第18話「カイザーの基地を追え!」
脚本:前川淳 演出:今村隆寛 作監:清山滋崇
フジテレビの幽霊騒ぎの正体は、ウィザーモンだった。彼は、危機が迫っていることを知らせていった。
ウィザーモンの言葉の意味を求め、子供たちはデジタルワールドを偵察する。光子郎と伊織は、ダークタワーがたくさん建ち、操られたダークティラノモン・クワガーモンがタスクモンに襲いかかる恐ろしい場所に着く。(滑り落ちそうな伊織を光子郎が助ける、知識&誠実ファンとしてはオイシイ)もしかしたらデジモンカイザーの基地かも知れない。クワガーモンが襲ってきて、光子郎はデジヴァイスが使えず、ディグモンが戦う。久しぶりにカイザーがデビドラモンに乗って現われ、暗黒デジヴァイスのせいでテントモンは進化できない。ディグモンが開けてくれた穴に入り、光子郎と伊織はカブテリモンに乗り何とか逃げるが、カイザーはカブテリモンのデータを採取する。
光子郎と伊織が部屋のパソコンへ帰ると、他の子供たちも帰ってきている。光子郎が皆が行った地域をデジタルマップで繋いでみると、ナメクジの這ったような1本の曲線になる。これが、カイザーの基地の移動・侵略経路だろうか。テイルモンは、時が迫っているというウィザーモンの言葉を思い出す。カイザーの基地を叩くなら、それなりの計画と日にちが必要だ。ヒカリ「カイザーを倒すまでは帰らない、それくらいの覚悟が必要だわ」。ダークタワーが多いので、進化できない旧子供たちは戦力にならない。太一の発案でサポートに回りキャンプを偽装してデジタルワールドへ行く事にする。光子郎の母が入室し、キャンプの保護者はと聞くので、ヤマトはとっさにうちの父がと答える。
ヤマトに頼まれ裕明はしぶしぶ承諾し、タケルにパソコンまで買わされる(カフェで隣にガチャピンがいますね)。一流企業だからボーナスもいいんだろうな。本宮家では、ジュンがヤマトもキャンプに行く事を知りお菓子の差し入れで大輔の部屋に入り騒ぎ出す。リビングのテレビでは、賢の行方不明のニュースがやっている。賢の母「本当は優しい子なんです」。タケルも部屋でそれを見ていて肩を落とす。京は、今度の旅は覚悟がいる、と少々気分が高じている。
翌朝、ヤマトの部屋で設定を終えたパソコンからデジタルワールドへ、子供たちは出発する。太一、ヤマト、光子郎は裕明の運転する車に乗り込むが、リュック姿のジュン(この行動力は大輔と同じく遺伝と環境の素因か)に足止めを食らい、何とか誤魔化してキャンプへ出発する。
テントモンと伊織の案内で子供たちは昨日基地があった場所に着くが、基地がない。京は、テンションが上がりっ放し。ダークタワーに登り(!)空へ飛んで行ったという。ホークモンはみんなに頭を下げ、手が付けられない。京の暴走がドクグモン(成熟期)を呼び、京を守ろうとしたホークモンがケガを負い気を失ってしまう。フレイドラモンがナックルファイヤーとファイヤーロケットでイービルスパイラルを壊した(すごい火力;)。
京は反省し、これ以上みんなに迷惑をかけないようここに残ってホークモンの看病をすると言う。ヒカリとテイルモンをボディガードに残してみんなは出発する。ヒカリは「もし、昨日私が言ったこと、気にしてるんだったら、ごめんなさい。覚悟が必要とか言ったこと」京の負担になったのではと謝る。ここで、ヒカリと京のジョグレス進化が暗示される。歴戦の経験者として当然の言葉だったと思うが、新しき選ばれし子供が急に適応するのも無理だろう。
基地を探す男子チーム。伊織が何かの気配を感じるが、気のせいだったのか。
カイザーは、闇の渦の位置を見つける。「あと一歩だ」。
ホークモンは京の膝の上で、意識を取り戻す。京「あたし、一度スイッチが入っちゃうと止まんなくなっちゃうのよね。ごめんね。こんなんじゃ、パートナー失格だよね」と謝るが、ホークモン「そういうところも含めて京さんなんですから。私は、そんな京さんが好きなんです」と言ってくれる。まさにナイトだなあ、ホークモン。そっと見守るヒカリとテイルモン。テイルモンの持ってきた毒消し草のおかげですっかり元気になったホークモンは、包帯を取る。そこに、何かの音が聴こえる。夜空を進む巨大な塊、それがカイザーの基地だ。
カイザーの計画とは、最強のオリジナルデジモンを作りデジタルワールドを支配する事だった。グレイモンの強靭な体、ガルルモンの俊敏な足、カブテリモンの鋼のような頭、両翼はエンジェモンとエアドラモン、デビモンの闇の力を持つ腕のおぞましき完全体を遂に完成させた。子供たちは勝てるのか?