デジモンアドベンチャー02第14話「疾風(かぜ)のシュリモン」感想
脚本:吉村元希 演出:梅澤敦稔 作画監督:竹田欣弘 美術:飯島由樹子 <2000.7.2.放映>
ヒカリが呼ばれた異界は、いったいどこなのか、彼らは何者なのか。謎のままだった。
タイトルコールとシルエットはシュリモン。背景は竹林のような薄緑。
ミミはアメリカ在住。豪邸のホームパーティーにお呼ばれして父に迎えに来てもらう。赤いスポーツカー、親子して派手にリッチにアメリカンライフを楽しんでいる様子。しっかしアメリカのホームパーティーってこんなに乱雑なもの?1,2階を貸し切って窓は全開放、座食の横で床に座ってゲームしたり大型犬連れ込んで寝そべったり自由すぎ;
光子郎はパソコン教室で、なぜヒカリがD-3を使いゲートをくぐらず異界へ行けたのか考える。ヒカリには何か特別な?そこに京から「この近くにはデジメンタルはないみたいです」というメールが来て、操作しているうちアメリカにゲートが開く。時刻は6時10分、アメリカは明け方だからミミは気付いているだろうか。時差を即計算するのもすごいけど、ミミに「ま、いっか」とメールするそっけなさもいい。私が光ミミに賛成しない一つの根拠と言ったら大げさだが。
デジタルワールドへ来ていた子どもたちは、もうおなかぺこぺこ。18時過ぎてるんだから小学生は夕食に帰れと言いたくなる。タケルが湖のほとりにレストランを見つけ(一度壊れたはず。また湖のそばに建てたのね。看板にはデジ文字「れすとらん」)、お腹一杯になる(そもそも小学生の小遣いで食事できると思ったのだろうか??あと、料理を少量残しているのが気になる。注文したら食い切れ!さすがに伊織とアルマジモンは完食していたが)。京がお会計すると、87ドルだという。そう、デジタマモン(完全体。CVは無印と同じく堀川仁さん)のドル払いのあのレストランだったのだ。円はダメ、代金分働いて返せ、とまた無銭飲食騒ぎが起きてしまう。BGMはなぜだかアメリカともこの場面とも無関係な、フランスの地に住むユダヤ系ドイツ人の作曲家・ワルトトイフェルのスケーターズ・ワルツ。もちろんというべきか「歌と音楽集」に未収録。
そこに、ドルを払ってくれる、と金髪に緑の目の少年・マイケル(CVは吉田小奈美(こなみ)さん。キャトルステラ所属、ソプラノ。代表作はレイアースの劉咲海、ぼのぼののシマリスくんなど多数。クロウォの金田イサム、ゴスゲのピッコロモンも。)とミミが現われる。(あえて単純計算で1ドル100円としても8700円、マイケル、子どもなのに太っ腹。)光子郎に叩き起こされたついでにマイケルを連れてきたという。どこで入手したのかマイケルのTシャツに「マ」とのカタカナ、笑。パルモンのエリアは、テントモンが代理で守ってくれているという(テントモンは、守るエリアはなく普段は情報収集に当たっているのだろう)。マイケルはベタモン(成長期。CVは志賀克也さん。アーツビジョン所属の声優、舞台俳優。「RAVE」のグリフォン加藤役が有名。)というパートナーがいる、太一らと同じ型のデジヴァイスを持つアメリカの選ばれし子どもなのだ。2001年に活躍した。美男のマイケルに惚れ込み夢中な京。1999年、ヴァンデモンが現われた時、ニューヨークではゴリモン(成熟期)が現われ、それがマイケルが選ばれし子どもになったきっかけだという。その時伊織は、客死した父の遺骨を持って祖父と母と飛行機に乗り、大輔は一家でビッグサイトでヴァンデモンに捕まっていた。京は2000年春のディアボロモンの戦いのときメールを送った一人だ。選ばれし子どもたちの不思議な縁が明らかになった。
そこでデジタマモンがお支払いを求めてくる。タケルは、ヤマトと丈が働かされデジタマモンにやっつけられそうになったことをようやく思い出す(今頃ですか?まあ幼かったから仕方ない)。デジタマモンは昔は荒れていたがダークマスターズが倒されてからは、真面目に地道な生活をしているという。ミミ「その調子でこれからも頑張ってね」。ダークマスターズのことを、京たちはまだ聞かされていなかったというから意外。待て第17話。デジタマモンのことを京が心の中で疑うと、察したかのように「わかってくれる人ばかりではありませんけどねぇ」という。強気で強引な癖に、そんな繊細さも持ち合わせているとは、やれやれ。デジタマモン「誰もわかってくれなくても自分さえしっかりしていれば、なるほど、全くその通りですね、頑張ります」。ミミの人を素直に信じる心を見習いたい、とマイケル。一方、見た目が不可解だし無銭飲食扱いされ、おもしろくない京。ミミに憧れてはいるけれど。
大地が揺れ、湖にイービルスパイラルを付けたゴリモンが現われる。成熟期にも使うとは、かなりの数が揃っているのだろうかと分析する伊織、さすが。デジタマモンが先頭を切ってゴリモンの攻撃から子どもたちをかばったのを見て、京ははっとする。デジタマモンはどこかへふっとばされてしまった。ベタモンがシードラモン(成熟期)に進化するも戦いは互角。トゲモン(あれはチクチクバンバンと言うよりパンチでは?)も加勢しイービルスパイラルを壊すと、ゴリモンはおとなしくなり帰っていった。はじめから悪いデジモンなんていないんだというミミ(ちなみにヒカリもキャラソンで同じことを歌っている)。これがデジモンカイザーの仕業だとマイケルに伝える。カイザーの支配に怒るマイケル、それを惚れ惚れと見つめる京、笑。ホントに美形に弱いんだな。それで賢のことも…
転がって戻ってきたデジタマモンにミミは礼を言おうと近づくが、さっきと様子が違うと京が止める。ホルスモン、フレイドラモン、ディグモンがデジタマモンを攻撃するが、ミミが体を張って止める。デジタマモンに呼びかける「自分を取り戻して」「話せばきっとわかってくれるわ」「誰もあなたを信じてなくてもあたしだけは信じるわ」「いいえ、やめない!絶対やめない!頼まれたってやめないわ!」デジタマモンに攻撃されても「信じるわ、…だから本当の自分を取り戻して」。京は、自分自身について「本当の自分」に思いを致す。
ミミの純真さ(ちょっと泣いてしまったよ)に動じないデジタマモンに京がキレて、「ええ疑ってたわよ!確かにあたしは見た目で人を判断するわよ!そりゃそうでしょ、かっこいいほうがいいに決まってるんだから!そうよ、あたしはかっこいい人が好きなの!だから、マイケルさんみたいなかっこいい人が好きなんですー!だって、しょうがないでしょ!誰がなんて言ったって、これが本当のあたしなんだもーん!!」という訳のわからん主張になった時、地面から輝く純真のデジメンタルが現われる。京の「赤裸々な心の叫び」(by伊織、可笑しいけれどナイスな表現)にデジメンタルが反応したのだ。全くもって素直で正直に、ぶっちゃけてくれました。
ホークモンが第二のアーマー進化をし、弾ける純真・シュリモン(忍者と手裏剣がモチーフと思われる。和風テイスト、だから和食が好きなのね &パルモンを継ぐ植物系)に。シュリモンはデジタマモンの殻の中を見切る。草薙を命中させ、ホルスモンたちのサンクチュアリーバインドで拘束し、シュリモンはデジタマモンの殻の開いている所へ紅葉おろしを撃ち、殻の中の小宇宙のイービルスパイラルを壊す事に成功する。よくも短時間にイービルスパイラルを付けられたものだ。ダークタワーこそないエリアだが、それだけDWの治安が悪いということか。京は謝罪し正気に戻ったデジタマモンと仲直りし、ミミの紋章のおかげだとミミに礼を言う。純真の紋章は無事受け継がれた。
でもミミ、ナンパしてきたスカモンには速攻パンチ;キライなのは何が何でもキライ、はっきりしている。そこはヒカリと違う、京には「やっぱりミミお姉様は一味違う」と好評、笑。
まぶしく光る夕焼け。帰る時間になり、マイケルに握手を求められほほえむ京。美形と仲良くなれてよかったね。外国の選ばれし子どもたちと、いつか一緒に戦う事になるのだろう。BGMはまさに「そろそろ夕飯だね」。
次回予告:悪い忍者である栗型のデジモン相手に、デジモン忍者・シュリモン大活躍!舞台はDWの江戸の町?
2026.5.6.更新
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