アニメ東京ステーション 特別講座 第4回(角銅博之氏) プチ感想
池袋のアニメ東京ステーションで開かれた特別講義「アニメをつくるチカラ~未来へつなぐ9つのレッスン~」に行ってきました。当選した50名のみの観客で、これがなんと無料!12月20日の第4回は角銅博之氏が登壇。私の席は2列目、近い!お姿を見られただけでももう震えました。黒の作務衣風の服装でした。なので背景色を黒にしたら読みづらかったので灰色にしました。短い感想で物足りないかと;抜けや間違いがあると思うので、掲示板(「引き出しを開けたまえ」)にご記入いただければすぐに加筆訂正いたします。アニメ東京ステーションは、社団法人日本動画協会が設立・運営している。東京を訪れる旅行者向けに、日本のアニメコンテンツを発信する拠点と位置付けられている。
テーマはは「つながる物語とひろがる世界」。内容は、角銅氏がどういう経緯で今のお立場になったのか、とデジモン無印と02の制作の裏話を2時間。ファンの間でもう有名になっている内容は一部省いて書きます。
大学進学のために福岡から上京し、グループえびせん(1978年結成の日本のアニメーション自主製作・上映サークル。日本アニメーション協会の第1回アニメーションワークショップを機に結成された)での活動、東映動画への就職。当り前なんだけど、氏にも若い頃があったんだよなと親しみを覚えました。当時の大学にはアニメの学科はなく、美大や映像学科以外からの就職も普通だったようで、その当時の層が現在アニメ学科などで教える側に回っていると。社の現場のスタッフの人材育成機関であった東映アニメーション研究所も役割を終えたほど、今やアニメ関連の教育機関は広がりました。
無印が「十五少年漂流記(原題は「二年半の休暇」)」等をもとにした、子どもが異世界で冒険する群像劇であること。仮のタイトルは「デジモン島冒険記」。「デジモンアドベンチャー」という決定したタイトルは、新聞のラテ欄の収まりづらい長いものでした。他にも参考にしたのは「IT」「蠅の王」「ウルトラマンティガ」「ナルニア国物語」「西遊記」「冒険者たち」など十作を超える数。これだけ多くの作品を参考にして作られていたのは驚きでした。その情報量と熱意たるや。私の大好きな02の16話「サブマリモン海底からの脱出」は、元ネタが「海底2万マイル」、といった風になっています。無印の後日談であるドラマCD「デジモンアドベンチャー オリジナルストーリー 2年半の休暇」のタイトルの元ネタがわかりました。
東映アニメは「監督」でなく「シリーズディレクター」という名義を使っています。各スタッフや外部に、作品の取り決めを周知させるお仕事。例えば「幼年期は手で抱けるくらい、成長期はこれくらい、成熟期は、」といった取り決め。大きな怪獣サイズから退化して小さく戻ることとか。デジモンとひとくくりにせずコメディからシリアスまで脚本家にお願いして各話をあえていろいろな色に仕上げたという。あと、いかにも主人公なキャラだけが動くのでなく、どのキャラも同じくらい生き生きと動くよう配慮した、と。
主題歌の候補は多く、「Butter-Fly」に決まった時の逸話は知られている通り。「breave heart」も候補曲だったが、挿入歌にするということでまとまった。この曲が無ければ、本編に挿入歌を挿入することはなかったであろうとも。
丈先輩ファンとして注目したのは、パソコン少年・光子郎の、中鶴氏の最初のキャラデが眼鏡少年だったこと。それは必要ない、と眼鏡は丈に付けられたという。また、この二人の瞳にハイライトはないが、キャラデよりリアクションでそのキャラの性格を描写しようとしたという。
質疑応答で、二件心に残りました。一件目は、アニメの制作や演出を職にしたくて東映アニメーション入社も志望しているという就活中の大学生の女性から。調べてもどういう経験が制作や演出に必要なのかがいまいちはっきりしない、どういう経験を積んだらいいのかと。熱い質問です!回答はうろ覚えで申し訳ないんですが、氏の時代がそうであったように、必ずしもどの経験が制作や演出につながるとは言えない、だったと思います。もう一件は、子ども向けに作っているかとの質問に、氏が、全く子ども向けと思って作っていないと複数回明言したこと。ああ、そのおかげでアニメに無関心だった大人の私が02の21話・23話に目を止めてそこからデジモンという作品にハマって人生が変わったのだと感慨深かった。私も質問したかった「新作が放映中ですが、BEYONDのバックストーリーのほかに、デジモン作品への参加予定は?」という野暮なもので、恥ずかしくて聞けなかった。
仕事で胃が痛くなった経験など一度もない私が、当日午前の仕事中に急に胃痛に苦しみ、市販薬を飲んで15時から参加。本当は登壇を終えた氏と会話したかったのですが、氏はファンに囲まれており、胃痛とだるさもあったので断念して帰りました。私にとって氏は命の、たましいの恩人。サイトにもすでに書いてますが、デジ友さんの紹介で初めてお会いした時「隔てる机が無ければ氏をハグしていた」その気持ちは今も変わりません。そして、「神」ではなく私と同じ肉体をもって同じ時空を生きているという事実が奇跡だと思っているのも変わりません。角銅さん、ありがとうございました!「角」の字が本名の字でなくてすみません。