デジモンアドベンチャー02第17話

第17話「お台場メモリアル」

脚本:吉村元希 演出:芝田浩樹 作監:出口としお

海底油田で伊織は、誠実のデジメンタルを手にし、アルマジモンがサブマリモンへアーマー進化した。これで、8つのデジメンタルが揃った。

7月30日、お台場のフジテレビ。「ふしぎ世界 ビリ―ブ・オア・ノット・・・ 『謎の生物!アメリカハコムシを探せ!』」なる番組を地岡(菊池正美さん)は作っている。こういうミステリー番組はお祓いとか行った方がいいんじゃない?とスタッフに言われまさかと思うと、画面に黒い影が映った。(ちなみに角銅博之さんのサイトで以前アメリカハコムシ情報を探すコンテンツがあった。)

7月31日、デジタルワールドからパソコン教室に帰ったデジモンたちは、お腹ぺこぺこ。伊織は、デジモンカイザーの動きがないのが気になるというが、明日からこの部屋は低学年の夏休みパソコン教室に使われるので、入れない。だがタケルとヒカリはどっちみち明日は来られないという。まさかデート?!大輔大ショック。ヒカリが手帳を見せると、大輔は「8分の1計画?」と言い、算数が苦手なのを笑われてしまう。タケルはみんなを誘う。デートじゃないなら何?!焦る大輔。

そして8月1日、それは3年前の1999年、あの冒険の始まりの日だった。旧選ばれし子供たち(ミミも帰国、相変わらずド派手ファッションで、同じものを買いなおしてもらいピンクのテンガロンハットをかぶっている。)が集まった、今日は記念日だ。かつての冒険を断片的にしか聞いていなかった大輔・京・伊織は、多くの事を聞かされるが、とても1日では語れるものではなかった。(命がけで、相手を殺す事も含めての冒険だったとどこまで伝えたのだろうか。)

フジテレビでは、さっきの黒い影が再生するたび違って見えるので、地岡は頭を抱える。ディレクターになっての初仕事なのに、とんだ災難。それどころか、すべての番組に黒い影が出る。建て直したばかりなのに、呪われているのか?フジテレビ。

東京湾を、遊覧船が進んでいく。それを眺めながら、あまりたくさん聞いたので、3人は圧倒されてしまう。がんばれ新選ばれし子供たち!

202号の石田家。今日タケルはヤマトと一緒だ。服が散らかり流しに食器がたまっている男所帯だ。ヤマト「いつもきれいに掃除してある部屋で、選択してある服着て、いつ帰ってもちゃんと飯の支度してあるんだろうなって」タケル「ごめん、何も考えてなかった」ヤマト「いいさ、お前は余計な子と考えなくていいんだ」、ヤマト「織姫彦星」発言はヤマタケ、タケヤマ派狂喜v ヤマトの作った夕食は、タケル様ご招待スペシャルディナー、激辛カレーライスだ。

父も帰ってくるが、何やら頭を抱えている。会社で気味の悪い幽霊騒ぎが起きているという。父は、例の櫻田のお経のMDを持っているが、効かないという。アホらしくて子供たちは席を外す。裕明も、激辛カレーは苦手のようだ。(私この後激辛カレー食べました、毎回見るとつい食べたくなる)

8月2日、あの番組の放映は明日に迫っているのに、黒い影はどうにもならない。地岡は仕方なく櫻田のMDでお経を流そうとするが、音がしない。その代り不気味な声がどこからともなく聞こえてくる。(私は菊池ファンなので地岡さんたくさん出てうれしいけど)

ミミ・空・京は再建された東京タワーを見物に行く。和世田進学塾で丈は数学の勉強中。渋谷でヤマトとタケルはパンプモンとゴツモンを懐かしむ。

光子郎は太一の家で、実験したい事があるという。パソコン教室のパソコン以外でも、D-3の力でゲートが開くのではという仮説だ。みんなはあっけにとられる。大輔が指名されやってみると、子供部屋(二段ベッドだが机は一つ、太一とヒカリ兄妹は部屋が別になったのだろう)のパソコンのゲートが開いた。デジタルワールドへ行こうとするが、太一の母が帰宅したので断念すると、ゲートは閉じてしまう。もし昨日ゲートが開くと知っていれば行ったのにと太一が言い、光子郎は謝る。もし自室のパソコンを使うとなると、前以上に家族の目を気にしないといけない。対策が必要と光子郎は考える。

8月3日、フジテレビ周辺の天気が急に変わり、黒雲が現われ雷が鳴る。フジテレビに落雷し、社内では黒い影が飛び回っている。裕明も黒い影を見る。人々が社屋から逃げていく。ウィザーモンに花を手向けにやってきた子供たち。テイルモンが、何かに気付き走って中へ入っていく。球体展望台の中を飛び回る黒い影に、テイルモンは「あたしはここよ」と呼びかける。これはデジモンの仕業だ、とチビモン・ウパモン・ホークモンは成長期に進化する。テイルモンを呼ぶ黒い影の正体は、敵ではなくウィザーモン(石田彰さん)だった。デジタマに戻れていないんだね、この世に思いを残した人間が転生できず幽霊になるみたいに。

ウィザーモンは、どうしても伝えたいことがあるという。「今君たちが持っている力だけでは勝てない、敵は今見えているだけの相手ではない、もっともっと大きな闇を引き込んでいる、闇を力だけで追い払うことはできない、闇に呑み込まれた者を本来の姿に戻すには優しさが黄金の輝きを放つ、優しさだけではいけない、それだけでは。黄金の輝きが必要なんだ、時は迫っている。急いで、君たち。テイルモン、頼むよ」。テイルモンとウィザーモンは手を差し伸べるが、ウィザーモンの体をすり抜けてしまい、ウィザーモンは去っていく。テイルモンは涙する。ヒカリが赤いバラの花(普通弔事なら白い花だと思うんですけど;それに、ウィザーモンに赤いバラは似合わない気がする)を手向ける。きっとまた会える。テイルモン「ウィザーモン、ありがとう。あなたがくれた命は決して無駄にはしない」。カイザー以上の敵がいる事が示唆される。また、「闇に呑み込まれた者」とはカイザーのことだろう。「優しさが黄金の輝きを放つ」、どういうことなのか謎だ。

ウィザーモンがデジタマになれないのは、もともと異界からデジタルワールドへやってきたからだろうか。当時、球体展望台にコーンスープ(ウィザーモンの好物とされる)を供えるファンもいたそうです。ウィザーモン、出番は少ないが存在感大。しかし、上記のような情報をウィザーモンはどうやって手に入れたのだろうか。

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