第25話「眠れる暴君!トノサマゲコモン」
脚本:大和屋暁 演出:芝田浩樹 作監:清山滋崇
太一がいなくなってから2か月、ガブモンはワーガルルモン、テントモンはアトラーカブテリモンに超進化する。その間ミミは・・。
スワンボートで岸にたどり着いた太一と丈は、日本の城のような建物に到着すると、デジヴァイスが反応する。成熟期・ゲコモンと成長期・オタマモンたちが大騒ぎ。お姫様があれやこれや家来に注文をしているらしい。五目チャーハン、冷凍焼うどん、おからの味噌煮地中海風(何やらこの食のセンス・・)、趣味の悪い水玉ドレス、バッタモンの指輪、そのワガママ姫は、何とミミだった!
ドレスを着たミミ(日本の城なのになぜか洋風)。ピコデビモンがオタマモンたちに吹き込んで、姫扱いし紋章を輝かせないようにしていた。ミミは、帰れる保証などないしここには何でもあるから行かないと言い、パルモンまでお姫様ドレスで現れる。太一たちはミミを説得するが、ゲコモンたちを使って城の外へ追い出してしまう。
ゲコモンたちは太一たちに殿様を紹介する。ゲコモンたちが言うには、カラオケ大会で負けたショック(小説では、魔法使いに歌が長すぎて怒って眠らされたとある)で300年も眠る殿様を復活させるにはうまい歌を聴かせねばならないので、ピコデビモンの紹介したミミを招き入れた。ミミが歌うとトノサマゲコモン(故・松尾銀三さん)がわずかに動くため期待しもてなしたが、ミミが味を占めそれを逆手にとってワガママのし放題で今に至るという。何とかミミを歌わせてくれという。
そこで太一・丈・アグモン・ゴマモンが歌うが、音痴でお話にならない。「のどにうがいをを、風邪にフライドポテト、しょうが湯がない汗が冷えるよ」丈先輩、医者志望だけにこんな歌詞。(藤田淑子さんと菊池正美さんは、歌唱力・表現力・声量がずば抜けているのは、キャラソンでご存知の通り。菊池さんは「丈の演技でなく普段の自分で歌ってしまい、まずかったかな」とコメントしている。)
パルモンは、ミミの変化にほとんど気づいていなかったというから呑気なものだ。パルモンを味方につけ、カラオケセットでミミの歌を録音しようとするがミミにばれ、太一たちは牢屋へ入れられてしまう。「こんなことするミミなんて大嫌い!」とパルモンは叫ぶが、ショックを受けたミミは「あたしもあなたなんか大っ嫌い」と言ってしまう。その場面を、空がそっと見ていた。
その夜、ミミはデビモンやエテモンが怖くてゲコモンたちに見捨てられ太一たちやパルモンにも助けてもらえない悪夢を見る。夢の続きなのか、空が諭しに来てくれ「あなたのしてる事どういうことかわかっているんでしょう?」、目覚めると紋章が光った。素直な償いの気持ちに、純真の紋章が反応したのだ。太一たちは牢屋を出され、ミミはいつもの服でステージに立ち、みんなに謝り、歌い始めた。
すると完全体・トノサマゲコモン(両生類型なのに出べそあり、笑)が動き出すが、起こされたことを怒って大暴れ。ミミガ瓦礫に撃たれそうになると、パルモンがトゲモンに進化(超進化はしないのね?)しミミを守る。コブシトーンの威力にグレイモン、イッカクモンは倒れるが、メタルグレイモンに超進化してギガデストロイヤーで再び眠りにつかせる。その方がお城にとって良いようだ。
しかし、なぜ空は太一が見つかったのに身を隠しているのだろうか。