デジモンアドベンチャー:第62話感想

デジモンアドベンチャー:第62話「シャッコウモンの涙」感想

脚本:十川誠志 演出:佐々木憲世 総作画監督:浅沼昭弘 作画監督:Noel Anonuevo、Joey Calangian、Eugene Ayson (2021/8/22 放映)

●批判ばかり書くまいとして、なんかもう言うことが多すぎて整理つきません。なので公式を引用。
<公式サイトより引用:あらすじ>
デジヴァイスに従い開墾地に着いた空とピヨモンは、ネ―モンやジャンクモン、ムーチョモンたちが荒れ地を開墾しているのを手伝っていた。その地をいずれはデジモンたちの楽園にするのだという。そこに合流する太一とアグモン。
 だが、ふとしたきっかけから、開墾地の地中に眠っていたシャッコウモンが目覚め、暴れ始める。太一とグレイモンが立ち向かうがグレイモンはシャッコウモンの攻撃を受けてアグモンに戻ってしまい、空とガルダモンが一手にシャッコウモンと戦う事に。しかしその戦いの中で、空とガルダモンの脳内にシャッコウモンの『古代の戦いの記憶』が流れ込んでくる。それは、かつての激戦のさなかに起きた、シャッコウモンとそれを封印したキュピモンたちの悲劇の記憶だった…。
⇒何点か間違ってるように思うのですが、これが公式見解?大丈夫??
①ふとしたきっかけではなく、明らかに開墾を意図した行為が原因
②アグモンに戻ってしまい、ではなくウォーグレイモンの攻撃をガルダモンが止めた
③空とガルダモンの脳内に、ではなく空とピヨモンの脳内

●全体を見て:録画のタイトルには「過去の戦いの記憶…」と追加されている。
ナレで「巨大な破滅に対抗する力を探す」って、そうでしたっけ?紋章の謎を解く旅で‘結果として’究極体進化して力を得ただけじゃないの?
前話と同じく重い物を皆で引っ張っている。またかよと思わない人はいないだろう。こういう意味のない反復を避けるのは各話の間の調整をするシリーズ構成さんのお仕事じゃないのだろうか。
で、引っ張らなければシャッコウモンは封印のまま眠っていて楽園だったわけで、とんだヤブヘビじゃん!何を意図して起動させたのか。ぶっちゃけ聖獣ホウオウモンを活躍させるため?!

「守り神」という設定に無理があるように思う。

●空:戦うだけが使命じゃない、それはわかります。けど中盤で言って欲しい。もう最終盤でラスボス残ってるのにあまりに呑気な発言。太一も軽々と同調してるけど、あなた自分の紋章の謎すらまだなんですよ?
「今、何か聞こえなかった?」いえ、唸り声しか聞こえませんでした。泣き声が聞こえたことになってる?
皆が大好きだから守りたい、と別れの挨拶を述べる空。ようやっと巨大な危機に向かってくれるのねとひと安心。
●ガルダモン~ホウオウモン:暴走するシャッコウモンの記憶を知った二人は、ガイアフォースを制止する。空「今度こそ本当の守り神にしてみせる」って、もうどっちが神様なんだか(苦笑)。ここで輝く愛情の紋章~ホウオウモン、スターライトエクスプロージョンなる技を発動。神聖系デジモンだけに、究極の悪の浄化の技は効果てきめん、キュピモンの霊(?!)に見守られシャッコウモンが何と涙を流す。しかも号泣レベル。そのあとはノーリアクションで棒立ち;本当に守り神に戻れたのか不明。
●太一:空との再会がまるでご近所さんのやりとり。本当なら、互いにいつどこにいるか把握してないんだから再会したら感慨もあろうというのに。
●アグモン:お腹すいたはもうtri.で散々聞いたから触れないとしても、疲れたとぼやくなんてもはやアグモンじゃないよ!力自慢で弱音は吐かないキャラのはず。ここ、どうにかならんかったのか。
シャッコウモンの再起動に、ウォグレに進化するも苦戦、デカくて強い完全体。
●ジャンクモン:決まり文句は、これくらいの頻度なら許容範囲。
●ネ―モン:何と菊池正美さんのご登場!!うれしくないはずはありませんが。が(泣。前にいたネ―モンとは別の個体のよう。出られるんなら丈先輩で出てよ!!(空しい叫びと重々承知)。クラウド大陸から渡ってきたというけど、この地の伝説を知っているのは偶然か。すっかり平和になったから開墾を始めた言ってるけど、いや、全体に巨大な破滅が近いんじゃないのか;;いったいこの世界どこが平和でどこが危機なんだかさっぱりわからん。じわじわと危機が迫っているという描写が毎回あっていいはず。
「祟りじゃ~」発言とかお祓い行動とか、あんたの方がよほど神がかっているよ。菊池さんにガヤみたいなことやらせないで~;
●シャッコウモン:遮光器土偶からの命名と思われる。アンキロモンとエンジェモンがジョグレス進化した突然変異型の完全体。得意技は両目からの赤い破壊光線「アラミタマ」、腰から発射される「ニギミタマ」。登場するときのBGMが敵のやつです;なぜ起動し、なぜ止まったのかがまじホントにわからない。トライデントアームとシャドーウイングが効いたという描写ではないし。
穴の奥の遺跡に、過去に祀られていた姿が。残念ながらまた偽のデジ文字です。「我ら祈りを持ちこの地に封じる。邪悪を切り裂き焼き払う大いなる力、この地を闇より守る守護神、その名はシャッコウモン」。やはりかつてはこの地の守り神だった。それがなぜ暴走するのか、シャッコウモンの像に触れた空と、空に触れたピヨモンはなぜだか知らんがその理由を感じ取る、彼の過去の戦いの記憶を。そこで空が泣く理由が、わからなかった。安眠を妨げられた悲しみ?戦いの痛み?失神する理由も私にはわからなかった。それにこういうキャラってヒカリ担当じゃ。
そして再起動。「これ以上あなたが傷つくことはありません」それがキュピモン(菊池こころさん、ケンユウオフィス所属、アプモンでガッチモンを演じた方)たちが封印に賭けた理由?「天からの授かりものであるあなたを守るため、私たちはあなたをこの地に封印します」この理屈も私にはわからない。守り神なら絶えるまで戦って守るべきでは。封印しちゃったら敵の意のままこの地は荒れ放題ってことでしょう?キュピモンが身が亡ぶとも一体何を守りたかったのかわからない。大体、守るべき民に守られちゃう神って、守護神と言えるのか!このあたりの話が全然すとんと来ないし泣けもしませんでした。
●村民たち:ポームモン(伊藤かな恵さん、川口桜さん、羽田茉夏さん→青二プロダクション所属)、ファンビーモン(釘宮理恵さん、いやさ、端役なのに贅沢すぎるって)(既出の角倉英里子さん、厚地彩花さん)、ベアモン、ラブラモン等。

●次回予告:ラストに来たー、太一の紋章。って、タイトルに堂々と謳っていい内容なんかな?過酷な試練ていうけど、:ではひたすら強い太一だからなあ。

(2021/8/25 記)




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