デジモンアドベンチャー02第10話

第10話「敵はメタルグレイモン!」

脚本:まさきひろ 演出:川田武範 作監:清山滋崇

現実世界に帰ることをやめたカイザーこと賢は、太一のアグモンを配下にしようとするが、イービルリングでは制御できずスカルグレイモンになってしまった。

雨。お台場中、時刻は2時55分、数学のテスト中だがアグモンが心配でならない太一。解答欄が全く埋まっていない。時刻は3時20分、パソコン教室に集まる大輔、ヒカリ、タケル。遅れたのは、クラスメートのいたずらが原因だ。太一の目が怖い;京は、なぜか遅れてきて、デジタルワールドへ行くのを渋る。行きたいと思えないなら行かない方がいい。彼女の意思を尊重してヒカリがいつものコールをし、デジタルワールドへ向かう。

アンドロモンもグレイモンも操るのに失敗した。どうして完全体を操れない。どこに問題が。

子供たちが到着したのは、スカルグレイモンが現われたエリアだ。太一「まったく俺もなめられたもんさ。まさか、小学生にコケにされるとは思わなかった」。この年代での1~2歳の年齢差は大きいですもんね。テイルモンに「あんなにカッカした太一見るの初めてかも」と言わせる怒りっぷり、抑えてはいるものの。伊織「許せん!許せない、それに同じ人間として恥ずかしい」正義感爆発。ともかくアグモンを探そう。テントモンは別のエリアへ情報収集に向かう。

カイザーはグレイモンで実験を繰り返すが、やはりスカルグレイモンに進化してしまう。

大輔とフレイドラモンはウッドモンを攻撃し、ダークタワーも壊す。カイザーの居場所を太一はウッドモンに聞いただけで、ダークタワーの下敷きになるウッドモンを助けるまで気が回らない。(かわいそーで笑えない)

洗面所で鏡を見つめる京。「相手も本気出してきたんだから、ピクニック気分のままじゃいけないのよね。そりゃ、わかってるんだけど、だから、なおさら」。後に京は、戦う事への抵抗感に悩むことになるのだが・・・。気を取り直して、テントモンからアグモンがロコモタウンで見つかったという情報を、光子郎から引き継いで京が太一たちに連絡する。切り替えちゃうと結構さばさばするのが京のいいところ。テントモン、九分九厘て言ってるよ、99%じゃないんだ・・年寄りくさい。

イービルリングでは完全体の大量のデ-タをこなしきれないので形を変えよう「僕の辞書に不可能という文字はない」って皇帝だけに言い方がまた;実験のし過ぎでグレイモンはアグモンに退化する。

連絡を受けた太一たちは、鉄道キットを集めたような街・ロコモタウンに到着する。

ワームモンは、何を意図したか(これ以上賢ちゃんを取られたくない?)賢ちゃんに内緒でアグモンのイービルリングを壊す(意外とあっさり壊れちゃうのね)。カイザーは、イービルリングを三つ合わせてらせん状にしたものを作る。これならダークタワーの力を借りなくても操れる、しかし実験室にアグモンがいない事に気付く。

どうやって探そうか。すると汽車が走って来て、逃げ出したアグモンが太一と再会する。いずれ決着はつけるが、アグモンの安全を確保するため、子供たちはひとまず引き上げる事にする。(大輔がヒカリちゃんを突き飛ばしてるよ~フォローもなし)

ワームモン「あんな奴、どうだっていいじゃない。進化の実験なら僕を使って!僕が進化する。進化して、賢ちゃんのために戦う! だから僕を」と賢に頼むが、賢はアグモンを逃がされたことに気付き、自分のパートナーがワームモンであることを認めない「お前がどんな立派なデジモンに進化できるというんだ、大体お前が僕のパートナー、フ、違うね、デジモンカイザーたる僕のパートナーがお前ごときであってたまるものか」まあ気持ちはわかる、小学高学年男児なら、ビジュアルが芋虫より恐竜が強くてカッコいいと思って当然だもん。でも、パートナーを否定することは自分を否定すること。

警報に気付き、カイザーは避難するアグモンたちの所に現れる。「デジモンカイザーと呼んでくれないかな」大輔「けっ、誰が呼ぶもんか、けんけんけん、一乗寺けーん!」。特別じゃない、同じ子供だという大輔の思いがこもっている。太一「覚悟できてるんだろうな」。お兄さん怖いよ~。伊織も正義感爆発②「僕はあんたより年下だが、あんたを軽蔑する!あんたは、人間の恥だ!」。礼儀正しい伊織が「あんた」なんてちょっとびっくり。ずいぶんと手厳しいというか、制御できてないのか。

敵に囲まれ、ブイモンたちは進化し戦う。ブイモンとディグモンはダークティラノモンをあっという間に倒す。ぺガスモンとネフェルティモンはエアドラモンとカイザーを攻撃。しかし、カイザーに近寄ったアグモンはイービルスパイラルを付けられ再び操られる。ウイルス型の青いメタルグレイモンに暗黒進化し、太一に攻撃してくる。サンクチュアリーバインドで何とかメタルグレイモンを拘束するが、太一がメタルグレイモンを攻撃するのをとめ、フレイドラモンたちは手出しできない。メタルグレイモンは味方に向けギガデストロイヤーを発射、カイザーはメタルグレイモンに乗り、デジタルワールド征服のため飛び去っていく。またもアグモンを奪われてしまった。しかもイービルスパイラルまでできてしまった、まずい。

どうしたらアグモンを助けられるのか?そこへ京とヤマトが駆けつける。状況を説明されたヤマトは、いきなり太一の左頬をぶん殴り太一の目を覚まさせる。太一「ありがとう、ヤマト」ヤマト「なに、どういたしまして」。アグモンを想うからこそ、躊躇は禁物だとみな了解する。大輔は、太一とヤマトの友情が今はまだ理解できない。

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