第15話「シュリモン武芸帳」
脚本:前川淳 演出:吉沢孝男 作監:八島善孝
アメリカにゲートが開き、ミミ、アメリカの選ばれし子供・マイケルと出会う子供たち。ミミの純真に共感した京のもとに純真のデジメンタルが現われ、ホークモンはシュリモンへ進化した。
ある夜、エアドラモンに乗ったカイザーは日本の城下町のようなエリアを手に入れる。
大輔はチビモンとお風呂で大騒ぎ。ジュンのボディーソープ?やらシャンプーを使ってしまっている(後でケンカになりそう)。リビングで両親がテレビを見て大声で笑っているのに、ジュンに不審に思われるほど風呂場で笑い合う大輔とチビモン。京はポロモンと、賢の2か月もの行方不明のニュースを見ていたが、もう寝なさいと父にチャンネルを変えられる。映った時代劇に、ポロモンはポッとなる。長男の万太郎にぬいぐるみと勘違いされ、邪魔だとどかされる。家族が多くて何かと大変そう。京は「明日もデジタルワールドへレッツゴー」とメールを送信し、伊織、ヒカリ、タケル(部屋にはバスケットボールとそのポスターがある。タケルがあんな激しいスポーツを選ぶなんて、意外というかなるほどというか)、大輔が受信する。
ゲコモンが慌ててトノサマゲコモン(故・松尾銀三さん)を起こしに来る、ダークタワーが建っていると。トノサマゲコモンは見て驚く。ゲコモンは、この前もりもりの森で見たのと同じだという。城下では、マッシュモンやフローラモンにイービルリングが降ってくる。
放課後、パソコン教室に集まる子供たちは夏服だ(東京での放映日は2000.7.16)。デジモンカイザーはもう子供たちの前には現れず、ダークエリアの拡大に専念しているのか。ではこちらから出向こうと、着いたのは城下町(暖簾にデジモン文字で「かたな」とある)。太秦映画撮影所でも日光江戸村でもなく、伊織はダークタワーがあるからデジタルワールドに間違いないという。(暖簾に「そば」とある。次は「きもの」。)子供たちはフローラモン(成長期)とマッシュモン(成長期)に囲まれ、成長期が相手だけにブイモンはぶんぶんパンチ、パタモンは耳?で引っぱたき、アルマジモンはスクラッチビート、テイルモンはキャッツアイ(こんな技もあったのか)、ホークモンはフェザースラッシュで応戦する。
するとホークモンに手裏剣が飛んできて、修行の旅をするイガモン(矢尾一樹さん・成熟期)が戦いを仕掛けてくる。京は、かなりの手裏剣使いだけどデジタルワールドでは二番目だという。前回進化したばっかりなのに、どこからその自信が来るのか。一番はホークモンと。(これには元ネタがあるそうですが、私はその作品を知らないのであえて書きません。)ホークモンはシュリモンにアーマー進化する。二人はいい勝負だ。しかし、京がフローラモンたちに見つかってしまう。マッシュモンやフローラモンは数が多くきりがない。ゲコモンに呼ばれて路地のマンホールに逃げる子供たち。伊織は「ここが江戸時代じゃなくてデジタルワールドだからです」と相変わらず冷静。シュリモンも、イガモンとの勝負はお預けだ。
トノサマゲコモンは、第6話でゲコモンやオタマモンを助けてくれた礼を言う(ということは、もりもりの森はここから近いのだろう)。選ばれし子供が彼らだと知らなかったということは無印第25話の暴君の個体ではないのだろう。カイザーの居場所はわからない。イービルリングが飛んできて、城の中にいたものだけが助かったのだという。トノサマゲコモンは、いい手が見つからず、ん~~~と考えた末に寝てしまう。イガモンが寝込みを襲い、トノサマゲコモンにイービルスパイラルを付け、次なる相手(シュリモン)に狙いを定める。
弱そうなデジモンばかりだからダークタワーを壊せば楽勝、と意気込む大輔だが、トノサマゲコモンのイービルスパイラルで事態は急転。城下町で大暴れするトノサマゲコモン(完全体)。暴れっぷりがユーモラスだ。みんなアーマー進化する。進化しようとしたホークモンのもとには、手裏剣に付けた果たし状が届く(デジモン文字で「はたしじょう」とある)。
ぺガスモンとネフェルティモンはイービルスパイラルを壊すこと叶わず、トノサマゲコモンをダークタワーにおびき寄せ壊そうとし(作戦を言葉少なに交し合う、さすが歴戦者&タケヒカ。)、コブシトーンが放たれ作戦は成功する。ライドラモンはサンダーボルトでマッシュモンに、ディグモンはビッククラックでフローラモンに応戦する。
ライドラモンのライニングブレードとディグモンのゴールドラッシュで、トノサマゲコモンは気を失う。
凧に乗りイガモンの所へ着く京とシュリモン。ダークタワーが壊れたのに、2人は勝負をやめない。イガモン「手裏剣使いは二人もいらない」。手裏剣使いのプライドが許さないのだ。イガモンの分身の術にシュリモンは木の葉隠れで応じ、シュリモンが草薙でイガモンの刀を切断し、勝負あった。イガモンは再び修行の旅へ。京の素直なほめ言葉「シュリモン、勝ったね、かっこいい、だーい好き!」に照れるシュリモン。
倒されて寝ているトノサマゲコモン。イービルスパイラルを「面倒だからちょんまげごと切っちゃえよ」と冗談で言い、大輔は大顰蹙を買う。みんなでイービルスパイラルを壊し、ゲコモンオタマモン大感涙。当のトノサマゲコモンは操られている間の記憶がなかった。
「好きにさせておけばいい」と余裕のカイザー。何か別の計画を進めているようだ。
トノサマゲコモン、おもしろかわいくてよかったー!な回でした。いろいろ初発の技もあって勉強になった。