわかんの?あたしらだって前に出て戦いたいわよ!思いっきり暴れて、プリスティモンを完全体に進化させてあげたいわよ!でも、できないんだから…できないなりに役に立とうとすることの何が間違ってんのよ!」必死で正当化するしかなくて。そうか、いい意味で暴れたいのか。キョウやトモロウが「暴れてこい」と胸を貸してくれて、やっと本来の自分を取り戻しての完全体進化。典型的な進化パターン。自由に飛んで加速して笑っちゃってる姿は笑いすぎじゃないかとも思うがスカッとする。おまけに、武器を預かったレーナが生身で爆弾を直接解除するのすごすぎた。挿入歌の開放的なムードがシーンにぴったり!
ネットでレーナの自室のぬいの中に27話でキョウが作ったクーガモンのぬいがあるとあったんですが、録画を停止しても見つかりませんでした。
●プリスティモン~ウルヴァモン:自身も負けず嫌いで、名誉挽回したいレーナの意気込みに同調していた。
●ベアキャットモン:大きな拳とローラースケートシューズが特徴的な獣人型の完全体。身体能力が非常に高く、完全体の中ではトップレベルの筋力とスピードを持ち、好戦的な性格。名の由来は別名「クマネコ」と呼ばれるジャコウネコ科の動物ビントロングの英名「ベアキャット」から来ている。ネットでビントロングの姿を確認しましたが、なるほど!二足歩行&スポーツ選手のような服装のスタイリッシュな外見と、獣のマスクをかぶったようなデザインが特徴。必殺技は、シューズのジェット推進に加え全身の筋力を極限まで使用した手刀突きの「ベネトレイトブロウ」、恐るべきスピードで繰り出される「マーダライズラッシュ」、シューズで加速したのちに大ジャンプし空中でスピンし威力を高めた「ベアダウンスピニングキック」。今までにない褐色の肌と俊敏なムチムチ肉体美は意外と新鮮で魅力的。進化してもやはりレーナのお姉さん的なのは変わらないのがいい。ローラースケートってのは、昔に芸能界ではやったちょっと古いアイテムな気がしますが;;
「ベアキャットモン、マジでかっこよかった!」「ふふ、当然よ。あたしはレーナの友達で、相棒で、大好きなファミリーだもの」。絆の再確認。サポ主にとって、バグなんかではないしあがめる対象でもない。これがビーブレが描くパートナーシップの理想形。この組が正々堂々と勝利した貴重な体験。
●マコト組:事件を分析し有効な手立てをいくつも示してくれた。狭い空間で、スカージキロプモンになるよりナイトキロプモンでよかったのでは。
●キョウ組:「二人はそのままでいいんだ。足りない部分は、補い合うのがファミリーだ。だから、好きなだけ暴れて、に血を切り開いてくれ。二人はきっと、それが合ってる」とレーナ達を全肯定し受容した。たぶんキョウにも同じようにとがっていた時期があったから分かるんだ。そんなハグに、特別な感情をレーナが抱いてもおかしくはない、罪作りな行為;その照れ隠しにレーナは「ファミリー」という語彙を使いたがるのかもね。
●辻峰サナ:ボマーモンのサポ主。クソみたいなこの世が終わっていいとする破滅志向の厄介な奴。そのためには自滅もいとわない。そういう意味で、爆破そのものに価値を見出し被害に無関心なボマーモンとは絶妙のコンビ。CVは井澤詩織さん、ボイスキッド所属で独特の声質で出演作多数。双子の姉と共にイラストも得意で、プライベートでコミケにも行くというオタクというから、親近感。アプモンにミエーヌモン・ワルダモンで出られている。
●ボマーモン:突然変異型の完全体。アニメでは初登場。爆発をこよなく愛する自称爆発系アーティストという大迷惑者。自身が生んだ爆弾がいかに美しく爆発するかのみが行動原理であり、被害への感情は皆無。左手の指を鳴らすことで自立型爆弾「BB」を生成できる。BBはボマーモンの指示を受け対象物に取り付き起爆する。BBの爆発威力はボマーモンの感情が高まるほど威力を増す。必殺技は、複数のBBで連鎖爆破する「コンボブラスト」、単体のBBで時間はかかるが極限の爆発力を持つ「リミットエクスプロージョン」。幼年期はクリモン。
ウルヴァモンの「遅さ」を嘲笑していたが、皮肉にもベアキャットモンの速さに打ち砕かれた。
CVは小林ゆうさん、ホリーピーク所属の声優、歌手、元モデル。井澤さんと言い、ゲストキャラとして手厚いキャスティング。ゴスゲで月夜野瑠璃で出られているから、天ノ河宙の田村さんと、前作のヒーローとヒロインが揃った格好。クロウォの田村まことでも出られている。
●ミハル:ボマーモンたちを悼むが、捨て駒にしたのが真相なので、本気で悲しんでいるのかは疑問。ホント何なのこの子。その裏で王会長の暗殺を計画し、過激な思想は止まるところを知らない。GDに完全体4体が揃い、GIFTも大きく動いて、さあ二者はどうなるか。それにしても「カンチ」という命名が気になりすぎる…古い世代ですみません;
●王会長:デジモンをバグとして排除する思想はGIFTの敵。ついに直接GIFTに狙われて。でもあれで死んだかははてなだ。五行星が一人欠けたままで、その野望の行く末は?
●運転手:CVは橘内良平さん。
次回予告:次回のサブタイトルは「歪んだコード」。ミハルとトモロウ、モナークリザモンが向き合う模様。
2026.6.16. 記
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