デジモンアドベンチャー02第3話「デジメンタルアップ」感想
脚本:吉村元希 演出:吉沢孝男 作画監督:信実節子 美術:飯島由樹子
大輔に次いで、愛情のデジメンタルで京はホークモンと、知識のデジメンタルで伊織はアルマジモンと出会うのだった。
タイトルコールはタケルとヒカリ、シルエットはタケル・パタモン・ヒカリ・テイルモン。背景は希望と光の紋章、タケルとヒカリのテーマカラー・緑と黄色とピンク。3回目のDW訪問で、新たなデジメンタルが二つ見つかり、新戦力となった。また、デジモンカイザーも新たな選ばれし子ども・一条寺賢であることが明らかとなった。
●賢:初めて明かされたデジモンカイザーの正体は、巷でニュースの天才小学生・一条寺賢その人であった!城南大学のショウツキ教授にプログラムをほめられ、大人相手のチェスに暗算と頭脳だけでなく、柔道にサッカーとスポーツも万能。制服なので私立小と思われる。自宅は高価であろう市街地の大型マンション。テレビでの謙虚な物腰は偽りの仮面で、その正体は、捕まえて洗脳したデジモン同士を戦わせ傷つけて楽しむサディスト。被害者が無印でファンが思い入れあるエレキモンやゴツモンだから、余計に見ていて痛々しい。現実世界でも、人目につかぬところで動物を虐待。「選ばれし子どもというのは、僕のように完璧な人間のことをいうんだ! 君たちじゃない!」、相当な自信家。デジタルワールドは自分の所有物であり、ゲームを邪魔する者は仕打ちをする、と独善的。アーマー進化を「所詮仮の進化」と軽視。最後のシーンは、次の手を何か考えているのか。
●ワームモン:「賢ちゃんはこれで満足なんだよね」サディスティックな言動にも何とか寄り添おうという献身的な態度。もし正面切って「何やってんの、ダメじゃん」と言えるパートナーだったらと思うが、それじゃ物語が成立しないか。
●賢の父:スーツ姿で会社員と思われる。トンビが鷹を、と謙遜しているが、まんざらでもない様子。やさしい親御さんには見えるが、長男を亡くしていくらもたたない両親の態度とは思えない。そこらへんも親子関係がしっくりこない要因か。
●賢の母:パート兼業の主婦と思われる。おやつ(ショートケーキにパック牛乳ってあり?成長期の子どもだから?)を提供しても無視されて、叱りもせず遠慮がち。思春期の対応はそもそも難しいものだが、母子関係は冷えている模様。
●放課後のパソコン教室:時刻は13時43分、チビモンたちはパソコン教室に隠れている。大輔たちが現われ、京は親のやっているコンビニ店(アイマート)から大量の差し入れを持ってくる。結構なお値段じゃ、と心配になる。これがウパモンとチューチューゼリー、チビモンとチョコの出会い。大騒ぎするデジモンに、一人あきれるテイルモン、笑。DWから戻って、再びおやつタイム&テイルモンの心労、笑。
●伊織:伊織は給食のプチトマト1個と格闘中。昔は食べ切るまで拘束する指導が行われていたが、先生の言うように、今は改められたよう。なのに伊織ってば自分から食べ切ることを課しているから生真面目。私もトマト嫌いなおかつ食べ物を残さない主義なので、見ていてつらくなる。しかも、つぶすと余計に不味いんだよね…。ここで、伊織が父を亡くしている事が明かされる。タケルとヒカリは新しいデジモンが出てくるのでなく、もともとのパートナーが進化した点を分析する。そうそう、知識の紋章なんだからこういう描写がなくちゃ。他人に礼儀正しくするのが身についており、内心「人と争うのは向いていない」と感じている。
●デジメンタルの反応:デジヴァイスに反応があり子どもたちは探し始める。さらなる新たな選ばれし子どもとは誰なのか。カイザーはティラノモンをあと4体出してきて進化できないパタモンとテイルモンを集中攻撃する。
圧倒的な数のティラノモンに、大輔たちは新たなデジメンタルに望みをつなぐ。伊織、タケル、ヒカリが洞窟に逃げ込むと、運命的にも光と希望の紋章が刻まれたデジメンタルが。タケルもヒカリも冒険の経験値があるのに、そもそもデジメンタルを探しに来たのに、なぜそんなにためらうのか。焦らされるのも悪くはないが。ヒカリとタケルが近づくと、デジヴァイスが光って新しい形になり、デジヴァイスが持ち上がった。そしてパタモンがぺガスモン、テイルモンがネフェルティモンにアーマー進化する!残る新しい選ばれし子どもは、タケルとヒカリだったのだ。もう足手まといじゃない、新戦力。
●ぺガスモン:「天翔ける希望・ぺガスモン!」。ギリシャ神話の、馬の体に大きな翼をもつ生き物ペガサスが由来と思われる。聖なるイメージでかっこよい。初出にして、同じく神獣型のネフェルティモンとの合わせ技「サンクチュアリー・バインド」を使いこなしており、息はぴったり。
●ネフェルティモン:「微笑みの光・ネフェルティモン!」。顔面が石造で表情が読めないデザインなのは惜しい。古代エジプトの王妃ネフェルティティが由来と思われる。
●ティラノモン:ティラノサウルスをモチーフにした、恐竜型の成熟期。知性もありおとなしいため手名付けやすいとされる。
●ヒカリ:大輔の発言を、悪意あって無視したのではないと思う。そもそも仲が良くタケルにのみ意識が行っていただけだと思う。ただ、こういうところが「02になってタケルとヒカリは性格が悪くなった」と批判されるゆえんではあろう。
●京:「アドベンチャーゲームみたい」これはちょっと不謹慎でないかい。
●大輔:賢のサッカープレイを称賛、見たまんまを評価する素直さが大輔らしい。一方カイザーに対しては直情的にいきなり殴りかかったり、「やってることは許せない」と正義感を見せた。
<賢の父:木村雅史さん>無印のホエーモンでおなじみ。
<賢の母:百々(どど)麻子さん>県プロダクション所属。オンラインの声優養成所で講師をされている。テイマーズのデイジーも演じられている。
次回予告:ヤマトに寄せられたガブモンのSOS。ダークタワーを作ってカイザーの目的は何なのか。そして新しい選ばれし子どもの使命とは?
2025,8,15 記.