デジモンアドベンチャー02第12話

第12話「デジモン牧場の決闘」

脚本:浦沢義雄 演出:今村隆寛 作監:伊藤智子

ためらいを捨てた大輔は友情のデジメンタルを手にし、ブイモンがライドラモンに進化し、アグモンを取り戻した。

ガルダモンはエアドラモンに追われる。ピヨモンの危機を直感する空。白いテニスウェアがまぶしい。タイムを取ると、デジヴァイスが反応している。ダークタワーのエリアで、空の名を呼び倒れるピヨモン。光たちに伝えようとD-ターミナルを取り出す。

テイルモンはおめかしし、デジカメを持ったヒカリと、散歩に出かける。D-ターミナルは置いていった。タケルとパタモンはぐーすか寝ている(鼻ちょうちん;)。大輔の小遣いでお菓子やカップ麺を大食らいしたチビモンは、D-ターミナルをいじっていて空のメールに気付く。

ピヨモンから
SOS

伊織にも空のメールが届く。ウパモンは面をかぶり剣道の練習中。面が大きすぎてなんともかわいい。ウパモンをシャツの中に隠してマンションを出た伊織は、アイマートの前で店の手伝いをする京とぶつかり、空の事を知らせ、例によって学校の裏門からパソコン教室に入ると、大輔と空しかいない。タケルとヒカリはメールに気付いていないが、京は「デートだったりして」と大輔をからかう。急がねば、4人で行こう。

到着したエリアは、ひどい砂嵐だった(この時初めて、ゴーグルを使う大輔の姿が)。からの鳥かごが、ピヨモンが捕えられているのを暗示する。西部劇のような街だが、ダークタワーが見当たらない。

ある酒場からピアノの曲が聴こえるため行ってみると、自称正義の保安官・スターモン(坂口候一さん)が名乗り、ウェルカムミルクを振舞う。西部劇で主人公や相棒がバーなどへ行き、酒を注文したはずなのにミルクを渡され「坊やには、ミルクがお似合いだぜ」と言われるシーンの元ネタは、1939年の西部劇「砂塵」で、ジェームス・スチュアートが演じたトム・ディストリーJr.というキャラクターが元祖。この男、ガンマンなのに拳銃を持たず、酒場ではミルクを頼む一見すると軟弱者だが、実は凄腕だ。

空がピヨモンの事を尋ねると、スターモンは指ぱっちんでピヨモンの指名手配書を出す。スターモンは、デジモンカイザーの手下だったのだ。イービルリングと言う言葉を聞いてスターモンはミルクを吹きだしてしまい、失礼を詫びるためテンガロンハットを取ると、そこにはイービルリングががはまっていた!アルマジモン「自分で正義を名乗る奴にろくな奴はおらんがや」伊織「今さら言っても遅いですよ」ごもっとも。カイザーがどこにいるか尋ねられ「イービルスパイラルのご改良中」と答え振り返ると、子供たちはいなかった。リングをはめている自覚はあるし、操られているというよりカイザーのシンパ??部屋にポスター貼ってるし。

逃げた子供たちはメテオスコールで攻撃され、縛られて牢屋に入れられる。牢屋には、ピヨモンもいた。エアドラモンに襲われ逃げたここも、すでにカイザーの支配下で、スターモンに襲われ捕われたのだ。ブイモンがブイモンヘッドで攻撃しても、牢屋の壁は壊れない。ディグモンならと伊織が声をかけるが、アルマジモンは腹が減っているという。

その時馬のいななきと蹄の音、靴音がして、リボルモン(草尾毅さん)が現われる。またも正義を名乗る者の出没に子供たちは疑い気味だ。ギャンブル好きのリボルモンは、身ぐるみはいで(*^^*)イービルリングがないことを証明し、女の子だけをトランプの相手として牢屋から出す。伊織「ろくでもない奴と言うより変わり者なのでしょう」。(一応ホークモンは女の子のパートナーということでOKらしい)

処刑台を作り終えたスタ―モンは昼食にカイザー様LOVEなお弁当箱(笑)を取り出し食べようとするが、女の子たちがいないことに驚き、宿敵・リボルモンに腹を立て出ていく。スターモンの弁当は、うまそうなサンドイッチ8枚。伊織は、アルマジモンに縄をかじり切ってくれるよう頼む。

リボルモンのトランプさばきは鮮やかだ。空たちは、調子を合わせ七並べを始める。そこにスターモンが現われ、決闘を申し込む。

縄が切れ、縄を使って弁当を手に入れて食べ、ディグモンに進化して牢屋の壁を壊し脱出する。

正義とは言い難い決闘に立ち会わされる空たち。リボルモンがジャスティスブリッドの乱発で弾切れで敗れ、スターモンは次の標的を空たちに向ける。ライドラモンが立ち向かうがメテオスコープにやられる(防御力は弱いのか)。今度はフレイドラモンに再進化しファイヤーロケットでスターモンをふっとばし、処刑台の土台になっていたダークタワーも壊れる。(砂嵐で埋まっていたって言ってるけど、処刑台になってて見えなかったんじゃ?)

西部の街は救われた。が、リボルモンがまだトランプしようと寄ってくるので、子供たち脱力。スターモンとリボルモン、トランプしながら案外仲いいのね。もう、夕日のきれいな時間だ。子供たちの活躍と言うより異色のゲストキャラの面白い回だった。

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