デジモンアドベンチャー02第1話「勇気を受け継ぐ者」感想
脚本:前川淳 演出:角銅博之 作画監督:八島善孝(原画も八島さんお一人) 美術:飯島由樹子
2002年、あれから3年。太一はお台場中学2年、ヤマトはバンドのヴォーカル、空はテニス部、光子郎はお台場中学に進学、ミミはアメリカでド派手なファッション、丈は慶早高を目指す受験生、ヒカリはお台場小学校の5年生になっている。無印の子どもたちが成長した姿が頼もしく、また、新しい選ばれし子どもとの新たな冒険がそこには待っていた、再び冒険できる!無印の前の選ばれし子どもは、かなり昔のことだったようだが、3年後という短さは、デジタル機器がそれだけ短期間に普及したためと思われる。
デジタルワールドでは、謎の少年が、デジモンたちに黒い輪をばらまき操っている。
タイトルコールは大輔、シルエットは大輔とブイモン、背景は勇気の紋章を象徴する赤。
●御台場中学校:品川区立台場小・中学校という校名の学校が存在するが、レインボーブリッジを渡ったいわゆる台場地区にあるのは、港区立港陽中学校。1996年に開校し、生徒数約90名の小規模校である。2010年より港陽小学校と共に小中一貫校「港区立お台場学園」を形成している。にじのはし幼稚園も併設されている。なんかややこしいですね。でも調べた甲斐があった。
●タケル:「あれから3年」という部分のナレはタケルが担当、最終話への布石。無印では三軒茶屋だし、転居先がお台場とは(高石奈津子と石田裕明とに何かあったのか気になる。復縁前提?)シングルマザーなのに相変わらずいい物件に住んでるな。キッチンの他にドアが6つくらいある。奈津子はバリバリ仕事している模様。登校するタケルは、同じマンションに住む6年の井ノ上京と3年の火田伊織とエレベーターで出会い、投稿初日なのに親しみを持って自分から自己紹介する余裕。あの最年少だったかわいいタケルがすっかりお兄さんに。学校に着いたタケルは、一瞬太一と見まごうような(タケルの中にリーダーとして強烈に刻まれていたのだろう)、ゴーグルをつけた少年に会う。サッカー少年、5年の本宮大輔だ。流れる曲は、大輔のテーマ「Adventure
Heart」だ。クラスで浜崎先生(遠近孝一さん)に紹介される。名前は「尊」だ(じゃあヤマトの表記は大和か?)。
●ヒカリ:タケルとは旧知の仲。それが大輔の片思いを揺さぶる事態になろうとは、笑。自分タケヒカ推しなので、3年後も仲良くてうれしい。ブラコンも健在のよう、笑。ゲートをくぐるとき髪がなびくのが印象的。テイルモンのホーリーリングがないのにすぐさま気づく、さすが。弱いとか傷ついたデジモンへのシンパシーが強いヒカリ「人間がデジモン狩りだなんて、デジモンの王だなんてバカみたい!」と珍しく激怒する。操りが解けたモノクロモンをいたわるやさしさ。
●大輔:付けているゴーグルはがっしりして頑丈そう。テイマーズのタカトのゴーグルがソフトな印象だし、ゴーグルは付けているキャラを象徴するアイテムだろう。太一とは顔見知り、同じサッカークラブに参加という設定が自然。大げさに言うとなるべくしてなった選ばれし子ども。それで大輔はデジタルワールドやデジモンというワードを知っていた。太一、どこまでかつての冒険を明らかにしていたのだろう?デジタルワールドに着いた大輔は、服が変わっている(思いが形になったためだとされる)。ヌメモンに囲まれ腰を抜かしタケヒカに笑われるのが可笑しくて大輔らしい。例の不思議な物を、大輔は軽々と持ち上げてしまう。持ち上げた下から光が出て、ブイモン(小竜型の成長期)が現われ、ずっと待っていたとはしゃぐ。ブイモンによると、不思議な物は「勇気のデジメンタル」、それを動かせる者を待っていたと。特定の者を待っていたというのは無印と同じで、運命的な絆を感じる。
●テイルモン:相変わらず姉御肌で、デジモンカイザーの情報を教えてくれる。カイザーの持つデジヴァイスの形状まで知っており(なぜ知ることができたのだろう)、フレイドラモンへ黒い輪を壊すよう指示するなど、頼りになる。その黒いデジヴァイスのせいで仲間が通常進化をできずにいるとも。ホーリーリングを失いパワーが半減してしまったと。さすがの姐さんも対抗に苦戦している。
●フレイドラモン:ブイモンが「勇気のデジメンタル」で「アーマー進化」した。スリムで俊敏で、炎の色と青色の対比が美しい。ブイモンが大輔に「早く勇気を出してくれ、デジメンタルアップって言ってくれ、そうすれば進化できるんだ」と言う。なんというか…唐突な無理難題では…;しかしヒカリのピンチにやっと、大輔は壊れたゴーグルを捨て、勇気を出してデジメンタルアップと叫ぶ。進化を発動するための呪文のようなもの?!進化バンクは無印よりさらに豪華。「燃え上がる勇気、フレイドラモン!」。モノクロモンの黒い輪を破壊する。するとなぜか大輔のもとに、太一のと同じ小型の通信機が現れる。
●京:光子郎のパソコン部の後輩というこれも自然な設定。少し落ち着きがなく好奇心旺盛な子。突然デジヴァイスが手元に届くのはちょっと唐突ではないか。伊織もそう。選ばれし理由やプロセスはのちに明らかになるのか。太一のメールを見て、学年が違うのにきょうだいと思われる同じ姓のヒカリに思い当たるのは、さすが小さな規模の小学校。
●伊織:初対面の年上とはいえ、タケルに敬語であいさつ。また、予定が変わったことをわざわざ電話。最年少ながら礼儀正しい。私服が紫にグレーという落ち着いたコーディネート。おやつの定番はおはぎのよう。伊織、全体的に渋い印象。
●太一:成長した姿に感激。選ばれし子どもならデジタルワールドへ行けるようで、アグモンを助けにDWへ一人駆けつけた(この時点で、02は選ばれし子どもがデジタルワールドに日常的に行き来できるという世界観が示される)。しかし、太一が来たのにアグモンは進化できない。光子郎に送ったメールが
「みんなきてくれ
デジタルワールドが
ピンチなんだ!」
「メール受け取りました。
すぐにゲートをさがして、
そちらに行きます。
こちらは今、ぼくと
タケル君、ヒカリさんがいます。」
プチ太光エピソード、
太一は勇気の紋章が刻まれた不思議な物を見つける。ずっとここにあったらしい。太一が物を持ち上げようとすると、それは輝いて3つの光の玉になり、洞窟から飛んでいった。かつての一行のリーダーたる太一がこれを発見したのは偶然でなく運命だろう。、後継者に引き継ぐ役割があったからだろう。大輔のデジヴァイスがあの3つの光の一つだと直感し、大輔が新しい選ばれし子どもではと推測する。新しいデジヴァイスと、デジメンタルなるものの出願!こんなに近くにいたなんて驚き。デジモンカイザーを倒しうるアーマー進化、デジタルワールドに再び平和を!太一は、新しい選ばれし子ども・大輔に、ゴーグルを譲る。それは勇気という特性とリーダーの座を譲ることでもあった。懐の深い太一に比べるとちょっと頼りない気もするが、まっすぐな熱いリーダーの誕生だ!
●光子郎:お台場中に入学した1年生。まあ、立派になって。デジタルゲートからのDW行きを京に追及され何とかごまかそうと必死。
●謎の少年:その名はデジモンカイザー。カイザーとはドイツ語で皇帝の意味。大輔らと同じ形の、黒いデジヴァイスを持っており、その力でデジタルワールドのデジモンたちをゲーム感覚で洗脳し支配するという邪悪な人物。要塞なのだろうか、座してDW各地をモニタリング。言動は極めて高圧的で冷酷。「アーマー進化」なるものは初耳のご様子。選ばれし子どもに対し「本気で遊べそうだ」とこれもゲーム感覚。夜は現れないという(就寝している、つまりは年少の子どもと推測されるから、なぜそんなことをするのか今からもう胸が痛む)。
●ワームモン:「賢ちゃん…」(高橋直純さん。しばらくこのせりふばかりで、ちょっと悩んだという。お気持ちわかります)。つまりカイザーは、パートナーデジモンのいる子ども。
●丈:私立校の中3、ロン毛になってる!どういう心境の変化かとても知りたい!
●「今、新たな冒険が始まろうとしている」そう、もう一度私たち視聴者を冒険へいざなって!
次回予告:今度は京と伊織も連れてのDW。愛情と知識が受け継がれて、新たなるアーマー進化が!シメのフレーズは「今、冒険のゲートが開かれる」。
2025.8.8. 記
戻る