第3話「デジメンタルアップ」
脚本:吉村元希 演出:吉沢孝男 作監:信実節子
愛情のデジメンタルで京はホークモンと、知識のデジメンタルで伊織はアルマジモンと出会う。
真っ暗な部屋でパソコンを起動する少年は、画面の黒い眼鏡を見る。
時刻は1時43分、チビモンたちはパソコン教室に隠れている。大輔たちが現われ、京は親のやっているコンビニ店(アイマート)から大量の差し入れを持ってくる。これがウパモンとチューチューゼリー、チビモンとチョコの出会い。大騒ぎするデジモンに、一人あきれるテイルモン。ゲートは開いているが、伊織は大嫌いな給食のトマトと格闘中(私もトマト嫌いなおかつ食べ物を残さない主義なので、見ていてつらくなる。しかも、つぶすと余計まずいんだよね・・)だ。ここで、伊織が父を亡くしている事が明かされる。先生も言っている通り、現在は学校給食は食べきるまで無理やり食べさせる事はなくなっていると聞く。だから伊織のような生真面目な食べ方は珍しいだろう。
伊織を待つ間、皆はテレビを見ると、天才少年・一条寺賢の紹介番組をやっている。城南大学の祥月教授にプログラムをほめられ、チェスに数学、柔道にサッカーとスポーツも万能。父(木村雅史さん)も母(百々(どど)朝子さん)も、特別な育て方はしていないとインタビューに答える。伊織が来て、子供たちはデジタルワールドに出発する。
賢は、テレビでの謙虚な物腰と反対に、足にまとわりつく子犬を蹴り飛ばし帰宅する。母の用意したおやつ(パック牛乳にショートケーキ、合うのかなあ?育ち盛りだから?)に、賢は見向きもしない。優しい親御さんに見えたが、親子関係はうまくいっていないようだ。デジタルワールドでカイザーは、エレキモンを鞭で打ち牢屋に入れ黒い輪をはめる。ゴツモンたちは、怖くて手出しできず、挙句に捕まってしまう。カイザーは、洗脳したデジモン同士を戦わせて楽しんでいる。サディスティックなカイザー、しかしワームモンは、何とか賢を理解しようとする。
デジタルワールドに到着すると、デジモンは成長期に進化した。デジヴァイスにデジメンタルの反応があり、子供たちは探し始める。そこにカイザーの映像が現われ、「選ばれし子供というのは、僕のように完璧な人間のことをいうんだ! 君たちじゃない!」、ティラノモン(成熟期)に乗った実体が現われる。デジタルワールドは自分の所有物であり、ゲームを邪魔するなと、襲いかかってくる。フレイドラモン、ホルスモン、ディグモンに進化するが、カイザーはあと4体出してきて進化できないパタモンとテイルモンを集中攻撃する。
圧倒的な数のティラノモンに、大輔たちは新たなデジメンタルに望みをつなぐ。伊織、タケル、ヒカリが洞窟に逃げ込むと、光と希望の紋章が刻まれたデジメンタルが。ヒカリとタケルが近づくと、デジヴァイスが光って新しい形になり、デジヴァイスが持ち上がった。そしてパタモンがぺガスモン、テイルモンがネフェルティモンにアーマー進化する。新しい選ばれし子供は、タケルとヒカリだったのだ。もう足手まといじゃない。大輔たちのところへ駆けつけ、ぺガスモンとネフェルティモンのサンクチュアリーバインドとニードルレイン、ナイルジュエリーで、ティラノモンの黒い輪を破壊する。
パソコン教室に戻り、カイザーに怒りをぶつけるヒカリ。伊織は、タケルとヒカリは新しいデジモンが出てくるのでなく、もともとのパートナーが進化した点を分析する。が、内心は人と争うのは向いていないと感じている。一方京は、アドベンチャーゲームみたいと浮き足立つ。