DIGIMON BEATBREAK 第1話感想

DIGIMON BEATBREAK 第1話「感情の鼓動」感想

脚本:山口亮太 演出:宮元宏彰 作画監督:浅沼昭弘・仲條久美・小松こずえ・市川吉幸・近藤瑠衣・金久保典江 総作画監督:小島隆寛 美術:神綾香

時は2050年の近未来(5月17日)。人間の思考や感情から生まれるをエネルギー「e-パルス」。それをエネルギー源としたAIサポートデバイス「サポタマ」を所持し活用するのが前提となっている社会。「理想の自分」を実現させるというその明るい面とは裏腹に、現れた恐るべきモンスター…「e-パルス」を食って進化する生命体・デジモンがいる世界。天馬トモロウが、サポタマから突如現れたゲッコーモンとの出会いをきっかけに非日常が始まる。クリーナーの集団「グローイングドーン」なる裏稼業に巻き込まれるトモロウ。この世界での人間とデジモンとの関係とその未来とは?

難しい内容はてんでダメな私だが、周到に作り込まれた世界観には圧倒されました、初期4作の根強いファンな私ではあるが、期待です。
e-パルスって、自分の思考や感情から生まれるってことは、強い想いが状況を変える・進化につながるみたいな点は旧作を踏襲しているのがうれしいところ。私全然スマホとかLINE音痴で、職場でもプライベートでも苦労してるんですが、サポタマとはスマホの未来形みたいなものだろうか。普及して便利な人には便利でも、音痴な者は疎外感を持ってしまうので、サポタマのある社会に何とかついていかねば。玩具も出るんでしょうね。「理想の自分」を機械が実現をサポートするなんて、なんだか怖い。もっと手に汗かいて体験して届くものだと思うし。トモロウがサポタマを放り投げたり罵倒するけど、うざいながらも持ち続け、手放しはしないんですね。そこが不思議。
で、たくさん勉強し働いた人だけ暮らせるらしいのが「シャングリラエッグ」。シャングリラとは、英国の作家ジェームス・ヒルトンの小説「失われた地平線」に登場する理想郷。そんなセレブの一方で、トモロウは「新光ヶ浜高等学校」(ちょっとだけ御台場小・中学校と光ヶ丘を思い出す校名)に通う生徒で、荒れ果てたエリアに住んでいるよう。格差社会ですな。荒れ方が半端ない。天馬家のアパート(もしくは低家賃の団地?)も、トモロウの自室の窓ガラスがひび割れてテープで応急処置しており荒れている。ベッドではなく布団敷きで、きちんとたたまれており、床は何と今どきフローリングでなく貧乏臭い古い畳敷き。ゲッコーモンのせいで窓ガラスがさらに傷ついて。ハイエモンに襲われた場所もボロボロのシャッター商店街等、やはり荒れ果てている。何でも、すでに聖地を確定したファンがいるらしい笑

メインキャラのキャラ設定は細かい。旧作であえて作らなかった、誕生日・血液型・身長・好き嫌いまで設定されてるのが新しい。第1話でそのキャラ性が存分に描かれており、特徴がわかりやすい。
冒頭は早速のデジモンバトルでぐいぐい引き込まれる。主人公はいないのに。次はヒトミの描写からサポタマ社会の描写へと。主人公は重役出勤、笑。雑踏の流れと逆を行くのがトモロウらしい。

当初の発表で「ゴールデンドーン」(黄金の夜明け団。イギリスで創設された隠避結社)だったのが「グローイングドーン」にぎりぎりで変わったのは、どんな大人の事情でしょうかね。自分は下世話な人間なので、とても気になる笑。ゴールデンドーンじゃ何やらけしからん、とか?訂正作業が大変だったのでは。

進化の時、挿入歌も進化バンクもありませんでした、大きな違い。角銅博之氏も中鶴勝祥氏もかかわっていない。新作だからそれはそれとして受け止めている。ただ渡辺けんじ氏は参加しています。旧作は「選ばれし子どもによる世界救済譚」が主だったが、今作では大人を含め誰しもがサポ主になり得るのと、トモロウがおそらくは兄を復活させるために冒険に身を投じるのが違う。シリーズディレクターの宮元氏はアニメディア11月号にて「『デジモン』は冒険ものであると同時に、主人公とデジモンの関係性や、絆の深まりに重きを置いている作品だと捉えていて、そういう本質的な部分は、しっかり受け継いで描いていきたい」と。このさじ加減で、旧作ファンの私がどう受け止めるかが違ってくる。トモロウは、トカゲ呼ばわりし第1話ではまだろくなパートナーシップは築けていない。
細かいことだが、前半のアイキャッチは無く、後半だけ。グローイングドーンのシルエット、そしてトモロウの横顔とスティック。


●天馬トモロウ:名前はタ行で、ゴーグルではなく眼鏡をかけた15才の非熱血主人公ときた。丈先輩とかどれみのはづきちゃんとか、眼鏡キャラ萌えする自分ですが、トモロウは萌えとは違う感じ。無印で、知識の光子郎をあえて眼鏡キャラにしなかったと聞くし、眼鏡キャラ(しかもアラレちゃんや井ノ上京のようなコミカルなまんまる眼鏡)にしたのには何か理由があると思うので(賛否で話し合いを重ねたそう)、それが明かされる日を待っています。前髪にメッシュ入れてるのも、口元にほくろという細かい描写も、主人公としては異例な感じ。ファッションはシンプルで好感、サンダル履きなのがクロックス愛用者として親近感。高校の制服はめちゃ着崩している。パーカーにブレザーは前明け、耳飾り。

トモロウ=tomorrowというわけで兄はアスカだし、アスカの友人はキョウ。命名の理由も今後明かされるのでしょうか。私にとって最初のトモロウは、漫画「ふたつのスピカ」の主人公・宇宙飛行士を目指す少女アスミの父親、友朗です。母は今日子。天馬トモロウは漢字ではどう書くのでしょうね。友郎?知郎?友朗?ふたつのスピカとの符号は偶然でしょうね。

兄貴への思慕は強く、ドラムスティックも兄の影響。ビートを刻む小道具として最高です。箸で叩くシーンは実際に箸を使ったり、幼少期のドラム叩きシーンはわざとヘタクソっぽくしたというから、音響へのこだわりも熱いですね。自室の壁にレコード盤を飾っている音楽好き。私もラテンフュージョンバンドの打楽器を担当していたことがあるので、グルーヴに乗せて叩くビートの快感や難しさはすごくわかる気がします。お前だけの心のビートを刻め、というアスカの言葉も。自分が心からノッてないとグルーブは生まれない。ところで「それじゃエモくない」とアスカは言ってますが「エモい」って語彙はこの時代に生き残っていたのは驚きです。じゃあ「推し」や「映え」も生き残ってるかな?
どんなトラウマがあるのか、斜に構えてしまうという。特異体質や両親の不在もその一因と思われる。その鬱屈したエネルギーが、ゲッコーモンとして発散され生まれたのか。ヒトミの凍結は自分のせいではという罪悪感。しかしゲッコーモンは、ヒトミのこともトモロウの名も知っていた。自分の心から生まれた存在だからか。アニメディア11月号で宮元氏は「人間の感情が大きく動くと、「バグ」が起きる。このバグによってAIが感情を持った結果、誕生するのがデジモンです。なので、持ち主の資質を受け継いだ、合わせ鏡的なパートナーデジモンになるのが、本作の大きな特徴です」好きなことを自由にやりたいが事情でできないトモロウ。「彼は本質的にはゲッコーモンのような自由さを求めているんです」と。今後もパートナーシップの描き方に注目。

CVは入野自由(いりのみゆ)さん。子役からのキャリアで、「千と千尋の神隠し」のハクが有名。いろいろと感じやすく抱え込んでいるトモロウは適任。デジのゲームでの出演歴はあるようですが、私はゲームしないので詳細は不明。今更ですが、キラキラネームの走りなのか、変わった読み方ですね。

一点だけ不満を言うと、「ブッコロリー」(笑)がお皿に残されるのでなくゴミ容器に捨てられていた描写。食物の廃棄は重い罪だ。これもどうでもいいことなのかもしれないが、私は許せなかった。せめてお皿に残していれば、兄貴がしかたなくでも食べられたから。ヒトミはデラ盛トッピングを無理にでも食べたのだし。調理する主婦(夫)をナメんなよ。

●ゲッコーモン:トモロウにトカゲと呼ばれてました。トカゲの一種であるヤモリの学名がGekkoなのでそこからの命名と(いや一目でカメレオンかと思ってた。カメレオンもトカゲの一種ではある)、額の三日月・「月光」のダブルミーニングだろうか。芸人・アンガールズとは別の意味で笑、キモかわいいデジモン。うるうるの瞳と、手足が短いのと対照的な舌の長さ・伸縮性と、俊敏な動きが印象的。サポタマから幼年期(幼年期Ⅰケコモン、幼年期Ⅱケッコモン)のシルエットを経て成長期で現れた。一人称は「俺っち」。ヤモリは家に出ると幸運や家を守る存在としての象徴という見解があるそうで、天馬家に何か良いことを起こしてくれるといいな。「腹ペコで力が出ないんだってな」。「俺っちを信じろ!トモロウ!」そして、パワーアップ!キャラ語尾含め、藩めぐみさんの元気でかわいいお声がいい。「正義の味方にならないように」との演技指導があったそう。つまりは今作は単純な勧善懲悪の物語ではないということか、いいねえ。藩さんはクロウォの洲崎アイル、アドコロのタケルも演じておられる。

●天馬アスカ:CVは中井和哉さん。ナレーションも兼役だから、02の時のような種明かしがあるのか?!トモロウの親代わりとして心身を張っておりそれがかえってトモロウに疎外感と苛立ちを与えてしまう。デジモンという存在について詳しいと思われるのと、トモロウの特異体質についても何か知っているのに、打ち明けてはくれない。歯がゆいトモロウ、もう15才、オトナだ。ハイエモンに襲われコールドハート、凍結状態になってしまい、その生死は不明。死んだのか再登場するのか、後者だとしたらどのように、まさか敵として?とか本当に期待です。
自分はシングルマザーで息子が一人、親戚付き合いはない。自分が死んだら息子が、息子が死んだら自分が、一人ぼっち。だからトモロウのアスカへの涙と叫びが、第1話の中で一番刺さった。肉親がいない孤独と絶望は私にとってごく身近。どうにかいい形で再会してほしい。「頼むよ、兄さん、俺を一人ぼっちにしないでくれよ!」「お前は一人じゃない」「…」「お前の鼓動が世界を揺さぶるんだ。信じろ、お前の、ビートを!」。「世界を揺さぶる」って、やはり世界救済譚なのか?命懸けで助けてくれた兄への想いの高ぶりが、ゲッコーモンを呼んだ。

●天馬家:両親と二人の息子。父は普通の白いセーター姿の頬のこけたご仁。母は意志の強そうな太い眉、若かったのでしょうへそ出しTシャツに活発なパンツスタイル、眼鏡。写真のトモロウはまだ眼鏡をかけていないから、年は小学校低学年くらいか。その後中学あたりで視力不良で眼鏡をかけ始めたのか。どうにも眼鏡が気になってしまいすいませんハイ。皆笑顔で、幸福な家族だったと思われますが、1話で写真しか出てこないから、両親不在のいきさつも今後語られるでしょう。今は二人暮らしで、兄は仕事が夜勤?残業?があるのに夕食を用意しているし、皿洗いは残っているもののリビングも居室もそれなりに片付いており、兄弟のしつけの良さ・家事能力が伺える。

●咲夜レーナ:どうしてもテイマーズのサクヤモンを思い出す名前だがキャラは全然違う。「最前線で敵を引き付けるのが役目」との前情報通りの、ずいぶんと大胆で元気な鉄砲玉娘、16才。ということは高校生?中卒でなんちゃら?若いのに強気で頼もしいが、劣勢になりマコトに丸投げはちょっとね。プランBってどんなの?性格も服装も良い意味でオンナオンナしてなくて、かっこいい。CVは黒沢ともよさん。この方も子役からのキャリアがあり、「響け!ユーフォニアム」の黄前久美子が有名。全然違う演技でびっくり。

●プリスティモン:成長期から早速成熟期に進化を見せてくれました。名の由来は、調べたがわからなかった{アライグマでもレッサーパンダでもない)。ウルヴァモンは、クズリというイタチ科の獰猛な小動物「ウルヴァリン」が由来と思われる。レーナのTシャツと同じく星印が付いてます。CVはtri.・ラスエボの光子郎、ゴスゲの天ノ河宙など少年役で大人気の田村睦心(むつみ)さん。

●久遠寺マコト:中性的な服装・髪型・仕草・名前から、もしや女児か??とソワソワしてましたが笑、男児でした。分析や作戦立案をになうところが光子郎を想起させます。名家風の苗字と優雅な佇まいが、育ちの良さを感じさせます。それがなぜクリーナーなどという裏稼業をしているのか気になる。その佇まいったら現時点で私が一番推しているキャラかも。CVは関根有咲(ありさ)さん。少年役も少女役もこなす実力派という。ゴスゲの宇田川アオイ役の方。私ずっとキュアスカイの関根明良さんと混同してました、違うわけだ。

●キロプモン:コウモリの分類名である翼手目・Chiropteraからの命名と思われる。パラライズエコーという技を放つと、峰崎の耳に届く。解剖学的に正確な内耳の構造の描写(三半規管と蝸牛)が生々しくエグい!これは一本やられた!シナプスの描写と言い、医学的な凝り性のスタッフがおられるのでしょうか。CVは久野美咲さん。高温で鼻にかかった甘い声質から、幼女役に定評があるという。

●沢城キョウ:前作・ゴスゲに出ておられた沢城みゆきさんとなぜか同じ苗字。何か意味ありますか?22才という設定、大卒ほやほやか別の進路を通ってきたか不明だが、リーダーを務め、メンバーをファミリーと呼ぶリーダーシップと包容力のある大物。天才で最強という設定だから、普通に大卒ではなさそうかな。妻帯でも子持ちでもないのに「家族」って、大人びてるというか年寄臭いというか、ポリシーを感じはします。
温厚そうで、コンビニに寄り道というマイペースぶりが可笑しい。けどバトルとなればプロも逃げたくなる強者で、敵には容赦のなさを見せる。そのギャップがいいね。しかも料理好き、こんな人とファミリーって、加入したいかも。CVは阿座上(あざかみ)洋平さん。ガンダムの「水星の魔女」のグエルが有名。声がただ渋いのでなく年相応に若いのがいい。
ただ、02丈先輩以外のこの長さのロン毛男性はアニメも実写も生理的に苦手です。ロッチの中〇さんとか…。ええ、どうでもいいことですね。

●ムラサメモン:村雨とは、強く降ってすぐ止む雨。敵とあらばすぐに仕留める強者ということか。ワスプモンをあっけなく退治。見るからに大きく武闘派の完全体。普段はクーガモンに退化して寝てばかりというから、ワンピのゾロを思い出してしまった。CVは濱野大輝(だいき)さん。

●峰崎ミツオ:「国民保護省」行きを異様に恐れていた。ということは、少なくとも一度は中に入れられた常習者か。ファンビーモンの「サポ主」。性格は悪辣で、分が悪くなると罪を自身のデジモンになすり付けようとする卑怯な小物。CVは近藤孝行さん。個人的にはテニプリの大石秀一郎が印象的。

●ファンビーモン:成熟期ワスプモンに進化してレーナに一撃、ウルヴァモンがとっさに身を挺してかばうのは泣けます。退治されたら幼年期に退化していた。幼年期かわいいので調べたけど名前はわかりませんでした。CVは川口桜さん。デジモンデビューはアドコロの脇役という青二プロの若手。

●篠宮ヒトミ:主人公より先に登場したし描写も多いから準メインキャラかと思ったら、凍結の知らせでそれっきり。復活したら元気な姿がまた登場するのかな。CVは津田美波さん、青ニプロの若手。ちなみにトモロウはほぼ初見であろうこの同期に臆することなく自然に接していました。鬱屈はしていても同年代女子への免疫は別に低くはないのね。サポートセンターへ行けと親切に言うなど思ってたより饒舌ですらあった。

●ハイエモンスカー:ハイエナが命名の由来と思われる成長期。スカーは傷跡のことで、右目の傷跡を指すのだろう。群れて狩りをする習性を持ち、狡猾な頭脳と優れたスタミナを持ち執拗に獲物を追い詰める。デジモンはe-パルスが尽きると自然消滅してしまう。なのでサポ主が必要だが、何かの理由で野良化したこのような個体たちは、人間やほかのデジモンを襲ってエネルギーを得ている。人が襲われエネルギーを食い尽くされるとコールドハート化してしまう。CVはゴスゲでも何役か出られた松山鷹志さん。青ニプロ所属。

●ハイエモンピアス:左耳にピアスを付けている、スカーの実弟もしくは弟分。CVはクロウォでお世話になった岸尾だいすけさん。今作でもアドリブかましてますか?笑。青ニプロ所属。

●サポタマ:機能は①個人認証→個々人で異なるe-パルスの周波数を読み取り、所有者のアカウントに自動アクセスしている②自動充電→手にした所有者から送られるe-パルスをバッテリーにして動く③会話機能→ユーザーの声に反応し解説やアドバイスを行う④雑に扱っても、通達事項があると自力で起き上がる⑤自走機能→所有者の足元に追従し並走する⑥バイタルチェック→所有者の体質を随時チェックし、食事のアドバイスなどする⑦その他→目覚まし、電子マネー、身分証明書など。※裏機能①デジモンの生成→ごくまれに情人より強いe-パルスを持つ人間がおり、それらを受けると異常を起こし、電子生命体を生み出すデジタマへ変貌することがある②デジモンを従える人間にとって、デジヴァイスとして使用でき、満タンにしたサポタマを飲み込ませてパワーアップや進化が可能に。CVは松嶌杏実(まつしまあみ)さん。ゴスゲの脇役で出られていた青ニプロの若手。

●食堂のおばちゃん:CVはれいみさん。こちらもゴスゲの脇役で出られていた青ニプロの若手。

●米山:CVは長谷川禄(ろく)さん。青二プロの若手。

●生徒:CVは白宮エリーさん(青ニプロのジュニア枠)・INIの高塚大夢さんと許豊凡さん・東京ホテイソンのたけるさんとショーゴさん。「俺たちデジモン宣伝部」、見ましたとも!制作現場を見られたし声優でも参加できていいな~。ガヤで「早くしろよ」「どしたどした」そして「どけよ」が聴き取れます。

●OP:「Mad Pulse」歌:MADKID 作詞:LIN、YUKI 作曲:pw.a.Yuka Niiyama 編曲:pw.a.。短調の少し暗い感じとタイトル通りの狂おしいビートと力強い疾走感がいいですね。beatをモチーフにした歌詞の内容は前向き。冒頭ナレーションの繊維っぽいのは脳内の神経繊維・シナプスの描写でしょうか、ゾクッときていいね。ゲッコーモンが皆の食事をたいらげちゃうとこがかわいくて好きです。4人と4体で灯りのともるシャングリラエッグに対峙する後ろ姿も好き。明かされた敵と思しき5名とラスボスらしき人物。悪いデジモンでなく人間が敵側、というのはシリーズ10作中でも初めてか(デジモンカイザーを除く)。期待です。MADKIDは、2014年に結成した5人の日本の男性のダンス&ヴォーカルユニット。ダンスとロックの要素を取り入れ、YOU-TA、KAZUKI、SHINの3ヴォーカルと、LIN、YUKIの2ラッパーが表現するという。日本語表記にしない若者流儀、もうこれだけで婆さん、目がチカチカして一杯一杯です;

●ED:「beat up」歌:冨岡愛 作詞:冨岡愛 作曲:冨岡愛、MEG(MEGMETAL) 編曲:MEG(MEGMETAL)。EDが「愛」つながりは、偶然ですか。冨岡愛さんは東京都出身のシンガーソングライター。オーストラリアからの帰国子女で、作詞作曲のみならずアートワークや映像制作もセルフプロデュースする次世代アーティストとのこと。若い黒いロングヘアのヘソ出し美人、笑。beatという単語を入れつつも、女性シンガーのしっとり癒され系はデジモンEDの一つの定番。

次回予告:ナレーションはなし。ゲッコーモンとハイエモンとの決着、新たな敵かマッシュモン、鼻ほじるゲッコーモン、そしてサブタイトルは加入するであろう「グローイングドーン」。いよいよこの集団の詳細が明らかに?

2025.10.11. 記

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