DIGIMON BEATBREAK 第39話感想

DIGIMON BEATBREAK 第39話「きれいごと」感想

脚本:會川昇 絵コンテ:角銅博之 演出:高戸谷一歩 総作画監督:諸葛子敬、楢崎朝子 作画監督:吉田雄一、洪範○、諸葛子敬、Lee Seok-Yoon 作画監督補佐:仲條久美 美術:神綾香、小野寺由惟 制作進行:鈴木百合 演出助手:Thiago Aaron Centurion Franco  <2026.7.19. 放映>

公式のあらすじは「賞金首沢城キョウを狙って、グローイングドーンを急襲するメトとカノン。一方、ニリンソウに現れた黒潮ソウジは自らの渇きを止めるため、キョウの大事なものを壊すと脅し、昔のお前に戻れと要求する……。」 今回サブタイを付けたのは會川氏ではないそう。真相を告白しトモロウたちと共に戦うという「きれいごと」ではファミリーをソウジから守れない、というキョウの危機感がサブタイの意味であろう。正直こういうの小難しくて…;;落ちこぼれた者のひとり言です。

●ソウジ:ソウジは渇きと称して、実は何を求めて生き続けているのかが、私は何より気になった。生きたいのか死にたいのか、せめぎ合い。長期間、絶え間ない壮絶な渇きに苦しんでも、死にたいとは思わないのか。「殺してくれ」と、自身の生命への執着という矛盾。

一般化している耳ピアスはともかく。唇ピアスの心理的意味を調べたら「①自己表現。他の人とは違う自分をアピールしたい強い願望から選ばれることが多い。唇は顔の中心に位置し人目を引きやすいので自分の存在感を強調できる。②性的魅力の向上。特に下唇は、恋愛対象としての魅力を高めたいという心理。③コミュニケーションの強化。唇は話すことや食べることにかかわる部分で、ここに開けることで、よりオープンに人とコミュニケーションを取りたい願望の表れ」だという。俺を見てほしい、わかってほしい、そんなことをソウジは願ったのか。逆効果に思えるが。スタッフの意図はどうか知らないが、リスカ経験のある私は、耳以外のピアスは一種の自傷行為と考える。傷をつけ痛みを感じ死を意識することでしか、希死念慮を認め生きる意味を確認できない心境。自身の生まれ持った存在を肯定するための非常手段。だからソウジも唇ピアスをしたのか。ぞわぞわがないと、感情、生きる実感を持てないソウジの渇き。あのぞわぞわ意外では代替できないのか、キョウへの異様な強い執着。

ソウジはどういう成育歴なのか。なぜデジモンのサポ主となったのか。どう五行星に上り詰めたのか。キョウとの関係性は。おそらくはキョウの大切なミノルとカリナを殺した、それでキョウは復讐としてソウジを殺した(はずだった)のであろう。自身が殺される時の極限の刺激「ぞわぞわ」にしか生きる意味、実感を見い出せない不幸な魂。かと言って自殺に行為は及ばず、いとも簡単に他殺に走る。ぞわぞわが欲しいドMにして、他者を傷つけて、快感を得るというより不快を感じないドSという変態野郎。う~ん、これ日曜朝ですよね;深夜枠にしたらいいのにと、ずっと思っています。それだけ狂気的でキャラが立ってるってことではある。

●マリンデビモン:幼年期ピチモンに退化させられたものの、ソウジの苦悶とともに一気に(シルエットでプカモン、ガニモン、ゲソモンを経て)完全体に戻った。CVは増谷康紀さん、せっかくの大物の再登場なのに、うめき声だけって…汗。で、アノマロカリモンとピラニモンの声にはクレジットがありません。どなたかが兼役か。

●キョウ:五行星時代のジャケットを、処分せずニリンソウのロッカー(部屋には望遠鏡、宇宙儀など天文台関連の備品が描かれている)に保管していたのには驚いた。思い残したことがあったのか。それを再びまとう、いわゆる形から入るタイプ?着ることで心構えが変わる?ジャケットと靴に白を選んだのは、血や土で汚されない自信の表れか。殺人(未遂)を起こした過去の黒歴史におののく。自ら創設した疑似家族を自嘲して「ファミリー。そんなごっこ遊びはもう終わりだ」と決別宣言。これはイタい。大切なものを手放すことでしか守れない不器用な青年。トモロウたちが強くなったとは言え所詮みな未成年、キョウには保護対象であり、共闘する仲間というより巻き込みたくなかった。五行星時代の非情を取り戻して再び殺人を犯すしか、ソウジを止める手段はないのか?

●ムラサメモン:ソウジの完全体3体に、初めて敗北した。デリートされなかったのは、機を改めてでも勝負したいから。GDを幼年期に追い込んだ。無印の、ヤマトに従い太一らに離反したガブモンの決意を思い起こさせる。

●トモロウ:「俺はキョウを信じる」と力強く。ファミリーの絆は固く育っていた。まあ、キョウの心変わりを納得しろと言うほうがムリ。

●ミノルとカリナ:亡くなったことが示された。ミサンガは2人と願いを交わしていた模様。何色をどこに巻くかで意味合いは違ってくると言うが、そこまでこだわった設定ではなさそうで、絵的に映えることを優先して設定にしたのではと推測する。ミサンガの黄色は、金運をはじめ全体運を向上させたい人向きだという。本作では金運ではなさそうなので、キョウの服と反対色で肌の色に近いことから黄色が選ばれたのでは。利き手と反対の手首に巻くのは「勉強」の意味があるらしいが、これも本作では違うと思う。あの6個の墓石、2組はミノル、カリナとそのパートナーデジモンだとして、3人目と3体目は誰??

●カイト:久々の登場に、華があった。さすが五行星!そうこなくっちゃ。GDをかばうつもりはないが、暴走するブリリアントゾーンを止めた形。ゲンジョウへの不信感からか、キョウの賞金首には今のところ懐疑的。どうでもいいんですがあの黒のインナー、お腹が冷えないか心配です(ホノカもね)。カイトとソウジにクレイ、キョウさんてばモテモテ。

●ホノカ:王に敬語を使う常識はある。この五行星から見てもキョウがローズを、という展開には懐疑的。王の前でもカイトへの傾倒を隠さない、正直な娘。

●ゲンジョウ:白いコアの回収に心当たりがありそう。やはり岸和田と通じており「王会長を裏切る」、というネットの噂は当たっているのか。

●クレイ:奥の奥に収監されてなお、余裕で存大な態度。ソウジとキョウとの過去について何を語るのか期待。素直に話してくれるかははてなではあるが。本当にどうでもいいことなんですが、個室に両手を拘束って、トイレはいちいちどうしてるのかな。

●王会長:ローズがコールドハートされた経緯も、白のコアの行方も知らないのは、ゲンジョウが知らせていない?ドンなのにあまりに詰めが甘い。

●キノコ団の皆さん:キョウを手当てし、ソウジのことをトモロウたちに知らせた功績は大きい。かつての子悪党が、今やすっかり心強い味方に。「やり直し」のうれしい成功例。

●岸和田:アジトに赴き、キョウの決別宣言を視認する慎重ぶり。白いコアをソウジに託してパワーアップさせて、そしたらソウジをミハルのように捨てそう。そうも暗躍して、いったい何が狙いなのかいまだ不明。

●河原崎:国民保護省とWUは、一枚岩ではない模様。WUがソウジの登録が抹消したのを河原崎は知らなかった。GDにソウジの件を依頼しソウジの情報をクレイに話させるという英断。

●吉村、マキ:未成年を導くべき数少ない大人勢。ぜひGDを支えてやってほしい。

次回予告:次回のサブタイトルは「消せない夜」。銃を撃ちまくる黒服、弾をよけて走るキョウ、頬に傷を負っても止まらない。突っ込んでくる昆虫デジモン、立ち向かうムラサメモン。宮元氏「キョウにとって、とても大事なお話。」

2026.7.25. 記

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